五月も終わりに近づいて、道沿いの植え込みや公園の片隅に、ひっそりと揺れているのを見たことがあるだろうか。シラーという花だ。
青から紫にかけた色合いで、星型の小さな花をいくつも連ねてすっと伸びる。派手に主張するわけでも、甘く香り立つわけでもない。それでも、なんとなく目が止まる。そういう存在感がある。
シラーの花言葉は「寂しさ」「哀れ」「多感な心」、
そして「変わらない愛」。青や紫という色がギリシャ神話では悲しみの象徴とされていて、だからこそこの花にそういう言葉が宿ったらしい。
でも、「変わらない愛」というのが一緒に並んでいるのが、
なんだか気になる。悲しみと、変わらない愛が、同じ花に同居している。
それって、愛しているのに届かない、という気持ちのことじゃないかと思うんですよね。会いたくても会えない、気持ちはあるのに言葉が出ない、あの人のことが頭から離れないのに、どうすれば前に進めるかわからない。そういうところにいる人の感情が、この花の色と言葉に染み込んでいるような気がして。
あなたにも、誰かに言えない気持ちを抱えたことがありますか。
先日、こんな相談があった。
ずっと連絡を取り続けている相手がいる。元交際相手でもなく、友人という
感じでもない、なんとも言えない関係で、でも気づけば何年も経っていた。
相手からの連絡が途絶えると不安で、かといって自分から積極的に動けない。好きなのかどうかも、相手がどう思っているのかも、もうわからなくなって
きた、という内容だった。
霊視すると、その方の周りに、糸が絡まったような縁の形が視えた。断ち切れているわけではない、でもまっすぐでもない。相手の側には、甘えたい気持ちと、踏み込む覚悟のなさが混在していた。この方が感じていた「なんとも言えない感じ」は、正直あたっていたと思う。
伝えたのは、今は相手から動くタイミングではないということ、
そしてこの縁がどちらに向かうかは、この方自身の覚悟次第だということ
だった。数ヶ月後、その方からご連絡をいただいた。あのとき背中を押してもらえてよかった、と。
霊視というのは、答えを出すものではないと思っている。でも、自分が感じていたことを言葉にしてもらえると、人は動けるんですよね。
「変わらない愛」という花言葉は、美しいけれど、それだけを胸に抱えて立ち止まっていては、縁はどちらにも動かない。今のあなたの縁が、どういう状態にあるのかを視ることが、まずできることだと思う。
あの人のことが気になって仕方ない、という方や、
出会った相手が信頼できるのかどうか確かめたい、という方がいれば、
霊視鑑定を行っています。気軽に声をかけてみてください。
白神龍玄