スイカズラという花をご存じだろうか。
白から淡い黄色に変わっていく小さな花びら、その向こうから細い蜜管が
すっと伸びて、甘い香りが漂ってくる。野に咲く、どこか素朴な花だ。
この花には、特別な生き方がある。細いつるを近くの木にそっと巻きつけて、自分を支えながら伸びていく。相手を傷つけるわけでもなく、ただ寄り添う
ように絡まっていく。そうして季節が変わっても、離れることなくそこに
ある。
スイカズラの花言葉は「愛の絆」と「献身的な愛」。この花のつるが、周りの木に静かに絡まりつくように、だれかのそばで支えることを選んだ愛の姿から生まれた言葉だ。
ただ一緒にいる。どこかへ行ってしまわないように、でも縛りつけるわけでもなく。あの花の小さなつるは、そういう愛のかたちを体で知っているのかも
しれない。
あなたにも、そんなふうにだれかのそばにいたいと思った経験は
あるだろうか。
あるいは逆に、相手がどう思っているのかわからなくて、自分だけが絡まってしまっているような、そんな感覚を抱えていないだろうか。
「好きだけど、この気持ちは本物なんだろうか」「離れたほうがいいってわかってる。でも離れられない」そういう揺れを、だれにも話せないまま抱えて
いる人のことを、わたしはよく思う。
以前、こんな相談があった。
30代の女性の方で、職場で知り合った男性のことをどうしても忘れられない
とのことだった。毎日顔を合わせるわけでも、連絡をとり合うわけでもない。それでも、ふとした瞬間にその人のことが頭をよぎる。
好きなのか、ただ気になっているだけなのか、自分でもわからない。
霊視をすると、その男性の側にも揺れがあった。相手の中にある、言葉にならない感情のかたちが視えた。彼女だけが抱えているわけではなかった。ただ、お互いが少しずつ遠慮しながら、動けずにいた。
その鑑定の後、彼女は「自分の感覚が正しかったとわかって、もう少しだけ
待てそうです」と言ってくれた。確信ではなく、少しの安心。それだけで、人はまた前を向けるのだと思う。
最近知り合った人のことで気になることがある方、あの人の気持ちが
読めなくて迷っている方は、ぜひ一度声をかけてみてください。
霊視で、その人の本質や今の感情の流れを視ていきます。
白神龍玄