一次体験を書いているのに、伝わらない理由

一次体験を書いているのに、伝わらない理由

記事
ビジネス・マーケティング
「一次体験を書きましょう。」

発信を学ぶと、
よく聞く言葉です。

もちろん、それは間違いではありません。

でも…

私は、少し違うことを思っています。

一次体験は、
出来事を書けばいいわけではない。

心が動いた瞬間を書くこと。

私は、その方がずっと大切だと思っています。


まず、一次体験とは
〝その人が実際に経験したこと〟を言います。

文章を書いている人が
今までどんな経験をしてきたのか
どんな人生を歩んできたのか

そのような
〝その人にしか書けないこと〟
それが一次体験と呼ばれるものになるのです。

でも、この一次体験って、
ただ書けばいい、というものでもないのです。

たとえば…

・外に出たら、セミが大合唱をしていた。
・子どもの服をメルカリに出品した。
・スーパーのPOPを見て、予定外のものまで買ってしまった

これらは全て一次体験なのですが、
ただ事実を書いているだけ。

いわば、〝今日の出来事〟を書いているだけの状態です。

それを読んだ読者は

「あ、こんなことがあったんだ」

と一瞬思うかもしれませんが、
多くの場合、
右から左に受け流すように
スーッと目を通して終わってしまいます。

というのも、
読者は、
「今日こんなことがあった」
という事実そのものよりも、

その出来事を通して、
あなたが何を感じたのか。

そこに興味を持つことが多いからです。

これが一体どういうことなのか、
芸能人を例にして考えてみましょう。

あなたの推しのAさん
全然興味を持っていないBさん

2人の発信が並んでいたとします。

きっとあなたは
Aさんの発信は、穴が開くほどじっくり読む。

でも、Bさんの発信は

「ふーん」

と、スルーする。

そんな行動をとるのでは?

これ、実は私が普段からやっていることです。

私はプロ野球が好きですが、
自分の推し球団についての記事を見つけるたびに

「どれどれ」

と、必ず目を通します。

でも、ライバルチームに関しては
読むことすらしないのが現実。

人間なんて、そんなものなんです。

なので、

「今日何があったか」

それは、一次体験だけど、
誰かが必要としているものではないのです。

では、どうしたらいいのかというと、

〝自分の心が動いた瞬間を切り取る〟

のです。

具体的にどういうことかというと。

・外に出たら、セミが大合唱をしていた。
→昨日までは全然気づかなかった。
 いつの間に、こんな季節になった?
 なぜ、昨日まで気づかなかったんだろう。

・子どもの服をメルカリに出品した。
→「あの服には思い出がたくさんあったな」
 子供のその一言に胸を締め付けられた。
 そうやって子供は成長していくんだな。

・スーパーのPOPを見て、予定外のものまで買ってしまった
→POPのどんな言葉に心が惹かれてしまったのか。
 なぜ、その商品を買ってしまったんだろう?
 この理由を深堀ると、人の心を動かすテクニックがわかるのでは。

 先ほど、例として挙げた
〝今日の出来事〟も、
このように心の動きと一緒に描くことで
読者の心に残る〝一次体験〟になります。

これこそが、
発信で求められている
〝一次体験〟だと思うんです。

自分の心の動きを描くことで
読む人は、その瞬間の場面を想像できる。

その結果、
読者は、その出来事を
自分のことのように感じられるんです。

なので、
発信の中では、
自分の心の動きを書いていくこと。

これで、その文章は
その人にしか書けない、
その人だから書ける文章へと
変化していきます。

逆に、
〝今日の出来事〟だけの文章だと
誰にでも書くことができる文章が
完成してしまいます。

それこそ、
人が書いたのか
AIが書いたのか
区別がつかないような文章が
出来上がるかもしれません。

文章を通して
あなたの思いを伝えたいのに、
何一つ思いが伝わらない。

そんな状況が続くと、
文章を書くこと自体が
苦痛になるかもしれません。

そうならないためにも、
まずは自分の気持ちと向き合い、
心の動きを文章にしてみませんか?

書くべきなのは、
今日あった出来事ではなく、
そのとき心が動いた瞬間。

そこには、

あなたにしか見えなかった景色があり、
あなたにしか感じられなかった思いがあります。

だから私は、

「一次体験を書く」のではなく、
「心が動いた瞬間を書く」

ことを大切にしています。

あなたも一緒に始めてみませんか?

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