【保険編|第2話】 「入っていれば大丈夫」という最大の誤解
記事
コラム
「保険には入っています」
そう答える方は、とても多いです。
そして、その言葉に少しだけ安心してしまう方も少なくありません。
ただ、この一言だけでは、
実は 何も分かっていない状態 に近いのです。
■ 「入っている」という言葉の危うさ
保険について話を聞くとき、
多くの方は最初にこう考えます。
・入っているか、いないか
・何の保険か
・いくら払っているか
しかし、ここには大きな落とし穴があります。
保険は、
「入っているかどうか」で機能するものではないからです。
■ 大丈夫かどうかを決めるのは、契約の中身です
保険が実際に機能するかどうかは、
次のような場面で決まります。
・病気になったとき
・事故が起きたとき
・働けなくなったとき
・想定外の出来事が起きたとき
そのとき、
「入っている」という事実だけでは、
何の判断材料にもなりません。
問われるのは、
その状況が、契約で想定されているかどうかです。
■ 「使えなかった」の正体
よく耳にする言葉があります。
「保険に入っていたのに、使えませんでした」
このとき、多くの方は
「保険会社が冷たい」
「うまく逃げられた」
と感じます。
しかし実際には、
契約の中で 最初から対象外だった というケースがほとんどです。
つまり、
使えなかったのではなく、
使う前提になっていなかったのです。
■ 誤解が生まれる順番
ここで、判断の順番を振り返ってみます。
多くの場合、思考はこう流れます。
1️⃣ 保険に入る
2️⃣ これで大丈夫だと思う
3️⃣ 何か起きたら使えるはずだと考える
しかし、保険の仕組みはこの逆です。
■ 本来の順番はこちらです
保険を見るときの順番は、次の通りです。
1️⃣ どんな状況の話なのか
2️⃣ その状況は契約でどう扱われているか
3️⃣ その結果、何が支払われるのか
この順番で見なければ、
「入っているかどうか」は意味を持ちません。
■ 「入っている=安心」ではありません
保険は、
不安を消してくれる存在ではありません。
不安があるから入る、
という考え方自体が悪いわけではありませんが、
その不安を すべて保険に預けてしまう と、
判断が雑になります。
保険が引き受けてくれるのは、
あらかじめ決めた範囲の責任だけです。
■ 大丈夫かどうかは、後から決まります
「この保険で大丈夫ですか?」
この質問に、
契約前に完全な答えを出すことはできません。
なぜなら、
大丈夫かどうかは、出来事が起きた後にしか分からない
からです。
だからこそ、
事前にできることは一つしかありません。
■ 見るべきは「期待」ではなく「前提」
・何を期待しているのか
・その期待は、契約の中に書かれているのか
・書かれていない部分を、誰が引き受けるのか
この前提を整理しないまま
「入っているから大丈夫」と考えると、
ズレが生まれます。
■ 第2話のまとめ
本記事でお伝えしたかったのは、
「保険に入るな」という話ではありません。
お伝えしたいのは、次の一点です。
👉 「入っていれば大丈夫」という考え方が、
👉 一番の誤解になりやすい
保険は、
入った瞬間に効力を発揮するものではありません。
条件がそろったときに、初めて動く契約です。
次回は、
保険がなぜ「難しく見える」のか
その理由を整理していきます。
難しいから分からないのではありません。
見る順番が合っていないだけです。