人との関わりが嫌で、カフェを開いた話。神奈川から別府に移住して気づいたこと。— 移住・起業・閉業を経て見えた「選択の正体」—

人との関わりが嫌で、カフェを開いた話。神奈川から別府に移住して気づいたこと。— 移住・起業・閉業を経て見えた「選択の正体」—

記事
ビジネス・マーケティング
人との関わりに、少し疲れていた。
だから、ひとりで完結できる仕事がしたかった。
でも選んだのは、カフェだった。

なぜそんな選択をしたのか

人と関わりたくないのに、接客業を選んでいる。
矛盾しているのはわかっていた。

でも当時の自分が本当に求めていたのは、
👉 「ひとりで完結できる場所」を作ること

会社でもなく、
組織でもなく、
自分のペースで、
自分の意思で動ける場所。
誰かの感情を管理し続けなくていい場所。

それを考えたとき、思いついたのがカフェだった。

20年以上、飲食・小売の現場で働いてきた。
店長として、マネージャーとして、チームを動かしてきた。
仕事は好きだった。
でもどこかで、ずっと消耗していた。
組織のノイズ、人間関係の摩擦、
感情のコントロールに使い続けるエネルギー。

「自分でコントロールできる場所で、もう一度やり直したい」

その感覚が、カフェという選択につながった。

なぜ別府だったのか

神奈川で40年近く暮らしてきた。

東京はすぐそこにあった。
情報も、人も、機会も、すべてが揃っている場所。
恵まれた環境だった。
でもあるとき、こう思った。

👉 「このままこの環境にいると、同じ選択を繰り返す」

慣れた場所にいると、
慣れた判断しかできない。

一度外に出てみたかった。

別府を選んだのは、論理的な理由があったわけではない。
気候が穏やかで、物価が安く、温泉がある。
そういう情報は後から集めた。
本当のところは「なんかいい、ここでやりたい」という感覚が先にあって、 理由はあとから探した。

別府という街は、不思議な場所だ。
外国人が多く、観光客が絶えず、移住者も多い。
「よそから来た人」であることへの違和感が薄い。
知り合いがいない街で始めるには、ちょうどいい温度感だった。

fog hutで起きたこと

2024年5月、別府にコーヒーパーラー「fog hut」を開いた。

静かに働きたかった人間が、
毎日カウンターに立って、 初めて来た人と話し続けた。

最初は消耗するかと思っていた。

でも、違った。

店という場所は、
「関わらざるを得ない」ではなく、
「関わりたい人が来る」構造だった。

組織の中での関係性とは、根本的に違う。
こちらが作った場所に、選んで来てくれる人がいる。
その関係に、摩擦がほとんどなかった。

人との仕事の面白さを、別の形で再発見した場所だった。

fog hutは2026年3月末、約2年間の営業を終えて閉店した。

やめてわかったこと

閉店を決めたとき、後悔はなかった。
うまくいかなかった、と言ってしまえばそれまでだ。
でも、閉めたあとにようやく見えたことがある。

👉 やりたいこととズレていた

カフェをやることが、いつの間にか目的になっていた。本当は違った。

👉 自分は「考えること」を言葉にしたかった

コーヒーパーラーは手段だった。
でも手段に集中しすぎて、本来の目的から少しずつ離れていた。
20年の現場経験も、別府での2年間も、
全部がそこにつながっていると気づいたのは、やめてからだった。

人と関わるのが少し嫌で、ひとりで完結できる仕事を選んだはずだった。
なのに、いちばん手応えがあったのは——結局、人だった。
コーヒーを淹れることでも、
店を回すことでもなく、
僕が本当に価値を感じていたのは「考えを言葉にして、誰かに届けること」。選んだ仕事が、逆の答えをくれた。

その気づきから、シロクマファンタスティックを立ち上げた。
書いて、作って、届ける。

移住も、開業も、閉店も。最初から正解だったわけじゃない。
選んだ"あと"に、どう設計し直すか——そこにしか、正解はなかった。
その思考法を「正解設計」と名づけて、一冊の本にまとめた。

人生は、正解を選ぶものじゃない。
選んだ道を、あとから正解にしていく。
僕自身が、それをいま、証明し続けている最中です。

どの道を選んでも、最初から正解にはならない。

fog hutをやったことも、やめたことも、
どちらも正解だったとは言いきれない。
でも両方が、今の自分を作っている。
選択の良し悪しは、選んだ瞬間には決まらない。
選んだ後に、そこから何を取り出して、次にどう使うか。
そのプロセスが、選択を正解にしていく。

👉 選択に、正解はない

でも、

👉 選んだあとに「正解にしていくこと」はできる

自己紹介

名前 やまざき たかひろ(みんなにはPくんとかPちゃんとか呼ばれてます。)

神奈川出身、別府在住。 20年以上の現場・マネジメント経験を持つ元カフェオーナー。 fog hutの閉業後、「シロクマファンタスティック」を立ち上げ、 コーヒーと言葉で「選択を正解にしていくプロセス」を届けています。

シロクマファンタスティックは、人生というゲームを、ファンタスティックに生きる人を増やすためのブランドです。

いま、シロクマファンタスティックでやっていること


「人生は、正解を選ぶものじゃない。選んだ道を、あとから正解にしていく。」
——これが、僕のぜんぶの根っこにある考えです。

20年の現場マネジメント、そして移住・開業・閉店。
その全部を通して見つけた“正解設計”という思考法を、
いまは人に手渡す仕事にしています。

・キャリアや仕事の迷いの整理(“正解探し”から抜け出す相談)
・事業やサービスのコンセプト設計、組織づくり・開業の伴走
・伝えたいことの言語化、文章のブラッシュアップ

その思考法をまとめた一冊
『正解設計 ── 選んだ道を、正解にする思考法』も、
ここココナラで公開しています。

迷って動けなくなっている人、頭の中がもやもやして言葉にできない人。
その整理を、一緒にやらせてください。

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