海外のお客様向けにHPの英語ページを依頼したいけれど、日本語ページを全部訳すべきか迷う方へ。まず「誰に、何を確認して、どの方法で相談してほしいか」を決め、必要な情報のまとまりから範囲を選びましょう。ページ数だけで決めると、相談に必要な説明が抜けることがあります。
■ 入口だけ英語でも、その先で迷うことがある
架空の製造会社を例にします。英語の会社紹介は読めても、製品の仕様と問い合わせ方法が日本語だけなら、具体的な相談に進めない人がいます。会社名や見出しを英語にすることと、検討に必要な情報を英語で読めることは別です。
最初に海外の既存取引先へ会社概要だけを渡す目的なら、必要な範囲はまた違います。
■ 図1:主要情報に絞る案と全体を整える案
図1のAは、目的が限られる場合に必要な情報を一つのまとまりにする案です。Bは、複数の事業や製品を広く案内する場合に全体を整える案です。
Aを選ぶ理由は少ないページ数そのものではなく、その範囲で読者の用事が済むこと。Bを選ぶ場合は、翻訳に加えて更新や受付案内もそろえられるかを考えます。
■ 翻訳とページ制作の担当を分けて確認
制作依頼では「英語対応」という言葉だけで済ませず、原文整理、翻訳、専門用語の確認、ページへの反映、公開前の照合を誰が行うか確認します。日本語と英語で文章量が変わるため、同じ枠に無理に押し込めない見本も見ておきたいところです。
英語ページがあっても、英語での商談や問い合わせ回答まで提供できるとは限りません。実際の受付体制に合った案内にします。
■ 制作依頼メモの記入例
以下は説明用の架空例です。
・対象:海外の既存取引先の購買担当
・目的:会社概要と主要製品の確認
・初回範囲:会社概要、主要製品、相談手順
・範囲外の案内:日本語のみのページはその旨を表示
・翻訳原稿:発注者が手配、専門用語は社内確認
・更新:日本語の変更時に英語側も確認
・受付:対応できる言語と方法を確定して伝える
■ 別案が向く条件と限界
限られた相手に固定した説明を渡す目的なら、英語の会社案内資料を用意する方法も候補です。製品や掲載内容が頻繁に変わるなら、変更箇所と更新担当を整理したページ運用が必要になります。
自動翻訳を使う案でも、固有名詞や仕様の意味が正しいかの確認は残ります。どの方式でも内容の正確性や海外からの受注は保証できません。翻訳や複数言語の切替機能の提供可否・見積範囲は依頼先に確認してください。
■ 依頼前のチェック
□ 対象読者と読んだ後の用事を決めた
□ 検討に必要な情報が途中で途切れない
□ 翻訳・用語確認・更新の担当を決めた
□ 受付できる言語と方法を確認した
□ 日本語のみの範囲を区別した
HP制作の相談では、必要な言語と目的、準備できる原稿をお知らせください。対応可否や範囲の相談はこちらから確認できます。