賃貸物件を所有・管理していると、どうしても発生するのが「空室」です
空室期間が長くなると、
「家賃を下げた方がいいのでは?」
「敷金・礼金をゼロにしようか」
「広告料を増やした方がいいのか」
など、さまざまな対策を考えることになります。
もちろん、条件の見直しが必要なケースもあります。
しかし、その前に一度確認しておきたいのが「物件の見せ方」です。
同じ物件でも、写真・間取り図・募集図面の見せ方によって、入居希望者が受ける印象は変わります。
今回は、空室対策という視点から間取り図・募集図面の活用方法を考えてみます。
【家賃を下げる前に「広告」を見直してみる】
空室が続くと、最初に家賃を下げることを考えがちです。
例えば月8万円の物件を月7万5,000円に下げれば、年間では6万円の賃料差になります。
さらに長期間入居してもらえば、その差は積み重なっていきます。
もちろん相場より家賃が高ければ調整は必要ですが、物件の魅力が十分に伝わっていないだけなら、家賃を下げる前にできることがあります。
その一つが、物件広告の改善です。
【入居希望者はまず「見た目」で物件を判断する】
現在はスマートフォンで物件を探す人も多く、短時間でたくさんの物件を比較できます。
そのため、
「なんとなく良さそう」
「ここは見てみたい」
と思ってもらえるかどうかが重要です。
そこで大きな役割を持つのが、
・物件写真
・間取り図
・募集図面
です。
条件の良い物件でも、間取り図が小さくて読みにくかったり、募集図面が古かったりすると、本来の魅力を十分に伝えられないことがあります。
【見やすい間取り図は生活をイメージさせる】
間取り図は単に部屋の配置を確認するためだけのものではありません。
例えば、
「このLDKならソファとダイニングテーブルを置けそう」
「寝室と子ども部屋を分けられそう」
「収納がここにあるなら使いやすそう」
「キッチンからリビングが見える」
など、入居後の生活をイメージする材料になります。
写真だけでは分からない部屋同士の位置関係も、間取り図なら一目で確認できます。
つまり間取り図は、物件の魅力を伝えるための重要な営業ツールの一つです。
【募集図面は物件の「営業マン」】
募集図面も同じです。
ただ物件情報を並べるだけではなく、
「駅徒歩5分」
「南向き・日当たり良好」
「インターネット無料」
「敷地内駐車場あり」
「ペット相談可能」
「スーパー徒歩3分」
など、その物件ならではのメリットを分かりやすく見せることが大切です。
営業担当者が直接説明しなくても、募集図面そのものが物件の魅力を伝えてくれます。
言い換えれば、募集図面は24時間働いてくれる「物件の営業マン」と考えることもできます。
【古い図面を使い続けるのはもったいない】
長期間管理している物件では、昔作った間取り図をそのまま使い続けているケースもあります。
内容が正しければ問題ありませんが、
・文字が小さい
・線が薄い
・画質が悪い
・何度もコピーされている
・設備変更前のデザインになっている
・全体的に古い印象がある
という図面なら、一度作り直してみる価値があります。
建物そのものをリフォームするには大きな費用が必要です。
しかし間取り図や募集図面なら、建物を工事しなくても物件広告の印象を変えることができます。
【ターゲットに合わせて見せ方を変える】
すべての物件を同じように見せる必要もありません。
ワンルームなら、
「駅近」
「インターネット無料」
「宅配ボックス」
など、単身者が気になるポイントを強調する。
ファミリー物件なら、
「収納」
「学校」
「スーパー」
「駐車場」
「部屋数」
などを分かりやすくする。
法人向けなら、駅からのアクセスや設備、駐車場などが重要になる場合もあります。
「この物件を誰に借りてもらいたいのか?」
を考えて募集図面を作ることで、伝えるべきポイントも見えてきます。
【写真+間取り図+募集図面で魅力を伝える】
空室対策では、一つの方法だけに頼る必要はありません。
写真で室内の雰囲気を伝え、
間取り図で生活動線を伝え、
募集図面で条件やメリットを伝える。
この3つを組み合わせることで、入居希望者に物件の情報をより分かりやすく届けることができます。
特に競合物件が多いエリアでは、「分かりやすさ」そのものが他物件との差別化につながる可能性があります。
【営業担当者は「営業」に専念する】
間取り図や募集図面は、パソコンがあれば社内でも作成できます。
しかし、不動産会社にとって本当に重要なのは「社内で作れるかどうか」ではなく、「誰がその仕事をするのが効率的なのか」ということではないでしょうか。
営業担当者の本来の仕事は、
・問い合わせへの対応
・内見
・入居希望者への提案
・オーナーへの提案
・新規管理物件の獲得
・契約
など、売上や成約につながる仕事です。
営業担当者が間取り図や募集図面の制作に時間を使えば、その分だけ営業活動に使える時間は減ってしまいます。
だからこそ、
「営業は営業に専念する」
「図面制作は図面制作を得意とする人に任せる」
という役割分担も一つの方法です。
【図面は作ればいいのではなく「どう見せるか」が重要】
間取り図や募集図面は、単に情報を入力して完成させればいいものではありません。
どの情報を大きく見せるのか。
どの設備を強調するのか。
どんな言葉なら物件のメリットが伝わりやすいのか。
写真と間取り図をどう配置すれば分かりやすいのか。
単身者向けなのか、ファミリー向けなのか、法人向けなのかによっても、訴求するポイントは変わります。
図面制作を外注するメリットは、単なる作業時間の削減だけではありません。
物件広告としての見やすさや、反響につながりやすい情報整理を意識して制作できることもメリットの一つです。
【営業のプロと図面制作のプロで役割分担する】
営業担当者には、お客様と話し、物件を提案し、成約につなげてもらう。
図面制作は、物件の特徴を整理し、魅力が伝わる形に仕上げる人に任せる。
この役割分担ができれば、営業担当者の作業時間を減らしながら、物件広告の見せ方も改善できます。
「社員が作れば外注費がかからない」
と考えることもできます。
しかし、営業担当者が図面を作っている時間にも人件費は発生しています。
さらに、その時間にできたはずの営業活動まで考えると、必ずしも社内制作が一番安いとは限りません。
【空室対策は大きなお金をかけることだけではない】
空室対策というと、
「リフォームする」
「設備を追加する」
「家賃を下げる」
といった方法を思い浮かべるかもしれません。
もちろん、それらが必要な場合もあります。
しかしその前に、
「現在の広告で物件の魅力を十分に伝えられているか?」
「営業担当者の時間を有効に使えているか?」
を確認してみることも大切です。
物件自体を変えなくても、見せ方を変えることはできます。
そして、営業担当者が図面制作に時間を使っているのであれば、その仕事を外注することで、本来の営業活動に集中できる環境を作ることもできます。
【まとめ】
空室対策では、物件そのものを改善するだけでなく、物件の魅力をどう伝えるかも重要です。
見やすい間取り図や募集図面は、そのための営業ツールになります。
そして、営業担当者が図面制作まで抱え込む必要はありません。
営業は営業に専念する。
図面制作は、物件の特徴やターゲットを考え、見やすく伝えることを得意とする人に任せる。
この役割分担によって、営業担当者の作業時間を減らしながら、物件広告の見せ方も改善できます。
私はココナラで、間取り図・マイソク・募集図面など、不動産広告に使用する図面制作を承っています。
手書き図面、古い間取り図、PDF、写真などからの作成も可能です。
「営業担当者を営業に集中させたい」
「空室物件の見せ方を改善したい」
「管理物件が増えて図面制作が追いつかない」
という不動産会社様・オーナー様は、お気軽にご相談ください。