台湾から届いた縁起もの――招財進宝の春聯のこと
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占い
前回、台湾・龍山寺のお話をしましたが、今回は
その旅行でもう一つ、忘れられないエピソードを
書かせてください。
私が参加したツアーは全日フリー行動のプランで、
空港とホテルの送迎だけがついているというシン
プルなもの。
最終日、ホテルに迎えに来てくれた現地スタッフ
の方が、車の中でさっと赤い紙を差し出してくれ
たんです。
それが「招財進宝」と書かれた春聯でした。
招財進宝とは、富を招き、宝を増やすことを願う
言葉。
これは合体字といって、複数の縁起の良い言葉を
一つに融合させた伝統的な文字です。一見すると
独特な形の漢字に見えるのですが、よく見るとそ
こにいくつもの文字が折り重なっています。
七福神を漢字でシンボル化したものとも言われて
いて、台湾や中華圏では旧正月の時期を中心に、
食堂の壁、会社のオフィス、玄関先と、あちこち
で赤い紙に書かれた春聯として目にすることがで
きます。
驚いたのはその春聯が、ツアー会社としてのサー
ビスではなく、そのスタッフの方が個人的にご友
人の書家に頼んで書いてもらったものだったとい
うこと。
旅行に来てくれた方にささやかなプレゼントがし
たい、というお気持ちからだとおっしゃっていま
した。
中国文化の縁起物が大好きな私は、もう大感激で
した!
貼る場所についても教えてくださって、玄関も良
いけれど、食べることに困らないようにという験
担ぎで冷蔵庫やお米を保存している場所に貼ると
良い、とのこと。その通りに実践しています。
破れたり汚れたりしないよう、ラミネート加工も
しました。
この春聯は、縁起物としての力だけじゃなく、台
湾の方の温かい思いやりが一緒に宿っている特別
な品です。
ふと、ペンタクルのエースのカードが頭に浮かび
ました。豊かさや物質的な恵みの種が、雲の上か
ら差し出される手によって贈られてくる……まさ
にあのイメージです。
旅の最後の日に、見知らぬ誰かがそっと手渡して
くれた小さな幸運のお守り。
そんなふうに感じています。
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