はじめまして。西沢貴寿(にしざわ たかとし)と申します。
現在、慶應義塾大学医学部に在籍し、感染症・腫瘍・免疫の領域を横断的に学びながら、将来は研究と臨床の両面から医療に貢献できる「フィジシャン・サイエンティスト」を志しています。
医学部での学びと、研究への興味
医学部に入学してから、人体の複雑さと科学の奥深さに魅了されています。
とくに私が興味を持っているのは、感染症学と腫瘍学、そして免疫学です。
感染症学教室ではワクチンへの免疫応答の個人差に関する研究に参加しており、遺伝や環境の違いがどのように免疫機能へ影響を与えるのかを学んでいます。
一方、腫瘍領域では、血液中のわずかなDNA断片(ctDNA)を解析することで再発の兆候をつかむ「リキッドバイオプシー」という先端医療にも関心があります。
慶應義塾大学は学際的な研究が盛んなこともあり、異なる領域の知識を組み合わせながら課題に挑む環境が整っています。
研究に携わるなかで、「根拠を積み重ね、仮説を検証し、社会に還元していく」というプロセスに魅力を感じるようになり、将来は臨床と研究を行き来する医師として成長したいと考えるようになりました。
西沢貴寿がインドで感じた“医療格差”という現実
将来像を考えるうえで、私に大きな影響を与えたのが大学2年の夏に訪れたインドでの経験です。
バックパックひとつで旅に出た私は、NGOの方に案内していただき、カルカッタの無料診療所やムンバイのスラム街にある簡易クリニックを訪れました。
医療物資は十分ではなく、消毒薬の代わりに石鹸水で処置を行う場面を何度も目にしました。それでも現地の医師たちは知識と経験を総動員し、一人ひとりの患者さんに向き合っていました。
さらに、ジャールハンド州の地域病院では、ある医師から
「この村には病院が少ない。患者さんは10時間以上かけてここに来る」
と聞かされ、言葉を失ったのを覚えています。
この旅は、医学部で学ぶ知識と世界の医療の現実を強烈に結びつけ、「医療を必要とする人にどう届けるか」という問題意識を私の中に芽生えさせました。
国際医療と公衆衛生への関心
インドから帰国後、国際医療に興味を持つ学生同士の交流会やオンライン研究会にも参加するようになりました。
世界の医療アクセス格差、感染症の流行構造、地域医療における公衆衛生の重要性など、大学では触れきれないテーマを知り、視野の広がりを感じています。
公衆衛生学的な視点を持つことは、臨床医としての診療にも必ず生きるはずです。
「一人の患者を見る」だけでなく、
「なぜ病気が生まれ、どのように社会に広がっていくのか」
を理解する力を養いたいと考えています。
西沢貴寿が将来目指す姿
私が目指しているのは、研究と臨床をつなぎ、国境を越えて医療を届けられる医師です。
感染症や腫瘍の研究で得た知識を実際の医療現場へ還元し、患者さんにとって本当に必要な医療とは何かを探り続けたいと思っています。
また、インドでの経験から、医療アクセスの改善や国際医療支援にも関わりたいと考えるようになりました。
将来的には、国際NGOやWHO関連の医療支援プロジェクトにも参加し、学んだ知識と研究を社会へ届けていくのが目標です。