何年経っても、同じところで止まっているあなたへ

何年経っても、同じところで止まっているあなたへ

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もう何年になりますか。その人と出会ってから、あるいは離れてから。数えようとして、途中でやめたことがあるのではないでしょうか。一年目は、まだ動くと思っていた。二年目は、そのうち何か変わると思っていた。三年目に、数えるのをやめた。

時間の長さの話ではありません

長く止まっているから、もう終わりだ。そう言う人がいます。逆のことを言う人もいます。それだけ続いているのだから、きっと意味がある、と。どちらも、時間の長さから話を始めています。私は、時間で判断しません。三ヶ月で動くものもあれば、五年動かないままのものもあります。その違いは、経った年数とは関係のないところにあります。

私も、待てば変わると思っていました

山に入ったのは十七のときです。続けていれば、いつか届くと思っていました。同じことを、同じやり方で、繰り返していました。変わらなかったのは、待つ時間が足りなかったからではありません。待っているあいだ、何も触っていなかったからです。

灰は、時間が経つほど固くなります

火を焚く行では、灰の始末をします。焚いた翌日の灰は、まだやわらかい。指で崩せますし、風も通ります。ところが、そのままにして日が経つと、湿気を吸って固まります。一週間置いた灰は、手では割れません。同じ場所に、同じものが、動かないまま乗っている。その上に薪を積んでも、熱は下へ抜けていきます。時間は、固まったものをやわらかくしません。逆です。

人と人の間にも、同じことが起きます

近い二人の間には、熱があります。離れていても、消えるものではありません。だから、何年経っても忘れられない。連絡が途切れても、ふと思い出す。別の人といても、どこかで比べてしまう。それは、あなたが引きずっているのではありません。熱が、まだそこにあるからです。ただ、その熱が通る道が、どこかで塞がっている。そして塞いでいるものは、置いておくほど固くなります。熾(おき)が切れたこの状態を、熾切れ(おきぎれ)と呼んでいます。何年も動かなかったのは、あなたが足りなかったからではなく、触られないまま固まっていったからです。

だから「そのうち動く」とは言いません

そのうち動きますよ。時間が解決してくれますよ。そう言われて、動いたことがありましたか。私は、時間に任せる話をしません。固まったものは、時間では崩れないからです。ただし、あなたを責めることもしません。崩し方を知らなかっただけです。そして、それは自分の手では触れられない場所にあります。見えないところで固まっているものを、自分の努力で崩そうとしていた。うまくいかなかったのは、それだけのことです。

火を焚いて、視ます

私がやるのは二つだけです。どこで止まっているのかを視ること。そして、そこに火を入れ直すこと。何年も同じところにいるのなら、その年数は、あきらめる理由にはなりません。固まったものが、まだそこにあるというだけです。一人で抱えているうちは、冷えたままです。
縁熾霊視師 玄焔
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