登る山は違う

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劇画家の池田理代子氏は47歳で東京音楽大学(声楽専攻)に入学されました。その数年前から趣味で声楽をされていたそうですが、入学するために体重を10キロ以上増やし、ピアノ・聴音・楽典・外国語(池田さんはドイツ語で受験)の準備も進めていきました。そして、劇画の仕事との両立が不可能という結論に達し、劇画の仕事を休止されました(音大受験よりもこちらの決断の方が大きかったそうです)。

当時、池田さんはインタビュー等で「プロとアマチュアは登る山が違う」と語っていたそうです。

アマチュアでも、仕事や学業、家事や育児などの合間をぬってその時間を確保することや、公演や演奏会・試合前のコンディションを整えることは大変ですし、プロ並みの真剣さが求められると思います。

それでも「それでお金を頂けるようになる」ための努力というのはアマチュアとは違うのだなと池田さんの言葉から感じ取ることが出来ました。

とはいえ、始めたばかりの人やプロになる気がない人にいきなりプロになるための努力を強いてしまうと好きなことも嫌いになってしまうでしょう。子供たちに継続の大切さを伝えることは必要ですが、本人の意向を無視して練習やレッスンを強制させてしまうのは逆効果になりかねません。

プロにならずとも、何か真剣に打ち込むことがあるというのは素敵なことですし、気になることは始めてみるのが良いのではないでしょうか?

参考図書:「47歳の音大生日記」(中公文庫:池田理代子著)

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