2026年7月31日に「スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ」が、日米同時公開となりました。
興行収入はたった1週で11億ドルを突破。映画史に残る大ヒットです。
思い起こせば過去の「スパイダーマン」映画も、軒並み大ヒットを記録。外れはありません。
ではなぜ、スパイダーマンはここまでの人気があるのでしょうか。多くの人は「マーベル映画だから」「スパイダーマンだから」と答えるでしょうが、大きな間違いです。
スパイダーマンだから成功したわけじゃない
マーベルだから、スパイダーマンだからと成功した訳ではありません。そもそも「スパイダーマンだからヒットする」とは、限りません。
事実としてシリーズの中には、失敗している作品もあります。代表例は「マダム・ウェブ」でしょう。
制作費用推定1億ドルに対し、世界累計興行収入は1億ドル。ギリギリです。
いうまでもなく、評価もボロボロ。映画レビューサイトでは、親の仇と言わんばかりにボロクソに叩かれていました。
ヒーローだからヒットしたわけでもない
「スパイダーマンはヒーローものだからヒットした」という話も出ています。大きな間違いです。
そもそもヒーローものは、飽きられている傾向にあります。10年前であれば、確かに「ヒーローもの」だけでヒットは確約されていました。しかし世の中はそんなに甘くないものです。
事実、同じMCU作品でもこけた作品は少なくありません。
「マーベルズ」の場合、制作費が推定3億ドルに対し、世界興行収入はわずか2億ドル。完全な赤字です。
「エターナルズ」も散々な結果になりました。予算2億3,000万ドルに対し4億ドルの興行収入です。一見すると成功のように思えますが、マーケティング費用を考慮すれば赤字になります。
スパイダーマンが成功した5つの理由は?
・主人公は普通の人間
・少年から大人への成長物語
・責任の重さ
・魅力的な悪役
・「大いなる責任」の先
1つ1つ詳しく解説します。
▶主人公のピーター・パーカーは普通の人間
主人公であるピーター・パーカーは、何処にでもいる普通の男の子です。隣近所に住んでいるお兄ちゃん的な存在だからこそ、親近感が湧きます。
アイアンマンことトニー・スタークのように、資金力がわるわけでもありません。ブラック・ウィドウのように、特別な訓練も受けていないのです。
ある日突然クモに噛まれ、スーパーパワーを持っただけの人物になります。普通の人がスーパーパワーを持ち、悪と戦うだけでもドラマ性は充分。
ある意味で、最も身近なスーパーヒーローとも言えるでしょう。
▶少年から大人の男性への成長物語
歴代スパイダーマン映画は、少年から大人への成長を描いています。特に顕著に出ているのが、トム・ホランド版「スパイダーマン:ホームカミング」でしょう。
作中において、彼はスーパーヒーローになろうと必死です。ところが任せられるのは小さな仕事ばかり。大きな仕事は舞い込みません。不貞腐れてしまった挙句に、とんでもない大失敗をしでかすのでした。
ところが最新作「ブランド・ニュー・デー」では、大きく成長したピーターの姿が。とてつもなく強い決意を胸に秘めて戦う姿は、正にスーパーヒーローです。
▶責任の重さ
スパイダーマンは、ヒーローとしての責任の重さが顕著に出ています。アイアンマンやキャプテン・アメリカでは、どうひっくり返っても打ち出せないテーマと言えるでしょう。
ヒーローは、悪を退け弱き者を助けます。もし悪を退けられなければ、弱き者はどうなってしまうのでしょうか。想像するだけでも恐ろしいものです。
「ピーターほどの力があれば悪は怖くない!」なんて声もあるでしょう。確かにピーターは凄まじい力を持っています。かといって、不死身ではありません。事実としてコミックシリーズによっては、彼は戦いで凄まじい大怪我を負うことも。
「大いなる力には大いなる責任がある」という名言は、スパイダーマンを語る上で外せません。
▶悪役にドラマあり
スパイダーマンがヒットを記録している理由としては、悪役にまつわるドラマも大きいです。悪役にドラマをつけるのは、2000年代以降に公開されたアメコミ映画においては、異例中の異例です。
2001年に発生したアメリカ同時多発テロは、映画やエンタメ業界にも暗い影を落としました。特に影響が出たのは悪者の描き方です。とにかく悪は悪。悪は徹底的に潰し叩きのめさなければならないという、風潮がありました。
ところが「スパイダーマン」に限っては、悪には悪なりに事情があると説いています。トビー・マグワイア版の「スパイダーマン」においては、悪者の事情について、丁寧に描かれていました。
日本だとピンと来ないかもしれません。しかしながら「悪のドラマ」を丁寧に描くのは、アメリカにとっては異例中の異例です。
▶大いなる責任の先にあるもの
「大いなる力には大いなる責任が伴う」は、スパイダーマン屈指の名台詞です。最新作「ブランド・ニュー・デイ」は責任の先にあるモノについて触れています。
責任の先については、スーパーパワーを持たない人にも当てはまるでしょう。
多くの人は、何かしらの”モノ”を抱えています。中には、自分では抱えきれないほど大きい”モノ”を抱えている方も。いくらスーパーヒーローでも、”重いモノ”を抱え続けると潰れてしまいます。
ヒーローが潰れると、悪がはびこり弱き者が涙を流す世界になるのは明白。
ではどうすれば良いのか?ここはネタバレになりますので、割愛します。
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私すず丸、エンタメ記事を得意としております。最新エンタメから昭和時代のエンタメに至るまで、全て網羅。webライターになる前は、TSUTAYA店員として数多くのエンタメを扱ってきました。
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