泣かなくなったら、前に進めたことになるのでしょうか

泣かなくなったら、前に進めたことになるのでしょうか

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コラム
「もう大丈夫だと思っていたのに、また泣いてしまった」

そんなふうに思うことはありませんか。

少し落ち着いてきたと思っていたのに、
ふとした瞬間に思い出してしまう。

夜、一人になったとき。
何気なく聞いた音楽。
昔の写真。
誰かの何気ない言葉。

その瞬間、胸が苦しくなって、涙が出てくる。

そして、

「いつまで私は引きずっているんだろう」
「もう忘れなきゃいけないのに」
「こんなことで泣く私は弱いのかな」

そうやって、悲しみだけではなく、
泣いてしまう自分まで責めてしまう。

でも、本当は――

泣いてしまうことと、前に進めていないことは同じではありません。

心の傷は、頭で「もう終わったこと」と理解したからといって、すぐに消えるものではありません。

大切だった人。
大切だった時間。
言えなかった言葉。
叶わなかった未来。

それだけ大切だったからこそ、
心が追いつくまでに時間がかかることがあります。

だから、今日また泣いてしまったとしても、

「振り出しに戻った」

ということではないのです。

昨日より少しだけ、自分の気持ちを受け止められた。

前より少しだけ、自分を責めなくなった。

そんな小さな変化も、ちゃんと前に進んでいる証拠です。

無理に忘れなくてもいい。

無理に元気にならなくてもいい。

泣きたいときは、泣いていい。

そしていつか、

「あの頃は本当に苦しかったな」

と、少し離れた場所から自分の過去を見られる日が来ます。

今はまだ、その途中なのかもしれません。

だから今日は、

「まだ泣いてしまう私」

ではなく、

「それだけ一生懸命だった私」

と、自分に声をかけてあげてください。

あなたがおかしいわけではありません。

あなたの心が、ゆっくり回復しているだけなのかもしれません。
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