世界では近年、ラボグロウンダイヤモンドを選ぶ人が増えています。
日本ではまだ「名前は聞いたことがあるけれど、天然ダイヤと何が違うの?」という方も多いかもしれません。
そもそもラボグロウンダイヤモンドとは、研究施設などで人工的に成長させたダイヤモンドのことです。
人工的に作られていると聞くと、
「ダイヤに似せた石なのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、ラボグロウンダイヤはキュービックジルコニアなどの模造石とは違います。
天然ダイヤと同じように炭素からできたダイヤモンドで、一般の人が見た目だけで天然かラボかを判断するのは非常に難しいものです。
専門的な判別には、専用の機器や検査が必要になります。
なぜラボグロウンダイヤが広がっているのか
大きな理由の一つが価格です。
天然ダイヤは、サイズが大きくなるほど価格も大きく上がります。
特に1ct前後になると、予算との兼ね合いからサイズやグレードを調整することも珍しくありません。
一方、ラボグロウンダイヤは天然ダイヤと比べて価格を抑えやすいため、これまでなら予算的に難しかった大きさも選択肢に入ってきます。
つまり、
「同じ予算で、より大きなダイヤを選ぶ」
という選択が現実的になってきました。
ただ、ラボグロウンダイヤの広がりを「安いから」だけで考えると、本質を少し見落としてしまう気がします。
天然かラボか。見た目で分かる?
ジュエリーとして身につけた状態で、一般の人が肉眼だけで天然ダイヤとラボグロウンダイヤを見分けるのは難しいでしょう。
友人のリングを見て、
「これは天然」「これはラボ」
と判断できるようなものではありません。
もちろん、天然かラボかという違いがなくなるわけではありません。
天然ダイヤには、自然の中で長い時間をかけて生まれた希少性があります。
その背景や、「天然のダイヤを持つこと」そのものに価値を感じる人もいます。
一方、ラボでは天然であることよりも、サイズやデザイン、予算とのバランスを優先するという選び方ができます。
ダイヤを選ぶ基準が変わるかもしれない
これまでダイヤを選ぶときは、4Cが大きな基準でした。
Carat(重さ)
Color(色)
Clarity(透明度)
Cut(カット)
もちろん、今でも大切な基準です。
ただ、購入するときには4Cを細かく比較していても、リングを身につけ始めてから毎日4Cを意識する人は、それほど多くないのではないでしょうか。
実際に目に入るのは、
・ダイヤの大きさ
・輝き
・リングのデザイン
・手に着けたときのバランス
といった部分です。
特にサイズは、リング全体の印象を大きく変えます。
一般的なラウンドブリリアントカットなら、おおよその直径は、
が一つの目安です。
カラットは「重さ」ですが、実際にリングを着けたときに感じるのは、この直径の違いです。
0.3ctと1ctでは、カラット数以上に、見た目の存在感に大きな違いがあります。
ラボグロウンダイヤによって、この「サイズ」という選択肢が以前より身近になってきたことは、大きな変化だと思います。
天然とラボ、どちらが良い?
これは、単純にどちらが上という話ではありません。
天然ダイヤの希少性や背景に価値を感じるなら、天然を選ぶ理由があります。
一方、
「同じ予算なら、もう少し大きなダイヤが欲しい」
「石だけではなくリングのデザインにも予算を使いたい」
という人にとっては、ラボグロウンダイヤは新しい選択肢になります。
つまり変わり始めているのはダイヤそのものだけではなく、
「何にお金を使えば、自分にとって満足できるジュエリーになるのか」
という価値観なのかもしれません。
では実際、天然ダイヤとラボグロウンダイヤでは、価格はどのくらい違うのでしょうか。
そして1ctというサイズが現実的な選択肢になると、リング選びはどう変わるのか。
次の記事では、価格・1ct・4C・実際に身につけたときの満足感という視点から、もう少し具体的に考えてみます。
作りの良さは、バランスに出ます。
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