顧客名簿を外に出せない仕事のためのAI導入|寺の受付で試したこと

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「AIを使いたいけれど、顧客情報があるから怖い」——ご相談で一番多い悩みです。

私は長野の寺の住職で、プログラムも書きます。寺が預かる会葬者名簿は、流出すれば信用を失う重い情報です。それでも葬儀当日の受付や手書きの領収書は限界だったので、こう決めて道具を作りました。

・情報はインターネットに上げない(手元のパソコンだけで処理する)
・AIの仕事は下書きと確認まで。最終判断は人間
・処理が終わったらデータを残さない選択肢を用意する

■ 「全部やらない」と決めると、かえって進む

AIの導入がうまくいかない原因の多くは、機能が足りないことではなく、どこまで任せるかを決めていないことだと感じています。

受付の例で言えば、名前を探す・金額を書く・控えを印刷する、までは機械が得意です。一方で、この方は誰の紹介か、どの席にご案内するか、といった判断は人がやったほうが速くて確実です。

最初にこの線を引いてしまうと、「機械に任せる部分」は驚くほど単純になります。単純だから壊れにくく、壊れても影響が小さい。結果として、こわごわ使わずに済むようになりました。

■ この設計は、寺だけのものではありません

名簿、カルテ、顧客台帳、会員名簿。預かった情報を外に出せない仕事は、士業の先生、教室の運営、地域のお店、いろいろあります。

「クラウドはちょっと」という理由でAIの恩恵をまるごと諦めてしまうのは、もったいないと思っています。外に出さないまま、下書きと整理だけ手伝わせる形なら、今日からでも始められます。

■ どこから手をつけるか

まずは失敗しても戻せる作業を一つだけ選ぶことをおすすめします。メールの下書き、議事録の要約、表の整形あたりです。送信・公開・削除・支払いは、当面ぜんぶ人の手に残しておいてください。

この考え方を1冊にまとめた資料も出しています。停止条件のチェックリストと、業務フローの記入シートが入っています。ご自身で整理される場合はそちらを、いま動いている仕組みを見てほしい場合は点検のサービスをご覧ください。

どんな業務が対象にできるかは内容によりますので、迷われたらまずお気軽にご相談ください。可否は正直にお答えします。

※本記事の内容は、特定の成果を保証するものではありません。導入の可否は業務内容によって異なります。
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