「学校に行けない」が気になってしまう時

「学校に行けない」が気になってしまう時

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朝になると、

「お腹が痛い」
「頭が痛い」
「今日は学校に行けない」

そう言って、布団から出てこない。

無理に行かせるのも違う気がして、
今日は休ませることにした。

ところが、
お昼を過ぎるころには少しずつ元気になって、
ゲームをしたり、動画を見たり、
ときには楽しそうに笑っていたりする。

そんな姿を見ると、ホッとする気持ちと同時に、
「こんなに元気なら、学校に行けたんじゃないの?」
そんな思いが浮かんでしまうことはありませんか。

そして夕方になると、
「明日は行けるかな」
また心配が始まる。

子どもが学校へ行けない日が続くと、
お母さんの頭の中まで
「学校へ行けるか、行けないか」
でいっぱいになってしまうことがあります。

でも、安心してください。
学校へ行けないことばかりが気になってしまうのは、
それだけお母さんが、
この子のこれからを心配しているからです。

勉強は遅れないだろうか。
友達との関係は大丈夫だろうか。
このまま学校へ戻れなかったらどうしよう。

もっと先のことまで考えて、
「このままで大丈夫なの?」
と不安になることもあるでしょう。

だから、朝起きてきただけで、
「今日は行けそうかな」
着替え始めたら、
「もしかしたら今日は行けるかも」
そんなふうに、
子どもの一つひとつの様子が気になってしまいます。

そして行けなかった日は、
「今日も行けなかった」
ということが、
とても大きく感じられてしまうのです。


でも、朝はつらそうだった子どもが、
午後になって元気になることは不思議なことではありません。

学校へ行かなければならない時間には、
不安や緊張が強くなって、
心や身体にさまざまな反応が出ることがあります。

そして
「今日はもう行かなくてもいい」
と分かると、その緊張が少しずつ緩んでいく。

だから、午後に笑っているからといって、
朝のつらさまで嘘だったわけではありません。

ここまでは、現実から見ることのできるお話です。


ではここで、少しだけ違うレンズを重ねてみましょう。
スピリチュアルな視点では、
人はいつも前へ進み続けることで成長するとは限らない、
と考えることがあります。

立ち止まる時間。
外の世界から少し離れる時間。
自分の内側へ戻る時間。

そんな時間を、
魂が必要としていることもあるのかもしれません。

私たちはどうしても、
「学校へ行けた=前に進んだ」
「学校へ行けなかった=前に進めなかった」
と考えがちです。

でも、本当にそうなのだろうか、
と少し立ち止まって考えてみてもよいのかもしれません。

もし、
今のこの子に必要なのが「進むこと」ではなく、
「立ち止まること」だったとしたら。

学校へ行けなかった今日という一日は、
少し違って見えてきませんか。

朝、身体が動かなかったのも、
「今は、もう少し休もう」
という内側からのサインだったかもしれない。

午後になってゲームをしたり、笑ったりできたのも、
「学校へ行けなかったのに遊んでいる」のではなく、
安心できる場所で緊張がほどけて、
少しずつエネルギーを取り戻している姿なのかもしれない。

ゲームをする子ども.png


そう考えてみると、
「今日も学校へ行けなかった一日」が、
「今日は、この子が自分を守り、
 エネルギーを取り戻していた一日」
にも見えてきます。

もちろん、
これがすべての不登校に当てはまる
ということではありません。

学校との相談が必要なこともあります。
専門的な支援が必要なこともあるでしょう。

生活を整えたり、
少しずつ外へ出る機会をつくったり、
その子に合った現実的なサポートを考えることも大切です。

スピリチュアルな見方は、
そうした現実を見なくてもよいということではありません。

ただ、
「学校へ行かせなければ」
という一つの景色しか見えなくなって苦しくなったときに、
「今、この子にはどんな時間が必要なのだろう」
という、もう一つの景色を見せてくれるレンズにはなると思うのです。


明日の朝も、学校へ行けないかもしれません。
そのときは、きっとまた心配になるでしょう。

それでも、
「また行けなかった」
と自分や子どもを責めそうになったら、
ほんの少しだけ思い出してみてください。

今は、前へ進むことよりも、
立ち止まることが必要なのかもしれない。

何もしていないように見える時間にも、
その子の内側では何かが動いているのかもしれない。

そして、お母さんも毎朝、十分に向き合っています。

今日は、明日のことまで答えを出さなくても大丈夫です。

子どもが少し笑えたなら、その笑顔をそのまま見てみる。

そしてお母さんも、少し肩の力を抜いてみる。
「今日は、これでよかったのかもしれない」
そんなふうに一日を終えられる日があっても、
いいのではないでしょうか。




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