秋の空だと言う

秋の空だと言う

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コラム
うろこ雲だった。
「うろこ雲は空の高いところにあるんだよ。」
夏の雲は輪郭がはっきりしている。
あの雲を見ると、わくわくする。
うろこ雲が秋の空の雲だとするなら、少し静かな気持ちになる。

沼から抜けられたと思ったら、そうはいかなかった。
簡単にはいかないんだなと思う。
長い時間一緒に過ごした人たちだったのに、今は敵でしかない。
周りには「もう関わるな。」と言われてる。
言語が通じない。
あんなに長いこと悩んだだけに、心ない言葉を浴びせられて、ぐったりする。
「わからんちんには直球で言っていいんだよ。
いい?そういう人間は、直球投げても傷ついたりしないから。」
なぜできないか、自分の言葉で発してみてやっとわかった。
「直球投げたあと、自分が傷付いちゃうんだよ。あんなこと言っちゃって・・・って。それが嫌だから、言えないんだよ。」
あんたっていい人だったんだねと笑われた。
いい人だと思われたいから、人に言いたいことを言えないわけでもない。
悪く思われたくないから、の方が強い。
でももうそれも投げ出したくなるくらい、ひどい言われようだった。
最後はわーわー言ってる電話を切った。
もうほんとに関わりたくない。

彼らには何度も言った。
「今やめても、1年後にやめても、裏切り者って言われるのは変わらないですよね?だったら今やめさせて下さい。」
必要だから離れさせてくれないんだと思ってた。
そうじゃなくて、みんな自分のことしか考えてなかった。
私が1人減れば、その分自分たちがやることが増える。
「やるって言ったよね?責任持ってやるって。」
「やるって言えば、責任っていうでしょ?だからやるって言えないんだよ。」
責任が聞いて呆れる。
今まで散々あなたの分をやってきた。
そう言われてわかった。
ああ、この人は私がやらなければ、自分がやらされるからだ、って。
だからって人を傷つけることを言っていいのか。
私は言ってこなかったのに。
そう思った。
言いたくなかったことまで言ってしまってた。
そんな我慢も気遣いも、この人たちには無用だったのか。
瞬間は腹が立ったけど、今日は1日滅入ってた。

寝たら忘れよう。
明日はきっと晴れてるだろうから。
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