【AI初心者向け】ひとりエコーチェンバーに気を付けよう

【AI初心者向け】ひとりエコーチェンバーに気を付けよう

記事
IT・テクノロジー

ひとりエコーチェンバーに気を付けよう


AIはとても便利です。

相談すると、こちらの事情をくみ取ってくれます。
迷っているときには背中を押してくれます。
考えがまとまっていないときには、いい感じに整理してくれます。

ただ、その「寄り添ってくれる感じ」には、少し注意も必要だと思っています。

私の失敗談


今年の3月ごろ、まだ花粉が飛んでいる時期に、湿度が高い日がありました。

部屋がじめじめしていて、窓も開けづらい。
そこで「除湿器があると便利なのでは?」と思い、AIに相談しました。

すると、AIはかなり前向きに答えてくれました。

「いいですね」
「エアコンより経済的な場合もあります」
「除湿器はおすすめです」

そんな感じで後押しされて、私は中古の除湿器を買いました。

買ったのはコンプレッサー式の除湿器です。
たしかに除湿能力はあります。パワーもあります。

でも、実際に部屋で使ってみると問題がありました。

うるさい。
暑い。
部屋で使うにはかなり厳しい。

除湿はできるのですが、運転音が気になるし、排熱で部屋が暑くなります。
結局、「これならエアコンの除湿の方がましだな」となりました。

中古で2万2千円ほどで買ったものを、最終的には2千円で処分しました。
差し引きで約2万円の損失です。

AIは、よくも悪くも寄り添ってくれる


この失敗で思ったのは、AIはよくも悪くも「こちらに寄り添ってくれる」ということです。

こちらが「除湿器がほしい気がする」と相談すると、AIはその方向で理由を整理してくれます。

もちろん、AIが悪意を持っているわけではありません。
でも、こちらの気持ちを否定せず、前向きに補強してくれることが多い。

場合によっては、まるで優秀なセールスマンのように、
「それ、いいですね」
「こういうメリットがあります」
「こういう選び方がおすすめです」
と、購入や行動を後押ししてくれます。

これは便利でもあります。
迷っているときに背中を押してもらえるのはありがたいです。

でも、危険でもあります。

自分の中にある「こうしたい」という気持ちを、AIがさらに強化してしまうことがあるからです。

ひとりエコーチェンバー


エコーチェンバーという言葉があります。

もともとは、似た意見の人たちだけが集まることで、自分たちの考えがどんどん強化されていく現象のことです。

SNSなどでよく言われます。

同じ考えの人ばかりをフォローする。
同じ意見ばかりを見る。
反対意見が入ってこない。
すると、自分の考えがますます正しいように感じてしまう。

これがエコーチェンバーです。

AIでも、似たことが起きると思っています。

しかも、AIの場合は「ひとり」で起きます。

自分が少し思ったことをAIに相談する。
AIがそれを肯定的に整理する。
それを読んで、自分の考えがさらに強くなる。
またAIに相談する。
また肯定的に補強される。

これを繰り返すと、ひとりでもエコーチェンバーのような状態になります。

私はこれを「ひとりエコーチェンバー」と呼んでいます。

別の視点を入れることが大事


では、どうすればよいのか。

大事なのは、AIに相談するときに、意識して別の視点を入れることだと思います。

たとえば、何かを買う前なら、

「この買い物に反対する立場で考えて」
「失敗しそうなポイントを挙げて」
「買わない方がいいケースを教えて」
「中古で買う場合の注意点を厳しめに見て」

と聞いてみる。

また、いつも使っている寄り添い型のAIだけでなく、別のモデルにも相談してみるのも有効です。

同じAIの別チャットで聞くだけだと、設定やメモリによって、これまでの経緯や好みを引き継ぐことがあります。
そのため、本当に別視点がほしいときは、モデルを変えるくらいの方がよいかもしれません。

「いつものAI」は、自分の考え方や好みに合わせてくれる便利な存在です。
でも、重要な判断をするときには、あえて少し冷たいAI、反対意見を出してくれるAI、別のモデルにも聞いてみる。

それくらいがちょうどよい気がします。

AIは便利だが、最後に決めるのは自分


AIはとても便利です。

相談相手にもなります。
調査役にもなります。
文章も書いてくれます。
判断材料も整理してくれます。

ただし、AIは必ずしも「止めてくれる存在」ではありません。

こちらが前に進みたそうにしていれば、前に進む理由を探してくれます。
こちらが買いたそうにしていれば、買う理由を整理してくれます。
こちらがやりたそうにしていれば、やる方向で話を進めてくれます。

だからこそ、AIを使う側が、

「これは本当に必要か?」
「反対意見はないか?」
「失敗するとしたらどこか?」
「別の選択肢はないか?」

と、一度立ち止まる必要があります。

AI時代には、AIに相談する力だけでなく、
AIに反対意見を出させる力も大事になると思います。

寄り添ってくれるAIは心強いです。
でも、寄り添われすぎると、自分の思い込みが強化されることもあります。

ひとりエコーチェンバーには、気を付けたいところです。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す ココナラコンテンツマーケット ノウハウ記事・テンプレート・デザイン素材はこちら