「図面作成を外注してみたいけど、何を渡せばいいの?」
実際に図面作成を依頼するとき、意外と多いのがこの悩みです。
特に初めて外注する場合、
「手書きの図面でも大丈夫?」
「PDFしかないけどCADデータにできる?」
「どこまで細かく指示したらいい?」
など、分からないことも多いと思います。
そこで今回は、建築図面の作成を外注するときに、最初に準備しておくとやり取りがスムーズになるポイントを5つ紹介します。
## ① 元になる図面や資料を用意する
まずは、作成してほしい図面の元となる資料です。
例えば、
・PDF図面
・紙の図面をスキャンしたもの
・手書きのラフ図
・写真
・既存のCADデータ
・寸法の入ったスケッチ
などがあります。
「きれいなCADデータがないと依頼できない」と思われるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。
手書きの図面やPDFからCADデータを作成する「トレース」も、図面作成の外注ではよくある依頼です。
ただし、元資料の情報が少ないほど確認事項が増えるため、分かる範囲で寸法や仕様を書き込んでおくと、よりスムーズです。
## ② どんな図面を作ってほしいかを明確にする
次に大切なのが「何を作ってほしいのか」です。
例えば、
・平面図
・立面図
・断面図
・配置図
・詳細図
・家具図
・建具図
など、図面の種類を伝えます。
「この図面をCADにしてください」だけでも依頼できる場合はありますが、
「PDFの平面図をVectorworksでトレースしてほしい」
「既存図面をもとに平面図だけ修正してほしい」
のように、具体的に伝えてもらえると作業内容を判断しやすくなります。
## ③ 寸法や縮尺を分かる範囲で伝える
CAD図面を作成する場合、寸法や縮尺はかなり重要です。
例えば、
「縮尺1/100」
「この壁の長さは3,640mm」
「柱芯間が4,000mm」
など、分かっている寸法があれば伝えてください。
すべての寸法が分からなくても問題ありません。
むしろ、図面の中で「ここだけは正確に合わせてほしい」という基準寸法が1つでも分かれば、そこから図面を作成できる場合があります。
## ④ 使用するCADソフト・納品形式を伝える
ここは意外と重要なポイントです。
CADデータにはさまざまな形式があります。
例えば、
・Vectorworks
・Jw_cad
・DXF
・DWG
・PDF
などです。
「CADデータが欲しい」というだけではなく、
「Vectorworksで編集できるデータが欲しい」
「Jw_cadで開ける形式がいい」
「最終的にはPDFで納品してほしい」
など、使用するソフトや希望する納品形式を最初に伝えておくと安心です。
特に、納品後に自分で編集したい場合は、対応しているファイル形式を事前に確認しておくことをおすすめします。
## ⑤ 「完成形のイメージ」を共有する
個人的には、これが一番重要だと思っています。
同じ「平面図を作ってほしい」という依頼でも、
「最低限、線が入っていればいい」
「設計図として見やすく整えてほしい」
「既存の図面と同じレイアウトにしてほしい」
では、完成形がかなり変わります。
もし参考にしたい図面や、過去に使用している図面があれば、一緒に送ってもらうとイメージを共有しやすくなります。
「この図面と同じような雰囲気で」
という伝え方でも、十分参考になります。
これを伝えていただければ不動産の販売促進図面を書いてほしいという依頼にもお答えできますので設計事務所だけでなく不動産の方も気軽にご利用いただけるとありがたいです。
## 実は、全部準備できていなくても大丈夫です
ここまで5つ紹介しましたが、
「そんなに準備するのは大変そう……」
と思った方もいるかもしれません。
でも、最初から完璧に資料を揃える必要はありません。
実際には、
**「この図面をこうしたい」**
という元資料と希望を送っていただければ、そこから確認しながら進めることもできます。
分からない部分は、依頼前に相談してもらえれば大丈夫です。
むしろ、
「何をどう頼めばいいか分からない」
という段階で相談していただいたほうが、必要な作業を整理しやすいケースもあります。
## 図面作成は「必要な部分だけ」外注するのもおすすめ
設計業務では、
「図面を全部外注する」
必要はありません。
例えば、
・忙しい時期だけ平面図を外注する
・トレースだけ外注する
・修正作業だけ外注する
・CAD化だけ外注する
・自分では時間のかかる図面だけ外注する
という使い方もできます。
設計者が「考える仕事」に集中して、作図などの作業を部分的に外注することで、全体の作業時間を減らせることがあります。
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建築図面の作成で、
「これって外注できるのかな?」
と思うことがあれば、まずは気軽にご相談ください。
元資料がPDFや手書き図面しかない場合でも、内容を確認したうえで対応できるか判断します。
**「図面を作る時間がない」
「CAD化だけお願いしたい」
「修正作業を誰かに任せたい」**
そんなときに、必要な部分だけ外注するという選択肢もぜひ検討してみてください。