「もう忘れたい」
「こんなことをいつまでも気にしていたくない」
「頭では手放したほうがいいと分かっているのに、どうしても手放せない」
そんな経験はありませんか。
過去の恋愛だったり、誰かから言われた言葉だったり、
悔しかった出来事だったり、叶わなかった願いだったり。
時間が経っているのに、ふとした瞬間に思い出してしまうことがあります。
そして、思い出してしまう自分に対して、
「どうして私はこんなに引きずっているんだろう」と、
責めてしまうこともあるかもしれません。
けれど、手放せない感情には、あなたなりの理由があることがあります。
単純に「執着しているから」
「気持ちを切り替えられないから」と考えなくてもいいのです。
もしかすると、その感情はあなたの心を守るために、
今までそこに残っていたのかもしれません。
◆「手放したい」のに手放せないのは、意志が弱いからではありません
人は、頭で考えていることと、
心の奥で感じていることが必ずしも同じではありません。
頭では「もう終わったこと」と理解していても、
心の奥では「まだ納得できていない」と感じていることがあります。
「本当はもっと大切にされたかった」
「本当は分かってほしかった」
「本当はあの時、違う言葉をかけてほしかった」
「本当は、まだ諦めたくない」
そんな思いが残っていると、
無理に忘れようとしても、なかなか心は動いてくれません。
それは、あなたが弱いからではありません。
心の中に、
まだ大切に扱ってあげたい感情が残っているだけなのかもしれません。
◆その感情が、あなたを守っていることもあります
少し意外に感じるかもしれませんが、怒りや悲しみ、
執着や不安にも、心を守る役割がある場合があります。
たとえば、誰かに傷つけられた経験をした時、
その怒りがあることで「もう二度と同じことをされたくない」と、
自分を守っていることがあります。
過去の恋愛を忘れられないことで、
「あの時の自分の気持ちを無かったことにしたくない」と、
自分自身を守っていることもあります。
だからこそ、「早く手放さなければ」と無理に感情を消そうとすると、
心の奥では抵抗が起こることがあります。
感情には、その感情が生まれた理由があります。
まずは消すことよりも、
「どうして私は、この気持ちを手放せないのだろう」と、
優しく見つめてあげることが大切なのです。
◆「執着」の奥には、本当に欲しかったものが隠れている
手放せないものが、実はその出来事そのものではないこともあります。
たとえば、忘れられない相手がいるとしても、
本当に求めているのは「その人」だけではないのかもしれません。
「愛されたかった」
「認めてほしかった」
「必要とされたかった」
「安心したかった」
「自分の存在に価値があると感じたかった」
そんな、本当の願いがその人や過去の出来事に重なっていることがあります。
だから、その人を忘れようとしても忘れられない。
過去を捨てようとしても捨てられない。
それは、
心がまだ「本当に欲しかったもの」を探しているからかもしれません。
◆手放すことは、忘れることではありません
「手放す」と聞くと、すべて忘れて、
何も感じなくなることを想像する人もいるでしょう。
けれど、本当の意味での手放しは、必ずしも忘却ではありません。
過去があったことを認めながら、
「もうこの出来事に自分の人生を支配されなくてもいい」と、
少しずつ距離を取っていくことです。
悲しかったことは、悲しかったままでいいのです。
悔しかったことも、悔しかったままで構いません。
無理に「良い経験だった」と思わなくてもいいのです。
その時の自分が精一杯だったことを認めてあげるだけでも、
心の状態は少しずつ変わっていきます。
◆潜在意識には、自分でも気づいていない思いが残っていることがあります
何度も同じことを考えてしまったり、
似たような出来事を繰り返したりするとき、
そこには自分では気づきにくい思い込みが関係していることがあります。
「私は大切にされない」
「頑張らないと愛されない」
「失うくらいなら、最初から期待しないほうがいい」
「幸せになったら、また傷つくかもしれない」
こうした思いが心の奥に残っていると、
幸せを望みながらも、無意識に幸せから距離を取ってしまうことがあります。
シータヒーリングでは、こうした表面では気づきにくい感情や思い込みを、
心の奥深くから丁寧に見つめていきます。
無理に感情を消すのではなく、
「なぜこの感情がここにあるのか」を理解していくことで、
今までとは違った受け止め方ができるようになることがあります。
◆手放すタイミングは、人それぞれ違います
周りの人が「もう忘れたら」と言っても、
自分の心がまだそこにいるなら、無理に急ぐ必要はありません。
心の整理には、その人にしか分からない時間があります。
昨日まで苦しかったことが、今日は少しだけ遠く感じられる。
何度も思い出していたことを、今日は一度も思い出さなかった。
そんな小さな変化も、心が前に進んでいるサインかもしれません。
大きく変わろうとしなくても大丈夫です。
少しずつ、
自分の心に「もう頑張って守らなくても大丈夫だよ」と、
伝えてあげることから始めてもいいのです。
◆手放したくない自分も、否定しなくていい
「手放したい」と思う自分と、「まだ手放したくない」と思う自分。
その両方が存在していてもいいのです。
人の心は、白か黒かだけではありません。
前に進みたい気持ちがありながら、過去を振り返ってしまうこともあります。
忘れたいと思いながら、まだ大切に思っていることもあります。
それだけ、
その出来事や人があなたにとって大きな意味を、
持っていたということなのかもしれません。
だから、今の自分を責めなくて大丈夫です。
「まだ手放せない私はダメ」と決めつける必要もありません。
その感情があなたを守ってくれていた時期があったのなら、
まずは「今まで守ってくれてありがとう」と認めてあげてもいいのです。
◆手放した先には、新しい自分の居場所が生まれます
心の中に過去への思いや不安がいっぱいに詰まっていると、
新しいものを受け取る余白がなくなってしまうことがあります。
だからこそ、手放すことは「過去を否定すること」ではありません。
これからの自分のために、心のスペースを少し空けてあげることなのです。
過去を手放したからといって、
その出来事が無かったことになるわけではありません。
あなたが経験したことも、感じたことも、
そこから学んだことも、すべてあなたの中に残っています。
ただ、それらを抱え続けなくても生きていけるようになることはできます。
◆あなたの心は、あなたを苦しめるために感情を残しているわけではありません
どうしても忘れられないこと。
どうしても許せないこと。
何度も思い出してしまう人。
なかなか消えてくれない寂しさ。
それらは、あなたを前に進ませないためだけに、
存在しているわけではないのかもしれません。
その奥には、あの時の自分を守ろうとした心の働きがあることもあります。
だから、急いで手放さなくても大丈夫です。
まずは、その感情が何を伝えようとしているのかに耳を傾けてみてください。
「本当はどうしてほしかったの?」
「何が一番悲しかったの?」
「私は何を怖れているの?」
「これから本当はどうなりたいの?」
そんな問いかけの中から、
自分でも知らなかった本当の願いが見えてくることがあります。
そして、その願いに気づいた時、これまで握りしめていたものを、
少しずつ手放せるようになることがあります。
手放すことは、無理やり忘れることではありません。
自分の心を理解して、
「もう大丈夫」と思えるところまで寄り添ってあげることです。
あなたがこれまで抱えてきた感情にも、きっと理由があります。
だから今は、手放せない自分を責めるのではなく、
「ここまでよく頑張ってきた」と優しく認めてあげてください。
心の準備が整った時、必要のなくなったものは、
少しずつ自然にほどけていくのかもしれません。
そして空いた心のスペースには、
これからのあなたに必要な新しい感情や出会い、
可能性が入ってくる余白が生まれていきます。
今日すぐに手放せなくても大丈夫です。
あなたの心には、あなた自身にしか分からないタイミングがあります。
そのタイミングを信じながら、少しずつ自分を大切にしていきましょう。
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あなたの心に、少しずつ安心できる余白が生まれていきますように。