先日、インテリアコーディネートのご提案をさせていただきました。
ご相談いただいたのは、ご自宅のワークスペースと、その奥にあるサービスルーム。
ヒアリングで印象的だったのは、こんな言葉でした。
「この部屋、正直あまり入りたくないんです」「なんかしっくりこなくて…」
実際にお話を聞いていくと、“センスがない”わけではなく、むしろその逆で。
すでに素敵な要素がそろっているのに、それがうまく繋がっていない状態でした。
ヒアリングで見えてきたこと
現在のワークスペース
このお部屋には、すでに魅力的な要素がありました。
・マスタードのアクセントクロス
・赤系のヴィンテージラグ
・濃いブラウンと黒の家具
配色だけ見れば、決して悪くありません。でもお客様はこうおっしゃっていました。
「色のバランスが分からなくなってしまって…」
さらに、
・以前の事務所から持ってきた家具が多い
・収納がオープンで雑然として見える
こういった要素が重なり、“整っていない印象”が残っている状態でした。
サービスルームも、
・使っていないハンガーラック
・ペットのゲージ
・子どもの服
が混在しており、用途が曖昧でした。
サービスルーム
理想のインテリアスタイルは、
シンプルな空間をベースに、ポップなカラーや曲線家具をアクセントとして取り入れた北欧モダン×アートスタイルということでした。
理想のインテリアスタイル
プランご提案
今回、このプランシートをもとに、お客様へご提案させていただきました。
プランの考え方
「足す」ではなく「意味を与える」
今回のプランで大切にしたのは、新しく何かを増やすことではなく、すでにある要素に“意味を与えることでした。
① 色を「整理」する
ワークスペースの、もともとあった
・マスタード
・赤
・黒
この3つを軸にして、
・ラグ
・アート
・観葉植物
を組み合わせることで、「バラバラな色」→「意図のある配色」へ変換。
② 空間に“役割”をつくる
ワークスペースのもう一つの課題は、
・仕事
・通路
・収納
が混ざっていたこと。そこで、
・ラグと植物でゾーニング
・棚を仕切りとして再配置
することで、「なんとなくの部屋」→「役割のある空間」へ。
③ アートで“視線”をデザインする
今回のプランの核になったのが、アートポスターの提案です。
例えばワークスペースでは、
・ビビッドな色を含む抽象アート
・手描きのような線のある作品
を選びました。これは単に「おしゃれ」だからではなく、
・マスタードの壁に映える
・赤いラグと喧嘩しない
・視線が自然と集まる
という理由から。つまり、空間の“主役”を意図的につくるためのアートです。
④ サービスルームは“意味を変える”
もともと
・収納
・ペットのゲージ
・子どもの服
が混在していたサービスルーム。
ここはあえて、「ひとり時間のための場所」として再定義しました。
・丸みのあるチェア
・ポップな色
・間接照明
・アート
を取り入れ、“ただの余った部屋” → “行きたくなる場所”へ変えています。
インテリアは「未来の時間」をつくるもの
今回のご提案を通して改めて感じたのは、インテリアは“見た目を整えるもの”ではなく、その空間で過ごす時間の質を変えるものだということ。
入りたくなかった部屋が、ちょっと寄りたくなる場所になる
それだけで、暮らしは確実に変わっていきます。
おわりに
「なんかしっくりこない」
その違和感は、センスがないからではなく、“整え方が分からないだけ”のことがほとんどです。
今回のように、
・色
・配置
・視線
・役割
を少し整理するだけで、空間はちゃんと応えてくれる。
完成後の変化も、今からとても楽しみです🌿