コメントをもらうのは容易ではない・・

コメントをもらうのは容易ではない・・

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コラム
私がペンタブレットと漫画制作ソフトを使って初めて漫画を描いたのが、二十歳くらいの時であった。つまり今から20年前のことだ。
アナログで漫画を描くという作業は、もはや拷問ではないかというくらい苦痛な作業で、昔の漫画家はマゾなのかと、もはやセルフ拷問ではないかと、そう思うくらい、ケント紙にGペンでインク壺にちょぴちょぴつけて、カリカリ描いていき、基本、線一本でも間違ったら最初からやり直し(ホワイト修正も限度があるし)さらに、トーンをカッターで切り出して、ぴたぴた貼っていく、吹き出しのセリフは写植・・もう1枚描くだけで気が遠くなる作業量でありまして、私もどうにか半年ほどかけて30ページくらいの1作品仕上げたんですが、もはや自分でも見れば目が腐るほどのひどい出来でした。
パソコン上でイラストや漫画が描ける、今はそういう時代ですよみたいな特集をテレビでやりだしたのが20年前、「これなら俺でも描けるかな・・」と思ってノートPCとペンタブレットとコミックスタジオをさっそく買ってきて、漫画を描いた。コミックスタジオとは、今、主流のクリップスタジオの前のバージョンであり、今は絶版であるが、私はいまだにこれを使っている。ただほとんどの人は後継機のクリスタに移行しただろう。
当時は、漫画投稿サイトというのが、まだ今ほどありふれてなくて、唯一、コミックススタジオ購入者しか入れないコミックアジトというコミュニティサイト内に投稿する以外になかった。しかし、このコミックアジトは基本的にアマチュア漫画家のみがアクセスするクローズドコミュニティであるから、コメントをくれるのも当然、同じ、漫画家なのである。つまり漫画家目線でのコメントであり、漫画を描かない一般ユーザーの意見はもらえないのである。
漫画家は漫画を描く苦労がわかっているので、当然、あまり辛辣な意見もこないし、なんかコメントしてやんなきゃ悪いかなみたいな、気を使ってる感がなんとなく伝わる。まあそれでもコメントが来るのは嬉しい。
だが、今は、素人の漫画作品が普通に、一般人が読んでコメントもできる、という時代になった、これはすごいことだ。昔は、自分のホームページに作品を置いても、コメントはおろか、まずほとんど読まれることすらない、ってのが現実であった。
今は、アクセスが期待できる漫画投稿サイトに作品をアップすれば、それなりに読んでもらえるし、面白ければ、お気に入りに入れてももらえる。
それでもコメントをもらうのは容易なことではない。基本、読んで満足して終わり、なのだ。飲食店でおいしい食事をしても、帰り際にわざわざ「おいしかったよ、ありがとう」みたいなことを、ほとんどの人が言わないのと同じで、読んでる側は、読んだ、面白かった、満足した、で終わりなのだ。
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