行動療法 オペラント条件付け の話

行動療法 オペラント条件付け の話

記事
コラム
前回は行動療法のお話として、

「レスポンデント条件づけ」

についてお話しました。



大勢の前で発表して大失敗。

ものすごく恥ずかしい思いをしてドキドキした。


それ以来、

まだ失敗したわけでもないのに

大勢の前に立つだけでドキドキするようになってしまった。


こんなふうに、経験によって

ある状況と身体の反応が結びつくことがある、

というお話でした。



今回はもう一つの

「オペラント条件づけ」

についてお話します。




【行動は、そのあとの結果によって変わる】



オペラント条件づけとは簡単にいうと、


「ある行動をした結果によって、その行動が増えたり減ったりする」


という学習です。


たとえば、子どもがお手伝いをした。


すると、お母さんが


「ありがとう!助かったよ!」


と、とても喜んでくれた。


それがうれしくて、

またお手伝いをするようになった。


行動のあとに起こったことによって、

その行動が増えたわけですね。



逆に、こんなこともあります。


前回の

「大勢の前で話すとドキドキしてしまう人」

で考えてみましょう。


今度また、みんなの前で発表することになった。


「嫌だな……」

「また失敗したらどうしよう……」


そこで、理由をつけて発表を断った。


すると……


「ああ、よかった……」


発表しなくてよくなったので、

ドキドキや不安がおさまりました。


さて、この人は次に発表する機会がやってきたとき、

どうするでしょうか。



【避けると楽になる】



もちろん、必ず避けるとは限りません。


でも、

「発表を避けたら、不安から解放された」

という経験をしています。





避ける

 ↓

不安がなくなる

 ↓

楽になる





こうした経験によって、

「避ける」という行動が

以前より起こりやすくなることがあります。


これもオペラント条件づけです。




ちなみに、

嫌なものがなくなることで行動が増えることを

「負の強化」といいます。


「負」とついていますが、

悪いことという意味ではありません。


不安というものが取り除かれたことで、

「避ける」という行動が強化された、

つまり起こりやすくなったという意味です。




【頭ではわかっているんだけど……】


本人だって、

「いつまでも避けていてはいけない」

とわかっているかもしれません。


「発表したからって、必ず失敗するわけじゃない」


そう考えることもできる。


それでも、いざ発表の場面になると

避けたくなってしまう。


なぜなら、

避けることで実際に不安が楽になった経験を

繰り返しているからです。


こうして見てみると、


「頭ではわかっているのに、できない」


という状態も、

単純に「意志が弱いから」とは言い切れないことが

わかってきます。





【では、どうすればいいの?】



ここまで、

レスポンデント条件づけと

オペラント条件づけについてお話してきました。


大勢の前で話す

 ↓

ドキドキする

 ↓

避ける

 ↓

楽になる

 ↓

また避ける


こんなふうに、

私たちの困った行動や反応が

「学習」によって続いていることがあります。





でも。


学習によって身についたのであれば、

新しい経験をすることで

別の学習をしていくこともできます。




そこで登場するのが、

実際の「行動」に働きかけていく方法です。


(やっと行動療法の出番です!)



たとえば、

不安や恐怖を感じるものに段階的に取り組んでいく

「曝露療法(エクスポージャー)」。


気分が落ち込んで活動が減っているときに、

行動の側から変化を作っていく

「行動活性化」。


このあたりが、

いよいよ「行動療法」の実践的なお話になってきます。


というわけで次回は、

「実際に行動を変えるってどういうこと?」

について書いてみようと思います。




まとめ


レスポンデントやオペラントなどの条件付けによって

学習して

その行動が強化されると

やりたい行動ができなくなる

なので

新たな学習をしなおす

行動療法の出番となる


どんどん公認心理師っぽいブログになってきました(*'▽')



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