「普通」って、どこの誰が基準なの?

「普通」って、どこの誰が基準なの?

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おつかれさまです。せいおです。

「〇〇するのが普通なんだから~」
「普通〇〇じゃない?」

こういった類の言葉。普段からよく聞くし、なんなら自分で使っている人もたくさんいると思います。

そういった言葉を受けて、「普通そうするなら私もそうしないと…」と、いわれるがままの”普通”に流されて行動している。

本人が無理をしておらず、それでよいと考えて行動しているならば、何も問題ないです。
ですが、「普通じゃないと仲間外れにされる」「普通そうするならとりあえずそうしておこう」と、焦りや不安、考えることがめんどくさいからとりあえず従っているような人は、一旦立ち止まって考えて見てほしいことがあります。

“普通”ってどこの誰が基準なんでしょうか?また、その基準の人は、本当に”普通”なんでしょうか?

過去に実際に起こった「平均の罠」

普通という言葉を聞くと、「平均的って意味じゃないの?」と感じますよね。
ここで一つ、とある有名な実話を紹介したいと思います。

「4000人の中で、全て平均的な人は1人もいなかった。」

1950年代のアメリカで、戦闘機の操縦ミスによる墜落事故が多発していました。
さすがに操縦している人も、きちんと訓練を受けた人たちなので、「んな馬鹿な」となり、何が原因か探っていたところ、「コックピットがおかしいんじゃね?」という話になりました。

そのコックピットはパイロットの「平均的な体型 」に合わせて設計されていたのですが、実際に4000人のパイロットたちを集めて身体測定を行い、その中で重要な10項目をピックアップして、それぞれの項目の「平均値の前後30% 」に収まる人がどれくらいいるかの調査をしました。

「平均値の前後30% 」と聞くと、かなりガバガバに感じませんか?私もそう思いました。

しかし実際のところ、そのガバガバに感じる範囲であっても、10項目全てが平均に収まった人は”1人もいなかった”そうです。
つまり、平均に合わせて作ったことによって、パイロットたちが快適に操縦ができず、結果的に操縦ミスが多発してしまったんですね。

これを聞くと、「平均って私たちが思う平均とは違うんだな」と思い知らされますよね。

じゃあ中央値のこと?

ここで話を戻すと、「普通」=「平均値」という認識は少し違うような気がします。
では、よく平均と共に出てくる言葉、「中央値」の場合はどうでしょうか?

中央値とは、言葉そのままの意味で、「真ん中に位置する値」ということ。
仮に貯金額が0円の人が4人、10万円の人が2人、100万円の人が2人、1億円の人が1人いたとすると、

• 平均値:1億220万円(9人の貯金の総額)÷ 9(人数)= 約1135万円
• 中央値:9人いるので、真ん中は5人目 = 10万円

平均は極端に高い人、低い人に引っ張られやすいので、1人でも貯金が1億円の人がいれば、平均値もかなり上がってしまいます。
それに比べると、中央値の場合、ちょうど真ん中にいる人が基準になるので、平均値に比べると、本当の真ん中(=普通?)を捉えやすくなります。

普通は世論、発言者の都合、周りにいる人によって左右される

先ほどの話からすると、「普通」=「中央値」なんだ!となりそうですが、そうすると今度は新たな疑問が沸いてきます。

その場合の「中央値」は、どのグループから抽出された「中央値」なのでしょうか?

先ほど貯金額を例としてあげましたが、あの9人全てが日本人だったら、母数は少ないですが、「日本人の貯金額の平均値、中央値」といえますが、仮に全世界からランダムで抽出されていた場合、「全世界の貯金額の平均値、中央値」となり、今現在日本で住む人たちにとって、あまりあてにならない値になってしまいますよね。

ここで、改めて最初のセリフ、「〇〇するのが普通なんだから~」を考えてみます。
適当に、よく聞くものをいくつかピックアップしてみると、

①「新人は上司より早く来て、掃除や準備をするのが普通」
②「30代だったら、結婚して子どもがいてマイホームを持つのが普通」
③「連絡が来たら即レスするのが普通」

とかですかね。

①私はこういう発言をする人に出会ったことはありませんが、こういう会社があるのも事実だと思います。この場合、母数は「その会社の今までの風習」の可能性が高いです。

②確かにまだ結婚や子供、マイホームを持っているのが世間でのマジョリティかもしれません。
ですが、本来そういったライフステージに関しては、強制されるものではありません。

ちなみに最近の日本では、30代のうち、

• 3人に1人は独身
• マイホームがある割合も3人に1人
• 子供がいる割合は2人に1人

らしいです。

③恐らくこれに対する調査とかはほとんどなさそうですが、時と場合によって即レスできないタイミングだって当然ありますし、メッセージのやりとりは人によって負荷のかかり方が異なるため、即レスによって相手が相当しんどい気持ちになる可能性も考慮しなければなりません。

つまり、”普通”というのは、その人が思う価値観や、その人の周りの中での”普通”でしかないんです。

※似たような話で、何等かの営業でも同じようなニュアンスの言葉が使われるので、注意が必要です。

「皆様こちらを選ばれますよ」

“皆様”とは、本当に私たちの思う”みんな”なのでしょうか?

「普通」に負けず、「自分なりの考え」で行動するために

最初にもお伝えした通り、自分で選択して、”普通”を選択しているのなら、何も問題ないんです。
ただ、自分に嘘をついて、HPを削りながら選択している”普通”なら、無理に普通を選択しなくてもいいんです。なぜなら、その”普通”はあくまでその人の中での”普通”なのだから。

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