第2章 売れる商品ラインナップの作り方~強み・リソースを掘り起こす

第2章 売れる商品ラインナップの作り方~強み・リソースを掘り起こす

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ビジネス・マーケティング
前回は、「ブランドを立ち上げ方」で基本の土台、外したくない考え方についてお話ししました。

ブランドの方向性が決まったら、次に考えるのが「何を売るのか」です。

実はここで、多くの方がつまずきます。

「かわいいものを作れば売れる」
「自分が好きなものならきっと売れる」
「自分がいいと思うものならきっと売れる」

そう思って商品を作り始めても、思うように反応が得られないことは少なくありません。

理由は、独りよがりになってしまうことがあるからです。
きっと売れるというふんわりした期待しか思い浮かばない時、
もし期待だけで動こうとしているなら、この先を読み続けて欲しいのです。

今回は、私が商品企画を考えるときに大切にしたい視点をご紹介します。

1.まずは「何を特徴にするブランドなのか」言語化する、決める

商品には必ず"選ばれる理由"が必要です。
例えばジュエリーなら、

* デザイン性が高い
* 素材にこだわっている
* 希少な天然石を扱っている
* 使いやすい
* 重ね着けを楽しめる
* オーダーメイドができる
* ギフトとして選びやすい

など、面白い、目新しい、楽しそうと思ってもらえる「特徴」はさまざまです。

ファッションでも同じです。

* シルエットが美しい
* 着回ししやすい
* 着心地がいい
* 天然素材にこだわる
* サイズ展開が豊富
* 日本製である
* 高級感がある

など、「何が強みなのか」を明確にすることが大切です。

2.自分の持っているリソースから考える

ブランドは理想だけでは続きません。
自分が持っている強みを活かせる商品を考えることも重要です。

例えば、

* 良い仕入れ先を知っている(品質の担保)
* 特定の素材を安く仕入れられる(コストを抑えられる)
* 加工技術に強みがある(独自性、優位性がだせる)
* デザインが得意(スピーディな企画を進められる)
* 写真撮影や画像加工が得意(物撮りをタイムリーにできる)
* SNS発信が得意(計画的な発信を継続できる)

こうした「自分だけの強み」は、立派なブランドの武器になります。

世界観からブランドを作る方法もありますが、その場合でも最終的には「お客様に何を提供するブランドなのか」が見えていなければなりません。

3.本当に商品として成立するかを考える

デザインが良いだけでは商品にはなりません。

商品企画のとき、必ず次のことを確認しましょう。

* 本当に良いものが作れそうか
* 商品として受け入れられそうか
* 品質を保てるか
* 製造できるか
* 原価は高すぎないか
* 販売価格はお客様に受け入れられるか

売れる商品とは、「欲しい」と思ってもらえるだけではなく、「買える価格」で提供できることも大切なのです。
「作ったのに売れない」を無くすために、一歩引いて検証しましょう。

4.試作を繰り返す

最初から完成形になることはほとんどありません。

私はデザイン画を描き直したり、試作品を作ったり、上手くいかない時は何度も修正を重ねます。

完成度は、一度で決まるものではなく、試行錯誤の積み重ねで高まっていきますので、焦らず改善を繰り返すことが、結果的には近道になります。

一番コストもエネルギーも注ぐ段階で、ブランド立ち上げ時の資金はここに投入することになります。
資金的なリソースが限られている場合は、なるべく他を抑えて、ここに投入した方が、完成度の高い売りやすい商品が完成するので、売ることに苦労するというのを後々回避することにつながります。

5.市場を見ることも忘れない

商品企画は、自分の感覚だけで進めないようにしましょう。

定期的に必ず市場を観察しましょう。
業界の合同展示会視察、ショップ周りなどをしてみてください。
実際の購入体験もお勧めです。

例えば、

* 今どんなデザインが人気なのか
* どんな素材が注目されているのか
* お客様は何を求めているのか
* 最近のトレンドは何か

企画は独りよがりになってしまうと、お客様とのズレが生まれてしまいます。

「自分が作りたいもの」と「お客様が欲しいもの」の重なる場所を探すことが大切です。

6.手を動かすことでアイデアは育つ

アイデアは頭の中だけでまとめるより、以下のことをしてみてください。

私は企画を考えるとき、

* 参考画像を集める
* サンプル商品を購入する
* ラフスケッチを描く
* 素材の仕入れ場所へいく、作られる産地や工場を訪れる
* 地金や材料を沢山見て比較する、特徴を知る
* 布や副資材を探す

など、とにかく手を動かします。
実物を見ることで、新しい発見が生まれることがとても多いからです。

7.最後は「誰に届けたいか」を想像する

企画の最後に必ず考えてほしいことがあります。

それは、
「この商品は誰のための商品なのか?」
ということです。

どんな年代の人が身につけるのか。

どんな暮らしをしている人なのか。

その人はどんな場面で使うのか。

そこまで具体的に想像できると、商品のデザインだけでなく、価格、写真、説明文まで一貫性が生まれます。


まとめ

売れる商品ラインナップは、思いつきで作られるものではありません。
自分の強み、市場のニーズ、商品の品質、価格、お客様像、
これらを何度も行き来しながら、少しずつ磨き上げていくものです。

何度も何度も行き来します。

私自身も新しい商品を企画するときは、資料を集め、スケッチを描き、試作を繰り返しながら形にしています。
試作途中で没になることもよくあります。

商品づくりは時間がかかりますが、その積み重ねがブランドの個性になっていきます。

次回以降は実際の「ブランドの世界観をどう作るか」「仕入れ先の探し方」「加工先の探し方」などについて順次お話ししたいと思います。

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