なぜか、うまくいかなかったことを全部自分のせいにしてしまう人へ

なぜか、うまくいかなかったことを全部自分のせいにしてしまう人へ

記事
コラム
誰かの機嫌が悪いと、

「私、何かしたかな。」

と思ってしまう。

仕事で問題が起きると、

「もっと私が気をつけていれば。」

と考えてしまう。

人間関係がうまくいかないと、

「私の言い方が悪かったのかな。」

と、自分の言動を振り返る。

そんなことはありませんか。

もちろん、

自分の行動を振り返ることは、

大切です。

何か間違いがあったなら、

認めて、必要な対応をする。

それも、

人との関わりの中では、

必要なことだと思います。

でも、

まだ何が原因なのか、

分かっていないのに。

いつも最初に、

「私が悪かったんだ。」

という答えにたどり着いてしまう。

そんな心の癖がある方も、

いらっしゃるのではないでしょうか。

自分の行動を振り返ることと、起きたことを全部自分の責任にすることは、
同じではありません。

たとえば、

職場で誰かが、

いつもより無口だったとします。

挨拶をしても、

返事がそっけない。

そんなとき、

「昨日の私の発言が、気に障ったのかな。」

「何か失礼なことをしたのかな。」

と、考えてしまう。

でも、

その方が無口だった理由は、

まだ分かりません。

仕事が忙しかったのかもしれません。

何か別のことで、

考え事をしていたのかもしれません。

あるいは、

本当に何か気になることが、

あった可能性もあります。

ただ、

相手の機嫌が悪いという事実だけで、
自分に原因があるとは決められないのです。

それなのに、

いつも自分を責めてしまう。

なぜなのでしょう。

もしかすると、

これまでの経験の中で、

周りの人の様子を気にすることが、

当たり前になっていたのかもしれません。

誰かが怒っていないか。

何か困っていないか。

自分が余計なことを言っていないか。

そんなふうに、

周囲の変化に気を配ることで、

人間関係を保とうとしてきた方も、

いらっしゃるでしょう。

人の気持ちに気づけることは、

一つの強みでもあります。

でも、

その気づく力が、

いつの間にか、

「相手の気持ちは、私が何とかしなければならない。」

という責任感につながることもあります。

そして、

何かがうまくいかなかったとき、

自分にできたことばかりを、

探してしまうのかもしれません。

前世やカルマという視点では、

こうした繰り返しやすい心の癖を、

一つのテーマとして見つめることがあります。

たとえば、

人の期待に応えることを、

大切にしやすい方。

周囲の調和を守ろうと、

自分の気持ちを後回しにしやすい方。

何か問題が起きると、

自分が責任を引き受けようとする方。

そうした傾向を、

前世から引き継いだテーマという形で、

読み解く場合もあります。

ただし、

今の生きづらさや、

過去に経験したつらい出来事が、

前世の行いによって決まったものだと、

考える必要はありません。

まして、

誰かから傷つけられたことを、

「自分のカルマだから仕方がない。」

と受け止める必要もありません。

前世やカルマは、自分を責めるためのものではなく、
自分を理解するための一つの視点として扱いたいと、私は考えています。

では、

自分を責める癖に気づいたとき、

どうしたらよいのでしょうか。

私はまず、

「本当に、全部自分の責任なのだろうか。」

と、一度考えてみることも、

大切なのではないかと思います。

たとえば、

仕事でミスが起きたとします。

自分が確認を忘れていた。

その部分については、

必要な対応をすることが大切でしょう。

でも、

説明が十分ではなかった。

仕事の量が多すぎた。

確認できる仕組みがなかった。

そんな事情も、

関係しているかもしれません。

もちろん、

周りの環境に原因を求めれば、

何でも解決するわけではありません。

でも、

自分に責任がある部分と、

自分だけでは変えられない部分を、

分けて考えることはできます。

人間関係でも同じです。

自分の言い方が、

相手を傷つけてしまったなら、

謝ることが必要な場合もあります。

でも、

丁寧に伝えたつもりでも、

意見が合わないことはあります。

相手が期待した答えを、

自分が出せないこともあるでしょう。

それは必ずしも、

どちらか一方が悪いということではありません。

お互いの考え方や、

大切にしているものが、

違う場合もあるのです。

そして、

もう一つ考えてみたいことがあります。

それは、

「自分ができたこと」と「自分にはできなかったこと」を、
必要以上に混ぜないこと。

です。

相手の話を聞くことはできても、

相手の気持ちを、

思いどおりに変えることはできません。

自分の考えを丁寧に伝えることはできても、

必ず理解してもらえるとは限りません。

仕事に誠実に取り組むことはできても、

すべての結果を、

一人で決められるわけではありません。

それなのに、

結果が思いどおりにならなかったとき、

「もっと私が頑張ればよかった。」

と考えてしまう。

そんなこともあるでしょう。

でも、

どれだけ頑張っても、

自分だけでは変えられないことがあります。

そのことを認めるのは、

責任から逃げることではありません。

現実を、

少し落ち着いて見つめることなのだと思います。

そして、

もし自分に改善できるところが見つかったなら。

そこは、

少しずつ見直していけばいい。

次は、

もう少し早く相談してみよう。

分からないことは、

そのままにしないようにしよう。

気持ちを伝えるときは、

少し言葉を選んでみよう。

そんなふうに、

次にできることを考える方法もあります。

ただ、

何かを改善することと、

自分自身を否定することは、

別のことです。

「今回は、うまくできなかった。」

ということと、

「私は、何をやっても駄目な人間だ。」

ということは、

同じではありません。

一つの出来事から、

自分のすべてを決めつけなくてもいいのです。

また、

自分を責めることが習慣になっていると、

急に考え方を変えるのは、

難しいかもしれません。

頭では、

「全部、自分のせいではない。」

と分かっていても、

気持ちが追いつかない。

そんなこともあるでしょう。

だから、

すぐに自分を責めなくなることを、

目標にしなくてもいいのだと思います。

まずは、

「あ、また自分のせいだと思っているな。」

と気づいてみる。

そして、

「本当にそうなのかな。」

と、一度立ち止まってみる。

それくらいから、

始めてみてもいいのではないでしょうか。

もし、

誰かとの関係の中で、

繰り返し責められたり、

傷つけられたりしているなら、

自分の考え方だけを変えようとするのではなく、

距離の取り方や、

信頼できる相談先を考えることも大切です。

自分を責める癖に気づいたからといって、

すべてを一人で解決する必要はありません。

そして、

今まで周りの人のことを、

一生懸命考えてきた方へ。

その気遣いや責任感を、

全部手放す必要はないのだと思います。

人を大切にできること。

自分の行動を振り返れること。

相手の立場を考えられること。

それは、

これまで育ててきた、

大切な一面でもあるでしょう。

ただ、

そこにもう一つ、

加えてみてほしいことがあります。

それは、

自分にも、同じように公平な目を向けてあげること。

誰かが失敗したとき、

事情を聞いてから考えるように。

誰かが落ち込んでいたら、

一つの出来事だけで、

その人のすべてを判断しないように。

自分自身にも、

同じように接してみる。

そんなことから、

少しずつ変わっていく場合もあります。

うまくいかなかったことがあった。

思っていた結果にならなかった。

誰かとの関係が、

少しぎくしゃくしてしまった。

そんなとき、

すぐに自分を責める前に、

一度だけ、

問いかけてみてください。

「これは、本当に全部私の責任なのかな。」

「私にできたことは、何だったのかな。」

「自分だけでは変えられなかったことは、何だろう。」

すぐに答えが出なくても、

大丈夫です。

少しずつ整理していくことで、

今までとは違う見方が、

できることもあるでしょう。

うまくいかなかった出来事を振り返ることは大切です。
でも、そのたびに自分自身を責め続ける必要はないのだと思います。

🌿ポイント

・自分の行動を振り返ることと、
起きたことを全部自分の責任にすることは違います。

・前世やカルマは、つらい経験の原因を決めつけるものではなく、
心の癖を理解するための一つの視点です。

・自分にできることと、
自分だけでは変えられないことを分けて考えてみましょう。


鑑定では、

「何かあると、いつも自分が悪いと思ってしまいます。」

「どうして同じようなことで悩んでしまうのでしょうか。」

そんなお気持ちを伺うことがあります。

そのようなときも、

前世やカルマを理由に、

ご自身を責める必要はありません。

持って生まれた性質や、

繰り返しやすい心の癖を読み解きながら、

今のご自身を理解するための、

一つの視点をお伝えしています。

これまでの自分を否定するのではなく、

これからの人との関わり方や、

ご自身の気持ちを大切にする方法を考える時間として、

鑑定を使っていただけたら嬉しく思います。
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