ネットショップや店舗の売上を、販売管理ソフトやショップの管理画面からCSVで書き出し、Excelで集計している方に向けて、毎月の集計作業をラクにする方法をまとめました。
【こんな作業、毎月していませんか?】
・月ごと、ショップごとに分かれたCSVを開いて、1つのシートにコピー&貼り付けしている
・CSVをダブルクリックで開いたら、商品名が文字化けしていた
・期間が重なったファイルを貼り付けて、同じ注文を二重に数えていないか不安になる
・ピボットテーブルを毎月作り直し、合計が合っているか電卓で確かめている
ファイルが1〜2個なら手作業でも済みますが、ファイルが増えるほど、貼り付けの漏れや二重計上に気づきにくくなります。
【まず確認したいこと:集計しやすいCSVの条件】
次の条件がそろっていると、Excelの標準機能だけでもかなり自動化できます。
・1行目が列名(注文日、商品名、数量、金額など)になっている
・ファイルが違っても、列名と列の数が同じ
・1行に1件の注文(または明細)が入っている
・金額の欄に、数字以外(「円」や空白など)が混ざっていない
【標準機能でできること①:文字化けを防いで開く】
CSVをダブルクリックで開くと、文字コードの違いで日本語が文字化けすることがあります。その場合は、Excelを先に開いてから読み込むと解決することが多いです。
1.「データ」タブの「テキストまたはCSVから」を選ぶ
2.CSVファイルを選ぶ
3.プレビュー画面の「元のファイル」で文字コードを選び直す(例:65001: Unicode (UTF-8)、932: 日本語 (シフト JIS))
4.プレビューで文字が正しく見えたら「読み込み」を押す
(2026年11月時点のWindows版Microsoft 365のExcelの表記です。お使いのバージョンによって、画面の名前や場所が違うことがあります)
【標準機能でできること②:フォルダーのCSVをまとめて読み込む】
Excelには、Power Query(パワークエリ)という、データを読み込んで整える機能があります。これを使うと、1つのフォルダーに入れた複数のCSVを、まとめて1つの表にできます。
1.集計したいCSVだけを入れたフォルダーを作る
2.「データ」タブ →「データの取得」→「ファイルから」→「フォルダーから」を選び、そのフォルダーを指定する
3.「結合」→「結合と読み込み」を選ぶ
4.翌月からは、新しいCSVをフォルダーに追加して、「データ」タブの「すべて更新」を押す
注意点として、フォルダーに入っているファイルはすべて結合の対象になります。関係のないファイルは入れないでください。また、ファイルごとに列名がそろっている必要があります(Microsoftのサポートページの説明に基づきます)。
【標準機能でできること③:月別・商品別に集計する】
まとめた表を選び、「挿入」タブの「ピボットテーブル」を使うと、月別や商品別の売上表を作れます。
・行に「注文日」(月ごとにまとめる)や「商品名」
・値に「金額」の合計
を入れるのが基本の形です。
【具体例(架空のデータです)】
たとえば、次のような流れになります。
・「売上CSV」フォルダーに、4月・5月・6月の3つのCSVを入れる(列はどれも「注文日・商品名・数量・金額」)
・Power Queryで3つを1つの表にまとめる
・ピボットテーブルで「月×商品」の売上表を作る
・7月になったら、7月のCSVをフォルダーに追加して「すべて更新」を押す
これだけで、毎月のコピー&貼り付けはなくせます。
【標準機能だけでは足りないところ】
実際に運用すると、次のような点で手間が残ることがあります。
・期間が重なったファイルを入れたときの「同じ注文の二重計上」は、自動では見つけてくれない
・金額の空欄、マイナスの金額、「数量×単価」と金額の不一致などのチェックは、別に仕組みを作る必要がある
・ショップや期間によって列名が違うと、まとめる前に列名をそろえる作業が必要になる
・Power Queryの編集画面は、慣れていないと、うまく動かなくなったときに直すのが難しい
【作業するときの注意点】
・元のCSVは上書きせず、コピーしたものを使う
・氏名や住所などの個人情報の列は、集計に使わないなら削除してから扱う
・集計結果を会計や税務の数字として使う場合は、必ず元のデータや会計ソフトの数字と照らし合わせる
【まとめ】
・CSVの文字化けは、「テキストまたはCSVから」で文字コードを選び直す
・複数のCSVは、Power Queryの「フォルダーから」でまとめて読み込み、毎月は「すべて更新」で済ませる
・月別・商品別の表は、ピボットテーブルで作る
・二重計上や金額の不一致まで確認したい場合は、チェックの仕組みを別に用意する
ファイルの数が少ないうちは、標準機能だけで十分な場合も多いです。ご自身の作業に合う方法を選んでみてください。
【自分で作るのが難しい場合は】
複数の売上CSVをまとめて読み込み、全体・月別・商品別など6種類の集計シートをExcel形式で出力する、Windows向けのCSV売上集計ツールをココナラで出品しています。重複データや金額の不一致を見つけて、ログで確認できるようにしています。元のCSVファイルは変更しません。
Windows 10/11(一般的なx64のパソコン)が対象で、Macには対応していません。CSVの形式によってはそのまま集計できない場合があるため、ご購入前に、CSVの列名やWindowsの環境をメッセージで伺い、対応できるかを確認してからご案内しています。