意見が食い違ったとき、マイナス思考から抜け出すための「ひと呼吸の技術」

意見が食い違ったとき、マイナス思考から抜け出すための「ひと呼吸の技術」

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コラム
相手の意見が自分と違ったり、自分のやりたいことができなかったりしたとき。「なんでわかってくれないんだろう」「本当はこうしたかったのに」と、どうしても心がざわついてしまう瞬間があります。「こう思うのは当然だ」と自分の正しさを握りしめたまま、頭の中がマイナスな思考でいっぱいになってしまうこともあります。相手の意見のほうが理不尽に思えるときほど、その正しさへの確信は強くなり、なかなか手放せなくなります。

自分のやりたかったことや、自分の感情を否定する必要はありません。でも、「どうして思い通りにならないんだ」と愚痴や不満を巡らせ続けても、エネルギーを消耗するだけで状況は変わりません。そこで私が意識するのは、たった一つの問いかけです。

「相手はなぜそう考えたのか」を想像してみる。自分とは違う意見の裏側に、どんな文脈や背景があるのか。育ってきた環境や、直前まで見えていた景色が違えば、判断が変わるのは当然のことなのかもしれません。そして、相手が「何を大事にしているか(優先順位)」を探ってみる。自分とは違う「大切にしている軸」が見えてくると、相手の行動がただの「反対意見」ではなくなっていきます。

相手の立場に立つことで、不思議と自分のモヤモヤがスーッと解けていき、「なるほど、そういうことか」と納得が生まれます。

納得ができると、思考は自然と「次の一手」に向き始めます。相手の背景に納得できたら、そこから先はもうマイナスな思考ではありません。「じゃあ、お互いの大事にしたいものを満たすために、別の案を考えてみよう」と、思考が自然とプラスの方向へ向き始めます。別の選択肢を模索したり、より良い妥協点を見つけたりするエネルギーが湧いてくる瞬間です。

意見の不一致や思い通りにならないことは、決して「嫌な出来事」だけで終わらせなくていいのだと思います。相手の大切なものに寄り添う余裕を持つことは、自分自身の視野を広げ、次のアイデアを生み出すチャンスでもあります。ぶつかった瞬間は苦しくても、その先に新しい景色が見えることがある。自分も相手も大切にしながら、前を向いて進むための小さな心の切り替え方を、今日も大事にしていきたいと思います。

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