熊本県の地震で被災された方々には、心からのお見舞いを申し上げます。
この地震がちょうど夏休みが始まった時期だったので、
思い出したことを書いてみます。
遠い遠い昔、まだ20歳ぐらいの頃、夏休みに大学サークルで合宿に行くことになっていました。
ところがその予定の5日ほど前に、何と台風が直撃し、
観光地が水害に遭ってしまったのです。
これはさすがに中止だなと思ったのですが、
当時の部長(と言っても22歳)は、
先方のお宿と何度も電話でやり取りをして、
最終、私たちは合宿という名の夏休みに向かいました。
観光地だったせいか、道路はすでに整備され何の問題もなく、
けれども被害に遭われた地域は、水は引いてはいたけれど、
立ち入り禁止のテープがはられてました。
被害を受けられた場所のすぐ近くで遊んでいることへの罪悪感を感じながらも、お世話になったお宿のお手伝いも少しさせていただきました。(掃除と荷物運び程度)
そしてハイシーズンにも関わらず、ほとんど人のいない観光地で、
素晴らしい景観を眺め、サイクリングやハイキングを楽しんで帰宅したのでした。
その時、ふと不思議に思ったんですよね。
被災地外のところまで、こんなに閑散としてしまうとは…。
あの頃はパソコンもなく、情報はテレビニュースと電話連絡のみ。
ボランティアというスタイルも確立されてなかった時代に、
なぜ我がサークルの部長は「行く」と決めたのか、
今は確かめようもないけれど、
すっかり大人になった私としては、あの頃の22歳部長の選択は、
正しかったと思うのです。
10年前に熊本に大きな地震が起き、やっとここまでというところで、
また大きな地震。
しかも夏休みの時期に!
おそらくたくさんの方が、夏休みの計画に九州を選択されていると思います。
今は情報があり過ぎるし、
「こんなときに観光なんて不謹慎」という気持ちに拍車がかかるのも分かります。
けれども被害をそれほど受けていない地域も当然あって、
そこに流れるはずのお金が一斉に止まるのは、
どう考えても良いことではないと、
遠い昔のあの閑散とした観光地の風景と、
喜んで迎えてくださった旅館のおかみさんの笑顔を思い出して感じます。
私たちの住む日本は、災害大国です。
地震はいたるところで起き、明日は我が身。
助け合うのなら、自粛ではなく、
新しい『在り方』を模索したいと思うんです。
そのために、被害の大きい地域には全力で心を寄せる、
そして必要な物資が最速で届くことを優先させることを前提にした上で、
夏休みの計画をキャンセルする前に、
先方にメールを送り、当事者から直接の情報を得てから、
決断してみてください。
そして「行く」となったら、堂々と遊んできてください。
「こんな時」だからこその応援だから。
そして本当に行けないのなら、買えるものを購入したり、
寄付も始まっているので、それぞれの形で応援したいと思います。
お金は、動かさないとエネルギーの循環が起きないし、
循環を起こすのは、人の力だから。
災害の多い国だからこそ、
そして時代が大きく変化している今だからこそ、
改めて災害に強い『在り方』を考えたいと思います。