CADができれば終わりではないジュエリー製作

CADができれば終わりではないジュエリー製作

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ジュエリー製作は、洋服のオーダーメイドと似ています。
ただし大きく違うのは「完成するまで試着できないオーダー品」であるという点です。

テーラーでは仮縫いや試着をしながら身体に合わせていきますが、小さく硬い素材を扱うため、完成前に実際の装着感を確認することができません。

また、CADで制作したデータは、そのまま完成品になるわけではありません。3D出力、鋳造、磨き、石留などの工程を経る中で、金属や樹脂は必ず縮小や変形をします。
特にジュエリーは非常に小さな造形物であるため、わずかな変化でも着用感や石の適合に大きく影響します。

スクリーンショット 2026-06-22 102208.png
上の画像について:鋳造直後の画像です。画像内の突起物は鋳造時の湯道です。同じ一つのCADデータから、同時に拡大データも出力して鋳造まで行い、石のはまり具合を確認します。また、鋳造時には変形や肌荒れすることも多く、ここからの調整が大事です。

当方では、過去の制作実績から独自に蓄積した収縮データをもとに、CAD設計段階で補正を行うこともあります。

ただし、オーダーメイド制作の特性上、完成後にサイズ調整や石座調整などの微調整は欠かせません。
ジュエリー製作は、「データがあれば必ず同じものが完成する」というものではない場合がほとんどで、いまだに完成までに複数回の試作をすることもあります。

だからこそ、一つひとつ確認しながら、できるだけ理想の完成形に近づけていくことを大切にしています。
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