幼い頃から、月が好きだった。
満月の日には、部屋から何時間も月を見上げていて親に心配されていた。
月を見ていると、ふと時空が歪む感覚になる。
下界の景色や賑やかさは時代とともに移ろいゆくけれど
少し目線を上げた先にある空や月は千年も一万年も前から、きっと変わらない風景なのだと。
月は変わらず、そこにある。
満ちては欠け、形は変われどそこにある。
深く暗い夜もそのままでいい、と抱くように静かに灯る月。
優しく、闇を和らげる光。
私の占いは、そんな月のようでありたいと。
最初にそう願ったのは、もう20年も前のこと。