文書づくりを、アプリの画面で確かめる――入力からWord出力、その後の確認まで

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入力して、Wordが出てきたら、文書づくりは終わりでしょうか。

回向文を整える作業では、出力したあとにも、確かめることが残ります。元の資料と合っているか。今回使う場面に合っているか。読む人が迷わず読み進められるか。

今回は、寺務での回向文づくりを題材に、実際に動くアプリへの入力からWord出力、その後の確認までの手順をご紹介します。この記事では、儀礼本文や実際の底本紙面は掲載せず、作業の考え方に絞ります。

動画を併せて紹介する場合の音声クレジットは「VOICEVOX Nemo」とします。

■ 1.元の資料と、使う場面を確かめる

最初に、底本となる資料や既存の用例を確認します。似た文言が並んでいても、使う場面が同じとは限りません。どの資料を何のために参照するのかを整理してから、作業を進めます。

■ 2.入力と確認を分ける

アプリに項目を入力するときも、手元の資料との照合を残します。写真から起こした文字や音声入力を使う場合は、異体字や読み違い、別の語に変わってしまった箇所を見直します。

入力できたことと、正しく確認できたことは、別の段階として扱います。

■ 3.今回の目的と、文言を確認する

どの場面で使う文書なのか、何を伝えるためのものなのかを確かめます。回向文では、儀礼上の文言や内容の妥当性は人が確認します。道具の出力だけで、宗教上の判断を確定することはありません。

■ 4.Wordに出力し、読む人の手元を確かめる

入力した内容をWordへ出力したら、読み順や字配り、文字欠けを確認します。今回の動画ではWord出力までを実演し、WordからPDFへの変換と七ッ折り半への仕上げは別工程として扱います。回向文を七ッ折り半に整える場合には、折り目の位置も確かめます。

画面で整って見えることに加えて、実際に開いて読むときに困らないことを確かめます。

■ 5.最後は、声に出して読む

目で追うだけでは気づきにくいところも、声に出すと見つかります。読み、文言、対象を確認し、最後の判断は使う人が行います。

一般の案内文や引継ぎ資料でも、元の資料を確認し、目的をそろえ、読み手の使い方を考える。この手順を大切にしたいと思っています。

この記事は、文書制作の過程を紹介するものです。回向文の完成本文や、法要でそのまま使用できるひな形を提供するものではありません。
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