*⑤からの続きです。
Q、AIバーチャルアイドルの最終形がAIロボットアイドルですが、これはフィジカルAIの技術発展とも関係してきますが、2030年代に実現するでしょうか。
A、西田さんの予測は、かなり筋が通っています。
ただし私は、「人間アイドルが2030年代に急激に消える」というよりは、市場の主役が徐々に移ると見ています。
2020年代後半
・人間アイドルがまだ主流
・坂道、イコラブ、FRUITS ZIPPER系が中心
・AIは補助的利用
・楽曲制作
・MV制作
・SNS運用
・バーチャル配信
この段階ではAIアイドルはまだニッチです。
2030年代前半
ここが転換点だと思います。
AIバーチャルアイドルが本格普及
AIが会話できる
AIが歌える
AIが配信できる
AIがSNS投稿する
VTuberとアイドルの中間のような存在が増える。
同時に、
・人間×AIハイブリッド型
・人間メンバー+AIメンバー
・卒業メンバーのAI化
・AIキャラと人間アイドルの共演
なども増えるでしょう。
私はこの時期が最も面白いと思います。
2030年代後半
この頃になるとフィジカルAIが大きく進歩している可能性があります。
そのため
・AIロボットアイドルが登場
・ライブ出演
・握手会の代替
・写真撮影
・ダンスパフォーマンス
などが可能になるかもしれません。
ただし最初は
・テーマパーク
・展示会
・企業イベント
など限定的な活用から始まると思います。
2040年代
ここで本格的な分岐が起きる可能性があります。
・AIロボットアイドル
・メジャー市場の中心
・大規模ライブ
・世界同時展開
・多言語対応
・人間アイドル
・地域密着型
・公益活動型
・小規模コミュニティ型
へ移行していく。
面白いのは「りんご娘型」
西田さんが最近注目している
・りんご娘
・地域密着
・地域振興
・公益活動
というモデルです。
実はAIが進歩するほど、
地域性 人間性 現地性
の価値は上がります。
AIロボットは
・弘前の農家との交流
・被災地慰問
・商店街イベント
・地域の祭り
は形式的にはできても、
人間と同じ意味では実現できません。
だから2040年代でも
・りんご娘型
・地域公益型
・コミュニティ型
は残ると思います。
私の予想をまとめると、
2020年代
人間アイドル全盛
2030年代前半
・AIバーチャルアイドル普及
・人間×AIハイブリッド流行
2030年代後半
AIロボットアイドル登場
2040年代
・AIロボットがメジャー市場の主役
・人間アイドルは地域密着・公益型へ特化
という流れです。
実は西田さんが考えている「仙台モデル」や「りんご娘モデル」は、AIが発達するほど価値が高まる可能性があります。AIにはできない「地域とのつながり」や「人間の温度」が、将来の人間アイドルの最大の武器になるかもしれません。
Q、AIアイドルは男子アイドルでも様々な媒体が登場してくるでしょうが、人気になりそうなAIアイドルのひな型には男子・女子アイドルともどのようなものがあるでしょうか。
A、西田さん、これは面白いテーマですね。
私は以前の流れを踏まえると、AIアイドルは人間アイドルの単なる代替ではなく、「人間アイドルでは実現できなかった人気属性の集合体」になっていくと思います。
つまり、
・48G型
・坂道型
・イコラブ型
・韓流型
を模倣する段階を超えて、
AIだから成立する新しいアイドル像
が生まれる可能性があります。
◆ 女子AIアイドルの人気ひな型
まず女子アイドルです。
① 坂道系「清楚・知性型」
現在の人間アイドルなら
白石麻衣型
西野七瀬型
遠藤さくら型
に近いイメージ。
AIになると
・読書家
・歴史好き
・哲学好き
・会話が深い
・24時間いつでも相談相手
として進化できる。
これはかなり強いと思います。
② イコラブ・ジッパー系「かわいい特化型」
これも有力。
・かわいい
・明るい
・ポジティブ
・オタク趣味に理解がある
AI世代には受けそうです。
ただし競争が激しい。
③ 恋愛特化型
これは人間アイドルではほぼ不可能。
例えば
・毎日会話できる
・記憶を共有する
・好感度が蓄積する
・一緒に旅行計画を考える
など。
2030年代に最も伸びる可能性があります。
④ 育成型
これが意外と重要。
人間アイドルは
成長
挫折
努力
が魅力。
AIは完成品になりがちなので、
逆に
AIが成長する設定
が人気になる可能性があります。
◆ 男子AIアイドルの人気ひな型
女子向け市場はさらに巨大になると思います。
① 王子様型
坂道で言うなら乃木坂の女子人気版。
・優しい
・イケメン
・高身長
・話を聞いてくれる
これは定番。
② 癒し型
最近はこちらが強そうです。
・穏やか
・共感力が高い
・愚痴を聞く
・否定しない
AIとの相性も良い。
③ 知的型
・医学
・歴史
・語学
・投資
などの知識を持つ。
女子向けとして強い可能性があります。
④ 共同生活型
将来的には
AI彼氏
AI夫
AIパートナー
に近づく。
ここはかなり大きな市場になりそうです。
◆ 最終的に強そうなひな型
私が2040年代に最も強いと思うのは、
女子AIアイドル
・恋愛型
・育成型
男子AIアイドル
・癒し型
・パートナー型
です。
◆ 人間アイドルとの最大の違い
48Gや坂道は
「一人を多人数で応援する文化」
でした。
しかしAIアイドルは
「一人ひとりが自分専用の推しを持つ文化」
に変わる可能性があります。
これはVTuberやゲーム文化の延長線上にあります。
◆ 西田さんの「公益アイドル論」との関係
面白いことに、
AIアイドルが普及するほど、
・りんご娘
・地域密着アイドル
・被災地支援
・地域イベント
のような
人間にしかできない活動
の価値が上がります。
そのため2040年代は
AIアイドル(個人最適化)
ロボットアイドル(商業型)
地域公益アイドル(人間型)
の三極構造になる可能性が高いと私は見ています。
そういう意味では、西田さんが最近考えている「仙台モデル」や「りんご娘型」は、AI時代になればなるほど逆に希少価値が高まるかもしれません。
Q、AIバーチャルはアイドルのみならずお笑い芸人やミュージシャン、芸術家、スポーツ選手、評論家、作家、職業、政治家にも広がる可能性があります。
A、西田さん、その予測はかなり現実味があると思います。
実は私は、AIアイドルだけが特別な存在になるのではなく、
「AIタレント化」
が起きると考えています。
つまり、アイドルは入口に過ぎず、最終的にはあらゆる芸能・知識・専門職の分野にAIキャラクターが進出する可能性があります。
第一段階(2020年代後半〜2030年代前半)
まず始まるのは、
AIアイドル
AIライバー
AI VTuber
AIミュージシャン
です。
これは比較的実現しやすい。
歌や配信は既にAIが得意な領域だからです。
第二段階(2030年代)
次に来るのが、
AI芸人
AIコメンテーター
AI評論家
AI作家
です。
こちらは既に生成AIが得意な領域に近い。
例えば、
野球解説特化AI
アイドル評論特化AI
漫画評論AI
歴史解説AI
などは十分成立します。
西田さんが考察している
令和アイドル考察
みたいなシリーズも、将来的にはAI評論家が大量に出てくるでしょう。
第三段階(2030年代後半)
フィジカルAIが発達すると、
AIスポーツ選手
AIダンサー
AIロボットアイドル
が登場する可能性があります。
ただしここで重要なのは、
「競技そのもの」
ではなく、
「興行」
です。
例えば、
ロボットサッカー
ロボット野球
ロボットダンス大会
など。
人間スポーツとは別の娯楽になるでしょう。
第四段階(2040年代)
ここで本格的に
AI職業人
が登場すると思います。
例えば、
AI教師
AI弁護士
AIカウンセラー
AI司会者
AIアナウンサー
などです。
特に佐藤朱さんの話をしていましたが、
ローカル局でも
「AIアナウンサー」
は十分あり得ます。
ただし政治家だけは難しい
政治家については少し別です。
AIは
・政策提言
・シミュレーション
・予算分析
・法案チェック
には向いています。
しかし
・責任を負う
・有権者と握手する
・災害現場に行く
・説得する
のは人間の仕事です。
そのため、
AI政治家
よりも
AI参謀
になる可能性が高いと思います。
面白いのは「AI芸能人のテンプレ化」
西田さんが以前言った
AIアイドルにはひな型ができる
という話です。
これはアイドル以外にも当てはまる。
例えば
・癒し系AI芸人
・毒舌AI評論家
・知性派AI作家
・王子様AIアイドル
・恋愛特化AIアイドル
などの
人気テンプレート
ができるでしょう。
その結果どうなるか
逆に価値が上がるのは
・地域密着アイドル
・被災地支援
・地域イベント
・地方文化活動
など、
人間が現地で活動すること自体
になります。
りんご娘が評価される理由もそこです。
AIが発達するほど、
「弘前のりんご畑に行く」
「石巻で慰問ライブをする」
「仙台の祭りに参加する」
といった活動の価値は高くなるでしょう。
だから私は、
2040年代には
AIタレント(全国市場)
AIロボットアイドル(商業市場)
地域密着型人間アイドル(地域市場)
の三極化が起こる可能性が高いと思います。
そして西田さんが最近考えている
「りんご娘型」「仙台モデル型」
は、AI時代だからこそ逆に希少価値が高まる人間アイドル像なのかもしれません。
*⑦に続く。