1.経験談
自身の経験に加え、今まで多くの社員の昇格試験のサポートをしてきた結果、分かったことがあります。
それは、自己理解ができている人が合格するということです。
仕事ができる人、できない人、という印象ではなく、自分自身のことをよく理解できているか、できていないか、が大事なのです。
なぜそのようなことになるのでしょうか。
2.なぜ「自己理解」が大事なのか
まず、昇格試験の合否に仕事ができる、できない、が関係することは少ないと思います。なぜなら、昇格試験というのは元々が次の職級に行く資格がある方でないと受けないからです。つまり、試験を受ける時点で日々の業務レベルは合格の域に達しているということです。
このことは会社や職種によって多少の違いはあるとは思いますが、年功序列的な要素が年々減ってきている今の社会の中では、概ねそのような傾向であると思います。
論文の審査や面接をする担当者は、たいへん多くの候補者を見てきています。基本的には十分業務レベルが確保されている候補者の中で、どこで差別化をするでしょうか。それは単純化して言うとすれば、自分の強みを活かして仕事ができているかどうかです。
論文や面接ではついつい自分を良く見せようとしてしまい、自分らしさが隠れてしまうことが多いです。審査の担当者はその道のプロですから、対象者が自分らしさが出せているかどうかはすぐにわかるものです。よって、本当の自分で勝負する必要があるのです。そして、本当の自分に自信を持って表現するためには、自己理解、特に「強み」を正しく知ることが重要になってきます。自分の強みを十分に表現することができれば、自然と合格に近づくのではないでしょうか
3.自己理解の深め方
実際には、思ったよりも多くの方が自分の「強み」を正しく理解できていないと感じます。昇格試験のための論文の添削や面接練習をしていると、「あなたにはもっと良いところがいっぱいあるのに」と残念に思うことが多々あるのです。不思議に思うかもしれませんが、他人の方がその人の良さを理解しやすいのです。鏡がないと自分で自分の顔は見えないのと同じなのかもしれません。
ではどうするべきか。方法は色々ありますが、他人に自分の鏡になってもらうことが一番簡単な方法ではないでしょうか。多くの人から自分のフィードバックをもらい、自分理解を深めていく。その中で自分の「強み」を抽出し、言語化することができれば、昇格試験に合格するだけでなく、人としても大きく成長することができるようになるのではないかと思います。
4.最後に
「キャリアコンサルタント」は相談者の鏡になるプロです。
国家資格を持っているキャリアコンサルタントは資格を取るために徹底的に鏡になるトレーニングを積んでいます。「自分の強みがわからない」などの相談がありましたら、活用してみてはいかがでしょうか。