「どんなキーワードで対策すればいいか分からない」――SEOの相談を受けるとき、最もよく聞かれる悩みです。キーワード選びはSEOの出発点であり、ここを間違えると、どれだけ記事を書いても結果に結びつきません。今回は選び方の考え方を、実例を交えて丁寧に解説します。
キーワードとは、お客さんがGoogleの検索窓に入力する言葉のことです。「三ノ宮 整体」「寝屋川市 美容室 予約」「肩こり 解消 ストレッチ」――こうした言葉に対して、あなたのページが「答えとして表示される」状態をつくることが、SEOキーワード対策の目的です。
重要なのは、「自分が使いたい言葉」ではなく「お客さんが実際に検索する言葉」を選ぶこと。この視点の切り替えが、キーワード選びの最初の関門です。
この記事で分かること
・キーワードの種類と、小さな店舗が狙うべき領域
・検索意図の読み方と、ページの内容の合わせ方
・キーワードを実際に見つける手順
・1記事・1キーワードの原則と、よくある失敗
キーワードには「競争レベル」がある
検索されるキーワードは、その検索数と競合の多さによって大きく3つの層に分かれています。この構造を理解することが、キーワード選びの出発点になります。
・ビッグキーワード
「整体」「美容室」「カフェ」
月間検索数:数万〜数十万
競合:全国の大手・チェーン
個人店の勝ち目:ほぼなし
・ミドルキーワード
「大阪 整体」「梅田 美容室」
月間検索数:数百〜数千
競合:地元の同業者
個人店の狙い目:中程度
・ロングテールキーワード
「奈良市 整体 肩こり 30代」
「難波 美容室 白髪染め 傷まない」
月間検索数:数十〜数百
競合:少ない
個人店の狙い目:◎ 最適
小さな店舗が最初に狙うべきは、一番下のロングテールキーワードです。検索数は少ないですが、具体的な悩みや地域名が入っているため、来店意欲の高いユーザーに届きやすいという特徴があります。「整体」で検索する人より「奈良市 整体 産後 骨盤矯正」で検索する人のほうが、予約に至る確率がはるかに高いのです。
・全検索のうちロングテールが占める割合:70%
・効果的なロングテールキーワードの語数目安:2〜4語
・ロングテール経由のコンバージョン率の高さ:2〜3倍
「検索意図」を読む——なぜ検索しているのか
キーワードを選ぶうえで、もう一つ大切な視点が「検索意図」です。同じ言葉で検索していても、ユーザーが求めているものは異なります。ページの内容が検索意図とずれていると、Googleから評価されず、訪問しても離脱されやすくなります。
■知りたい(情報収集型)ブログ記事向き
「骨盤矯正 効果 いつから」
「白髪染め 頻度 おすすめ」
まだ来店を決めていない段階。役立つ情報を提供して信頼を積む記事が有効です。
■比べたい(比較検討型)サービスページ向き
「奈良市 整体 口コミ おすすめ」
「橿原 美容室 比較」
来店先を絞り込んでいる段階。料金・特徴・雰囲気が分かるページで差をつけます。
■行きたい(来店意図型)最優先で対策
「奈良市 整体 予約」
「橿原 美容室 当日予約」
今すぐ予約・来店したい段階。トップページや予約ページに設定すべき最重要キーワードです。
■探したい(指名検索型)ブランディング
「〇〇整体院 鹿児島」
「〇〇 美容室 予約 電話番号」
すでに知っているお客さんが再訪する検索。SNSやリピート施策で育てていく言葉です。
キーワードを選ぶとは、「誰が・何を求めて・どんな状態で」検索しているかを想像することです。
キーワードを実際に見つける、5つのステップ
01. 軸となるキーワードを書き出す
まず、自分のサービスを表す言葉を書き出します。業種名・サービス名・地域名が基本です。「整体院」「骨盤矯正」「肩こり」「奈良市」「橿原市」など、思いつく限り書き出しましょう。この段階では絞り込まずに量を出すことが大切です。
02. Googleの「サジェスト」を確認する
Googleの検索窓に言葉を入力すると、下に候補が表示されます(サジェスト)。これは実際に検索されている言葉の組み合わせです。「奈良市 整体」と入れると「奈良市 整体 口コミ」「奈良市 整体 産後」などが表示されます。お客さんが実際に使っている言葉を無料で調べられる、最も手軽な方法です。
03. 「関連検索ワード」も確認する
検索結果の一番下に表示される「関連検索」も重要なヒントです。サジェストと合わせて確認することで、お客さんがどんな流れで検索しているかが見えてきます。これらをスプレッドシートなどにまとめておくと、ブログのテーマ選びにもそのまま使えます。
04. 競合サイトのキーワードを参考にする
地元の同業者のサイトで検索上位に来ているページを実際に読んでみましょう。タイトルや見出しに使われている言葉が、そのサイトが対策しているキーワードのヒントになります。同じキーワードで真っ向から戦うより、まだカバーされていない言葉を探す視点が大切です。
05. ページごとに1キーワードを決める
候補が集まったら、各ページ・各記事に対して「このページはこのキーワードで読まれる」という1つの言葉を決めます。複数のキーワードを1ページに詰め込むと、Googleがどのキーワードに対応したページかを判断できず、どれでも上位に来られない状態になります。
キーワードをページに組み込む、正しい場所
キーワードが決まったら、ページの中の「効果的な場所」に自然な形で盛り込みます。ただし、不自然に繰り返したり、文章の流れを壊してまで詰め込む必要はありません。Googleはコンテンツの「文脈」を読んでいるため、関連する言葉が自然に使われていることが重要です。
✓ページタイトル(<title>タグ)に必ず含める。前半部分に入れると効果的。
✓記事の最初の見出し(h1)に含める。タイトルと同じか近い表現で。
✓冒頭の100文字以内に自然な形で登場させる。Googleが最初に読む部分。
✓本文中の見出し(h2・h3)に1〜2箇所、関連語と一緒に使う。
✓画像の「alt属性(代替テキスト)」にも関連するキーワードを入れる。
✓メタディスクリプション(検索結果の説明文)にも自然に含める。120文字以内が目安。
よくある失敗:キーワードの詰め込みすぎ
「名古屋市の整体院なら名古屋市整体ランキング1位の名古屋市おすすめ整体院へ」――このような不自然な繰り返しは、Googleのガイドライン違反(キーワードスタッフィング)となり、ペナルティの対象になる場合があります。キーワードは「読む人にとって自然かどうか」を基準にしてください。
キーワード密度の目安
・1000文字の記事に対して、ターゲットキーワードは3〜5回程度が自然
・同義語・類義語(骨盤矯正 → 骨盤ケア、産後の歪みなど)も積極的に使う
・「読んで違和感がないか」を声に出して確認するのが一番の判断基準
まとめ:キーワードは「一度決めたら終わり」ではない
キーワード選びは、サイトを公開したあとも継続的に見直していくものです。Googleサーチコンソール(無料ツール)を使えば、実際にどんな言葉でサイトに訪れているかが分かります。「狙っていなかった言葉で来ている」「この言葉はよく検索されているのにクリックされていない」といったデータをもとに、少しずつ改善していくことが上位表示への近道です。
下のサービスでは、制作時にキーワードの整理からご一緒します。「まずどんな言葉で対策すればいい?」という段階からご相談いただけます。
キーワード選定から、一緒に考えます
サイト制作と合わせてSEOの方向性も整理します。お気軽にどうぞ。