1.私が今、ここにいる奇跡
私たちは毎日、当たり前のように朝を迎え、食事をし、仕事をし、誰かと笑い合いながら生きています。
でも、少し考えてみてください。
今、こうして自分が生きていることは、本当に当たり前なのでしょうか。
私には父と母がいます。
その父と母にも、それぞれ父と母がいました。
さらに、その先にも数えきれないほどのご先祖さまがいます。
もし、そのうちの誰か一人でも違う人生を歩んでいたら、今の私は存在していなかったかもしれません。
そう考えると、自分の命は、何世代にもわたって受け継がれてきた「命のバトン」なのだと感じます。
そのバトンを私につないでくれた両親に、心から感謝したいと思うのです。
2.生んでくれて、ありがとう
私がこの世に生まれた日。
母はきっと、大きな痛みや不安を乗り越えて、私を迎えてくれたのでしょう。
父もまた、新しい命の誕生を喜びながら、これから始まる家族の未来に思いを巡らせていたのかもしれません。
もちろん、当時の両親がどんな気持ちだったのか、私にはすべて分かるわけではありません。
それでも、一つだけ確かなことがあります。
両親がいてくれたからこそ、私はこの世界に生まれることができたということです。
美しい景色を眺めることも、おいしいものを食べることも、誰かを好きになることも。
うれしい経験も、悲しい経験も、すべては命を授かったからこそ味わえるものです。
お父さん、お母さん。
私を生んでくれて、本当にありがとう。
3.育ててくれて、ありがとう
子どもの頃は、親が自分を育ててくれることを当たり前だと思っていました。
毎日の食事、清潔な洋服、安心して眠れる家。
学校に通わせてもらい、病気になれば心配してもらい、困ったときには手を差し伸べてもらう。
その一つひとつに、どれほどの時間と労力、そして愛情が注がれていたのでしょう。
自分が大人になり、親の立場になって、ようやく気づいたことがたくさんあります。
子育ては、決して楽しいことばかりではありません。
思い通りにならないことも、心配で眠れない夜もあります。
それでも、両親は私を育ててくれました。
完璧な親だったかどうかなんて、今となっては大した問題ではありません。
不器用だったとしても、精いっぱい生き、私を育ててくれた。
そのことに、ただ感謝したいのです。
4.命のバトンを、次の世代へ
今、私は自分自身も親となり、子どもたちと向き合っています。
そして、両親から受け取ったものは、命だけではなかったと感じています。
人を思いやる心、努力することの大切さ、家族を大切にする気持ち。
そんな目には見えないものも、知らず知らずのうちに受け継いできたのでしょう。
だからこそ、今度は私が次の世代へつないでいきたい。
特別なことをする必要はありません。
日々の暮らしの中で、感謝を忘れず、人を大切にして生きること。
それが、両親への恩返しの一つになるのではないでしょうか。
5.「ありがとう」を伝えられるうちに
私たちは、身近な人ほど感謝の言葉を伝え忘れてしまいます。
「言わなくても分かっているだろう」
「いつか伝えればいい」
そう思っているうちに、伝えられなくなる日が来るかもしれません。
だからこそ、今日という日を大切にしたいのです。
たとえ直接伝えられなくても、心の中で感謝することはできます。
お父さん、お母さん。
命のバトンをつないでくれて、ありがとう。
私を生んでくれて、ありがとう。
今日まで育ててくれて、本当にありがとう。
私が今、ここに生きていること。
それこそが、両親からいただいた、何よりも尊い贈り物なのだと思います。