続・まどマギ考察

続・まどマギ考察

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コラム
この作品、深夜アニメとして始まったのにもかかわらず、かなりの人気作品となりましたよね、全12話で、そんなに長い物語ではないのにも関わらず、内容は濃いので心に来るものがあります。
ただ、やはり12話しかない中で、それなりに登場人物も多いので、どうしても一人一人の人物描写は、それほど深く掘り下げられないですね。
で、このアニメの主人公は、一応タイトルにもなっている「まどか」なんですが、裏の主人公である「ほむら」が実質、主人公なんじゃないかと思うくらい「ほむら」が人気です。
なぜなら、主人公の「まどか」は、確かに最終話で魔法少女となり覚醒して、「円環の理」という神にも近い存在(概念体?)となるんですが、最後にとんでもない決断をしてしまう割に、その性格は、なんか、ホワホワして自分にあまり自信がない優しい子っていうだけで、周りに巻き込まれて漂ってる感だけあって、あまり成長してる感じはしないんですよ。彼女自身は最終話まで、傍観者であり、気の優しいだけの少女に過ぎないんです。ただし、裏の主人公である「ほむら」は、物語の中で精神的な成長を目にすることができるんです。初期の「ほむら」は、眼鏡のおさげのイモい感じの病弱な少女でした。しかし、魔法少女となってタイムリープを繰り返すうちに、人生経験を積んで、性格も見た目も変わっていきます。
魔法少女化したことで、身体能力もある程度上がったんでしょうけど、初期はそれでも魔法少女の中ではヘナチョコでした、それでも、魔女との戦いの中で経験を積んで、スタイリッシュな戦い方ができるようになってきたのです。
なので、物語の最初で、文武両道でクールビューティな完璧少女として登場する「ほむら」は、実は、過酷な試練を何度も潜り抜けてきて、人生経験を積んで精神的にも普通の中学生とは比べ物にならないくらい成長してしまっているのです。
そしてすべてを知ったうえで行動しているのに、周りからはそれが奇妙に見えて理解を得られない、まどかにすら、理解してもらえない孤独と悲しみが、視聴者にはわかるので、どうしても「ほむら」に意識がフォーカスされてしまうわけです。主人公のまどかも、裏主人公の「ほむら」も、自分には大した価値がない人間だと思っていたという部分は共通しているんですが、まどか自身は、そこまで自分を悲観する理由が、どこにもないんです。しかし「ほむら」にはあるのです、病弱で、どんくさくて、友達もいない、という明らかに悲観的になる理由が。だから、より深く、ある意味で「ほむら」のほうが主人公なんじゃないかと思ってしまう。
あと、この作品には男がほとんど出てこない、男女の恋愛模様がほとんど描かれないというのも、男目線から見るとポイント高いです。
まず、名前のある男キャラというのが、ほぼ出てこないです、そして主人公にも、男女の恋愛描写みたいのは、片思い的なのも含めて一切出てきません。
主人公以外のキャラでは、恋愛模様があったりするんですが、それも、まどかの友人の一人である「さやか」が魔女化するためのファクターとしてあるだけで、恋愛自体が物語の主軸ではないのです。なので、「さやか」の思い人である「恭介」の人物像も、深くは掘り下げられていません。
このアニメの視聴者層が、男が多いか女が多いかわかりませんが、男目線からすると、アニメの中でさえも、男女の恋愛模様が主人公に絡んで描かれると、それは他人同士の恋愛を客観的に見させられてる感じになるので、あまり楽しくありません。女目線から見れば楽しいかもしれませんが、男目線では、楽しくないんですよ、男のほうに感情移入してないので。
女同士の友情(友情越えて愛情?)は、見れるんですよ、これは、ある意味で健全な愛なんじゃないかという感じで見てるんですね、ただ男女の恋愛となると、生々しいというか、リアルじゃないですか、なので逆に見たくない、フィクションの中でさえ見たくない、という感じになる。まあ、完全に非モテの男の目線なんでしょうけどね。
なので、ほぼ女しか物語に絡んでこない、女だけの世界で完結していて、男は蚊帳の外な世界なんですが、それがかえって、男目線では、見ていたい世界となっているのです。純粋なものだけ見せてくれ、という感じですかね。
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