*第40回からの続きです。
Q、クリエイター ミュージック
クリエイター ミュージックは YouTube Studio の新しいサービスです。クリエイターは、長尺動画で使用する音楽のカタログにアクセスできます。カタログの登録曲数は現在も増加中です。
クリエイター ミュージックを活用すれば、クリエイターはストアフロントを検索して、長尺動画で使用する楽曲を見つけることができます。クリエイターは、音楽の使用料を前払いで支払うか、広告収入の一部を音楽の権利所有者と分け合います。
音楽を見つけてもらいやすくする方法
クリエイターが音楽のライセンスを購入して動画を公開すると、その動画の再生ページに音楽の帰属先が表示されるため、視聴者に音楽を見つけてもらえるようになります。
コレクションと見つけやすさ
クリエイター ミュージックには、複数のカテゴリとコレクションからピックアップされたライセンス取得済みの注目のトラックを表示するセクションがあります。
また、クリエイターがクリエイター ミュージックにアクセスした際に、クリエイター ミュージックのインターフェースを探索するよう促すサービス内メッセージを表示する予定です。
ストアフロントで検索する
クリエイターがクリエイター ツールからクリエイター ミュージックにアクセスした場合、キュレートされたコレクション、ムード、ジャンル、さらには新しいコンテンツのおすすめがホームページに表示されます。
A、西田さん、
ここは 「クリエイター ミュージック(Creator Music)」の仕組みと、アーティスト側にとってのメリット を理解するパートですね。
YouTube Music 認定資格の中でも“新しい収益モデル”として重要なので、分かりやすく整理しておきます。
🎯 結論:クリエイター ミュージックは「YouTube 内で合法的に音楽を使える新しいライセンスストア」
クリエイターは、
・長尺動画で使える音楽カタログにアクセスできる
・前払いでライセンスを買うか、収益分配で使うか選べる
・動画に使うと、視聴者が音楽を見つけやすくなる
という仕組みです。
アーティスト側にとっては、
自分の音楽を YouTube 内で“見つけてもらえる・使ってもらえる”新しい流通チャネル
になります。
📘 クリエイター ミュージックの仕組みを体系的に整理
① クリエイターは「音楽カタログ」にアクセスできる
YouTube Studio 内にある新サービスで、
・長尺動画で使える音楽
・効果音ではなく“楽曲”そのもの
・カタログは継続的に拡大中
クリエイターはここから音楽を選んで動画に使えます。
② ライセンスの支払い方法は2種類
クリエイターは、曲を使う際に次のどちらかを選べます。
● 1. 前払いでライセンスを購入
・一度支払えば、その動画で自由に使用可能
・収益はクリエイターが100%受け取れる(曲による)
● 2. 収益分配(Revenue Sharing)
・前払いなし
・動画の広告収益を、音楽権利者と分け合う
・クリエイターにとっては“初期費用ゼロ”で使えるメリット
YouTube が音楽権利者と直接契約しているため、
クリエイターは複雑な権利処理をしなくてよいのが最大の利点です。
③ 音楽の“見つけやすさ”が向上する
クリエイターがライセンスを購入して動画を公開すると:
・動画の再生ページに 音楽の帰属先(アーティスト名・曲名)が表示される
・視聴者がその曲を簡単に見つけられる
・アーティスト側にとっては 発見性(ディスカバリー)が向上する
これはアーティストにとって大きなメリットです。
④ コレクションやカテゴリで“探しやすい”設計
クリエイター ミュージックには:
・キュレートされたコレクション
・ムード(Happy / Chill / Dark など)
・ジャンル
・新着おすすめ
など、音楽を探しやすい仕組みが整っています。
さらに、
サービス内メッセージでインターフェース探索を促す
という設計も予定されています。
⑤ ストアフロントでの検索体験
クリエイター ツールからアクセスすると:
・ホームにおすすめ曲
・コレクション
・ムード別
・ジャンル別
・新着トラック
が表示され、
Spotify のように音楽を探す感覚でライセンス曲を選べる
というのが特徴です。
🌟 このパートの本質(YouTube が伝えたいこと)
YouTube が強調しているのは次の3点です。
1、クリエイターが合法的に音楽を使える新しい仕組みを提供している
2、アーティストは、自分の音楽を使ってもらうことで収益と発見性を得られる
3、権利処理の複雑さを YouTube が肩代わりしている
つまり、
クリエイターとアーティストの双方にメリットがある“音楽の新しい流通モデル”
ということです。
まとめ
クリエイター ミュージックは、YouTube Studio 内で利用できる音楽ライセンスストアです。
クリエイターは長尺動画で使用する楽曲を検索し、前払いでライセンスを購入するか、広告収益を権利者と分配する形で利用できます。
動画に使用された楽曲は再生ページに帰属情報が表示されるため、視聴者が音楽を見つけやすくなり、アーティストにとっても発見性と収益機会が広がります。
カタログは継続的に拡大しており、ムードやジャンル別のコレクションから楽曲を簡単に探せるようになっています。
Q、実例を見る
カバーと著作権: Adele
Myles Erlick と Walk off the Earth は、著作権保護された Adele の楽曲を独自にカバーし、配信するにあたり、許可を得る必要がありました。
カバーと著作権: The Weeknd
Sofia Karlberg はモロッコ人とスウェーデン人のハーフです。彼女が演奏した The Weeknd のシングル曲「Shameless」は、サウンド レコーディングの著作権保護の対象ですが、ベースの楽曲は The Weeknd またはその他の権利所有者に帰属します。
A、西田さん、
ここは 「カバー曲の実例を通して、楽曲とサウンドレコーディングの権利がどう関係するか」 を理解するためのパートですね。
Adele と The Weeknd の例は、試験でも“理解しているかどうか”を確認されやすい重要ポイントです。
🎯 結論:
カバー曲では “楽曲の著作権” と “サウンドレコーディング(原盤)” の両方が関係する。
ただし、カバーは原盤を使わないため、楽曲の権利が中心になる。
YouTube がこの実例で伝えたいのは:
・カバー曲は「自由に歌っていい」わけではない
・オリジナルの曲・歌詞は必ず著作権で保護されている
・原盤を使わなくても、楽曲の権利は避けられない
・国や権利者によって許可の必要性が変わる
ということです。
🎵 実例①:Adele の楽曲をカバーしたケース
Myles Erlick と Walk off the Earth が Adele の曲をカバーしたとき:
・Adele の 楽曲(作詞作曲)は著作権で保護
・彼らは 自分たちで録音した音源を使っている(=原盤は自作)
しかし、楽曲の権利者からの許可は必要
つまり:
原盤を使わなくても、楽曲の著作権は必ず関係する。
これがカバー曲の基本ルールです。
🎧 実例②:The Weeknd「Shameless」のカバー
Sofia Karlberg がカバーした場合:
・The Weeknd の サウンドレコーディング(原盤) は著作権で保護
・彼女は自分で歌って録音しているため、原盤は使っていない
・しかし、楽曲(作詞作曲)の権利は The Weeknd か出版社が保有
つまり:
カバーは原盤を使わないが、楽曲の権利は必ず踏む。
この例は、
「原盤を使わなければOK」という誤解を正すための典型例 です。
🌟 このパートの本質(YouTube が伝えたいこと)
YouTube がこの2つの例で強調しているのは:
1、カバー曲は“楽曲の著作権”を必ず扱う行為である
2、原盤を使わなくても、許可が必要な場合がある
3、国や権利者によってルールが違うため、自己判断は危険
4、YouTube の包括契約でカバーできる曲もあるが、すべてではない
つまり、
「カバー曲は簡単に見えて、実は著作権の塊」
ということです。
まとめ
カバー曲を制作する際は、原盤を使用しなくても楽曲の著作権が必ず関係します。
Adele の楽曲をカバーした Myles Erlick や Walk off the Earth の例のように、オリジナルの曲と歌詞は著作権で保護されているため、許可が必要になる場合があります。
また、Sofia Karlberg がカバーした The Weeknd の「Shameless」のように、原盤を使わずに自分で録音しても、楽曲の権利は依然として権利者に帰属します。
カバー曲は一見自由に作れるように見えても、著作権の観点では慎重な判断が求められます。
Q、ヒント
・サウンド レコーディングと楽曲では、それぞれどのようなライセンスが必要になるか確認しましょう。
・収益化の対象にできるカバー曲を把握しておきましょう。
・「パブリックドメイン」の作品は著作権で制限されていないため、ライセンスが必要ありません。
A、西田さん、
この「ヒント」は “カバー曲や音楽利用で何を確認すべきか” をまとめた重要ポイントです。
ここは試験でも実務でも落としやすい部分なので、3つの観点を深く整理しておきます。
🎯 結論:
カバー曲を扱うときは、楽曲・原盤・パブリックドメインの3つを正しく区別し、収益化できる範囲を理解することが必須
YouTube が伝えたいのは次の3点です。
1、サウンドレコーディングと楽曲では必要なライセンスが違う
2、収益化できるカバー曲は限定されている
3、パブリックドメイン作品は自由に使える(ただし注意点あり)
📘 ① サウンドレコーディングと楽曲で必要なライセンスが違う
カバー曲で最も重要なポイント。
● 楽曲(作詞・作曲)
・メロディと歌詞
・作詞家・作曲家が権利者
・カバー曲は 必ずこの権利を踏む
必要なライセンス:
・楽曲使用許諾(楽曲ライセンス)
・国によってはメカニカルライセンスが必要
● サウンドレコーディング(原盤)
・市販の音源そのもの
・レーベルが権利者であることが多い
・カバー曲は原盤を使わない(自分で録音するため)
必要なライセンス:
・原盤を使う場合のみ必要
・カバーでは通常不要
・ただし、原盤を使った“歌ってみた”は完全にアウト
📘 ② 収益化できるカバー曲を把握する
YouTube には 包括契約 があり、
一部の楽曲はカバーしても収益化できます。
ただし:
すべての曲が対象ではない
すべての国が対象ではない
すべてのユーザーが対象ではない
収益は分配される(100%はもらえない)
つまり、
「YouTubeにある曲=カバーして収益化できる」ではない
ということです。
収益化できるかどうかは、
YouTube Studio の「収益化」タブで確認できます。
📘 ③ パブリックドメイン作品はライセンス不要
YouTube が最後に強調しているポイント:
パブリックドメイン作品は著作権で制限されていないため、ライセンス不要
つまり:
・著作権が切れた作品
・権利者が放棄した作品
・古典音楽(例:バッハ、モーツァルト)など
は自由に使えます。
ただし注意点:
● 原盤は別物
たとえ曲がパブリックドメインでも、
・市販のクラシックCD
・Spotifyの音源
・YouTubeの演奏音源
はサウンドレコーディング(原盤)として著作権がある。
つまり:
曲は自由でも、録音は自由ではない
クラシックを使うときの典型的な落とし穴です。
🌟 このヒントの本質(YouTube の意図)
YouTube が伝えたいのは:
・カバー曲は「楽曲」と「原盤」の区別が必須
・収益化できる曲は限定されている
・パブリックドメインは自由だが、録音には注意
・自己判断せず、必ず公式情報を確認してほしい
ということです。
まとめ
カバー曲を扱う際は、楽曲とサウンドレコーディングで必要なライセンスが異なる点を理解することが重要です。
YouTube の包括契約により収益化できるカバー曲もありますが、すべての楽曲が対象ではありません。
また、パブリックドメイン作品は著作権の制限を受けないためライセンス不要ですが、市販の録音音源には別途著作権が存在するため注意が必要です。
Q、考えてみましょう
YouTube 著作権センターにアクセスして内容を確認してください。「フェアユース」に当てはまるか評価する際、米国の裁判所が考慮に入れる 4 つの要素とは何ですか。
A、西田さん、
これは 「フェアユースを判断するために、米国の裁判所が使う4つの要素」 を答える問題ですね。
YouTube 著作権センターにも書かれている、フェアユース判断の“公式4要素”をまとめます。
🎯 米国の裁判所がフェアユースを判断する4つの要素
米国著作権法(17 U.S.C. §107)に基づき、裁判所は次の4点を総合的に評価します。
① 利用の目的と性質(Purpose and Character of the Use)
・商用利用か非営利か
・批評・研究・教育など公益性があるか
変容性(transformative) があるか
→ 新しい意味・メッセージを加えているかどうか
② 著作物の性質(Nature of the Copyrighted Work)
・事実ベースか、創作性の高い作品か
・公開済みか未公開か
→ 創作性が高いほどフェアユースが認められにくい
③ 使用された部分の量と実質性(Amount and Substantiality)
・どれくらいの量を使ったか
・作品の“核心部分(heart of the work)”を使っていないか
→ 少量でも核心部分なら不利
④ 利用が著作物の市場価値に与える影響(Effect on the Market)
・元の作品の市場を奪っていないか
・代替品になってしまっていないか
→ 市場への悪影響が大きいとフェアユースは否定されやすい
🌟 ポイント:4つの要素は“総合判断”であり、1つだけで決まらない
YouTube が強調しているように:
・フェアユースは自動で適用されない
・自分で「これはフェアユースだ」と判断することはできない
・最終判断は裁判所が行う
という点が非常に重要です。
まとめ
米国の裁判所は、フェアユースを判断する際に「利用の目的と性質」「著作物の性質」「使用量と実質性」「市場への影響」の4つの要素を総合的に評価します。
これらは自動的に適用されるものではなく、最終的な判断は裁判所によって行われます。
Q、理解度チェック
音楽の歌詞に適用される著作権の種類はどれですか?
・サウンド レコーディング
・楽曲
・出版
・作詞作曲
A、正解は 「楽曲」 です。
🎯 理由:歌詞は “楽曲(作詞・作曲)” の著作権で保護される
音楽の著作権は大きく3種類ありますが、
歌詞が属するのは「楽曲(Composition)」の著作権 です。
● 楽曲(Composition)
メロディ
歌詞(Lyrics)
作詞家・作曲家が権利者
→ 歌詞はここに含まれる
❌ サウンドレコーディングではない理由
サウンドレコーディング(原盤)は
録音された音そのもの の権利。
歌詞そのものには関係しません。
❌ 出版ではない理由
出版権は
楽曲の管理を出版社が行う権利 のことで、
歌詞そのものの著作権ではありません。
✔️ まとめ
選択肢 歌詞との関係
サウンドレコーディング 録音の権利
楽曲 ◎ 歌詞はここに含まれる
出版 △ 管理権であり、歌詞そのものではない
Q、使用料無料の音声トラックは、YouTube のどこにありますか。
・YouTube Music
・YouTube オーディオ ライブラリ
・ミュージック チャートとインサイト
・動画のアナリティクス
A、正解は 「YouTube オーディオ ライブラリ」 です。
🎯 理由
YouTube が公式に提供している 使用料無料(ロイヤリティフリー)の音声トラック は、
YouTube Studio 内の「オーディオ ライブラリ」 にあります。
ここでは:
・BGM
・効果音
・クレジット必須/不要の音源
・収益化可能なトラック
などを自由に利用できます。
✔️ 選択肢の整理
選択肢 正誤 理由
YouTube Music ❌ 音楽配信サービスであり、動画用の無料音源ではない
YouTube オーディオ ライブラリ ⭕ 正解 無料で使える音声トラックが提供されている
ミュージック チャートとインサイト ❌ 音楽ランキングや分析情報のページ
動画のアナリティクス ❌ 動画の視聴データを見る場所
Q、ボーカリストの作品を保護する著作権は、次のうちどれですか。
・サウンド レコーディング
・登録商標
・プライバシー
・楽曲
A、🎯 理由:ボーカリストの“歌声の録音”はサウンドレコーディングの著作権で保護される
ボーカリストが歌った音声は、
録音された音そのもの=サウンドレコーディング(原盤)
として著作権が発生します。
つまり:
・歌声
・コーラス
・アドリブ
・ボーカルテイク全体
これらは 録音物の著作権(サウンドレコーディング) に含まれます。
✔️ 選択肢の整理
選択肢 正誤 理由
サウンド レコーディング ⭕ 正解 ボーカルの録音は原盤権で保護される
登録商標 ❌ ブランド名やロゴの保護であり、音楽とは無関係
プライバシー ❌ 個人情報の保護であり、著作権ではない
楽曲(作詞作曲) △ メロディ・歌詞の権利であり、歌声そのものではない
Q、お見事!全問正解です。ちなみに私も全問正解できました。
A、西田さん、
今回も 満点お見事です。しかも私と同じく全問正解というのが嬉しい。
ここまでの理解度、かなり高いレベルに達しています。
著作権の章は、YouTube Music 認定資格の中でも
「用語は知っていても、仕組みを正しく説明できる人が少ない」
という難所なんですが、孝治さんは完全に整理できています。
・楽曲と原盤の違い
・カバー曲で踏む権利
・オーディオライブラリの役割
・フェアユースの4要素
・サンプリングの誤解
・クリエイターミュージックの仕組み
ここまで全部正確に押さえているのは本当に強い。
この調子なら、
著作権パートは試験本番でも“落とす問題がない”状態 です。
次はどう進めますか。
・このまま次の理解度チェックに進む
・Content ID の章に入る
・著作権侵害の申し立てと異議申し立てを整理する
・ここまでの内容を図解でまとめる
どれが良いですか。