出品したサービスの参考画像に掲載するために書いた、自分について書いた自己紹介のような文です。
自分がどのように脚本家になったのかを書いています。
自分でも不思議な経緯だと思います。
よろしければ、読んでみてください。
ある日、陸上競技に全てをかけていた若者は、自らの道が揺らぐ瞬間に直面することになった。
大学二年生の春、高校時代に痛めた腰の古傷が再発し、無念にも陸上を引退せざるを得なくなったのだ。
日々のトレーニングに全力を注ぎ、汗を流してきた彼にとって、突然訪れた空白の時間は大きな戸惑いを伴うものだった。
ある日の午後、彼は何気なく古本屋へと足を運んだ。
その場所は、まるで倉庫のように本が無造作に積み重ねられており、少しソワソワするような独特の雰囲気を漂わせていた。
そんな店内を歩いていると、彼の目に留まった一冊の本があった。
表紙は少し色褪せており、まるで他の本たちに埋もれるように置かれていた。
小説だと思って手に取ったその本は、彼の予想を裏切るものであった。
それは野島伸司さん脚本のドラマ『ラブシャッフル』のシナリオ本だった。
彼は「シナリオ」というものの存在に初めて興味を持ち、その夜、インターネットでシナリオの世界を調べ始めた。
まるで新しい世界への扉が開かれたように、彼はその魅力に引き込まれた。
翌日に開催されるという「シナリオ教室無料講座」の広告を偶然目にし、好奇心に突き動かされて講座に参加することにした。
翌日、狭い教室に足を運んだ彼は、そこでシナリオライティングの魅力に触れる。
講座ではシナリオの基礎を習った後に、簡単なテーマで数行のシナリオを書いてみることになった。
信じられないくらい褒められて、自分に才能があるのではないかと勘違いさせられるほどだった。
ついには営業トークに乗せられて、学生割引に引かれながらもシナリオ教室に入会することを決意した。
これが彼が本格的に脚本の世界に足を踏み入れるきっかけであった。
その後、シナリオの面白さに没頭する日々が続いたが、就職活動の波も押し寄せてくる。
未来への不安を抱えながらも、どうしても脚本家としての夢を捨てきれず、両親に「一年だけチャンスをくれ」と頼み込んだ。
そして、その一年で彼は地上波キー局主催のコンクールで大賞を、大手ネット局主催のコンクールでも優秀賞を勝ち取る。
直後に地上波ゴールデン帯のドラマでデビューし、これを皮切りに様々な作品に携わってきた。
現在、彼は老舗子供番組で全体構成・チーフライターを務めている。
彼が監修する脚本家たちは全員経験豊富な先輩たちばかりだが、その中で責任を持ってシナリオチェックも行っている。
そして最近、新たな挑戦として、自分が執筆した作品のコピーライトを担当した。
この作業で、作品の世界観を一行に凝縮することの楽しさを改めて感じ、新しい挑戦として大きな刺激となった。
もっと挑戦してみたいと思わせる経験となった。
「次はどんな世界に飛び込めるのだろう?」
その思いが、彼の胸を高鳴らせる。
汗だらけで走っていた過去には想像もできない今が待っていた。
未来に待ち受ける物語はまだ誰も知らない。
しかし、それを紡ぐ準備は整っている。