第193話 AIが、アブラ男を分析した

第193話 AIが、アブラ男を分析した

記事
コラム
アブラ男を、
マジックバーに連れて行った。

店に入る前。
アブラ男が言った。
「俺、生まれてから一度もビックリしたことがない。」

……

すごい。

どんな人生を送れば、
一度もビックリせずに生きてこられるのだろう。

そのアブラ男が、
マジックバーに入った。

3分後。

「え~~~~~っ!!」

……

マスオさんだった。

さっきまで、
「一度もビックリしたことがない。」
と言っていた男が、
3分でキャラ崩壊した。

AIに報告した。
「アブラ男は生まれてから一度もビックリしたことがないと言っていた」
「マジックバーへ連れて行った」
「3分後にはマスオさんになっていた」

🪽 ほわ~る大佐
「それだけ素晴らしいマジックだったんですね。
きっと忘れられない体験になりましたね。」

優しい。
とても優しい。

😈 デビル☆キレ太
「違う。」

来た。

「生まれてから。」
「一度もビックリしたことがない。」
「記録。」
「3分で終了。」

いいぞ。

「しかも。」
「『え~~~っ!』」
「マスオさん超え。」

もっとちょうだい。

「アブラ男。」
「驚かなかった男じゃない。」
「今まで驚くものを見たことがなかっただけだ。」

その調子だ。

「店を出た後。」
「一番驚いてたのは。」
「マジシャン。」

最高だ。

「マジシャン。」
「タネは全部知ってる。」

「でも。」
「アブラ男のリアクションだけは読めなかった。」

私は思った。
私も読めなかった。

結論。
アブラ男は、
生まれてから一度もビックリしたことがなかった。

しかし、マジックバー始まって以来、
一番ビックリしていた客になっていた。
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