ここ最近、以前にも増して「作る」ということについて考える時間が増えました。
動画を作る。
AIで画像や素材を作る。
演出を考える。
映像、音響素材を広大なネットの海から探す。
文章を書く。
AEで調整をする。
拾ってきた音を耳で聞いて加工して配置する。
表面、表層だけ見れば、僕の仕事はそういうものです。
けれど、仕事を続けていると少しずつ分かってきます。
お客様がお金を払っているのは、動画そのものではない。
「この人に頼めば、ちゃんと形になるだろう」という安心だったり、
「自分では思いつかなかったところまで考えてくれた」という驚きだったり、
その先で売上が伸びたり、お客様が喜んだりする未来なのだと思います。
最近はオリパ・ネットガチャ向けの演出制作を中心に、AIを活用した映像、企業向けの短尺動画など、以前より幅広い仕事に携わるようになりました。
たとえばガチャ演出ひとつを作る場合でも、派手なエフェクトを足せば完成、というわけではありません。
「ここで期待させる」
「まだ当たりか分からない状態を少し引っ張る」
「一度外れたと思わせる」
「最後にひっくり返す」
数秒の映像の中にも、人の感情が動く順番があります。
僕自身、以前は店舗運営の仕事を長くしていました。
店を作り、人を集め、数字を見て管理し、失敗して、修正する。
売れないものを売れる状態に変える。
ヒトモノカネ整った状態を作る。
従業員が肯定感があって愛されるファンコミュニティを作り出す。
映像制作とはまったく違う仕事に見えますが
最近になって、この経験がかなり制作に生きていることに気づきました。
「格好いいか」だけではなく、
これは誰が見るのか。
どこで使われるのか。
何を感じてもらう必要があるのか。
その結果、依頼者にどんな利益が残るのか。
どうしたらリピーターを作れるのか。
そこまで考えて初めて、商売としての制作物になる。
これは映像以外の仕事にも共通している気がします。
AIについても同じです。
最近はAIを使えば、以前なら何日も必要だったものが数時間で作れることがあります。
そして目まぐるしく1年、1か月、下手すると数日で変わります。
質という部分を置いておけば誰でも
画像も作れる。
音楽も作れる。
声も作れる。
文章も作れる。
動画まで作れるようになりました。
だからこそ、これから価値がなくなるのは「単純な作業」なのだと思います。
逆に価値が上がるのは、
何を作るかを決めること。
何を作らないかを決めること。
相手の言葉になっていない要望を拾うこと。
最後の調整を人間の感覚と完成で詰めること。
なにかポン出しじゃなくてこだわりと人の手触りを残すこと。
この部分です。
実際、AIで10枚画像を出しても
使えるものが1枚しかないことは普通にあります。
その1枚を選べるか。
なぜその1枚なのか説明できるか。
必要ならもう一度作り直せるか。
道具が強くなるほど、使う側の判断力が問われます。
便利になったから簡単になった、とはあまり思っていません。
むしろ「それっぽいもの」が簡単に作れる時代になった分、本当に良いものを作る難しさは上がっている気がします。
あと本物の人間やプロが作った手触りは出せませんマージでねこれは
言い方悪くいうとそれをうまく加工してごまかすそんなイメージいまんところ
そして最近、もう一つ強く感じることがあります。
良い仕事をしているだけでは、仕事は増えないということです。
少し残酷ですが、誰にも知られていない良いサービスより、必要な人にきちんと届いているサービスの方が選ばれます。
だから最近は制作と同じくらい、
どう見せるか。
何を得意として伝えるか。
ポートフォリオをどう作るか。
サービスをどう分けるか。
問い合わせまでの道筋をどう作るか。
そんなことにも時間を使うべきだと考えています。
↑まだまだです自分。
昔の僕なら
「良いものを作っていれば、そのうち誰かが見つける」と考えていたかもしれません。
今は少し違います。
良いものを作ることと、
それを必要としている人に届けること。
この二つは別の仕事です。
どちらか片方だけでは、なかなか商売になりません。
これは、これからクラウドソーシングや副業を始める人にも伝えたいことです。
最初から完璧なスキルを持っている必要はないと思います。
僕自身も、今使っている技術の多くを最初から持っていたわけではありません。
そして今でもまだまだ赤ちゃんだと思ってます。
案件が来て、
必要になって、
調べて、
失敗して、
トライ&エラーをして
何とか完成させる。
それを繰り返しているうちに、できることが増えていきました。
勉強してから仕事をする、ではなく、
仕事をしながら勉強する。
多少乱暴ですが、実務の世界ではこちらの方が圧倒的に成長が早いと思っています。
もちろん、無責任にできない仕事を引き受けるという意味ではありません。
ただ、「まだ完璧じゃないから」と何年も準備だけを続けてしまうのは、少しもったいない。
小さくてもいいから、一度誰かの役に立ってみる。
そこで初めて、自分に足りないものが見えてきます。
僕もまだ途中です。
もっと制作の質を上げたいですし、
もっと面白いサービスを作りたい。
制作だけに留まらず、これまで経験してきた店舗運営や事業づくりの知識も、誰かの役に立つ形にしていきたいと思っています。
数年前の自分には、今の仕事の形は想像できていませんでした。
おそらく数年後も、また違うことをしているでしょう。
それでいいと思っています。
変わらないことより、
必要に応じて変われることの方が、今の時代には強い。
昨日までできなかったことが、
今日ひとつできるようになる。
その積み重ねで仕事は変わり、
やがて人生の選択肢も少しずつ増えていきます。
最近は、そんなことを考えながら仕事をしています。
このブログでは今後も、制作事例だけではなく、
実際の仕事の中で気づいたことや、
AIを使った制作の裏側、
フリーランスとして仕事を作る過程なども書いていこうと思います。
この過疎ブログを見てくれた人
誰か一人でも、
「ちょっとやってみようかな」
と思えるものが残れば嬉しいです。
10月からコツコツまた面白い仕事を作って、ここで報告しやす。