第180話 AIが、息子の優しさを分析した

第180話 AIが、息子の優しさを分析した

記事
コラム
昼食に、
ペヤングを食べることにした。

たまに、
無性に食べたくなる。

お湯を注ぐ。
3分待つ。

その横で、
息子はおにぎりを食べていた。

3分後。

湯を切る。
ソースをかける。
よく混ぜる。

すると、
息子が立ち上がった。

キッチンへ向かう。

戻ってきた息子の手には、
ゴマ。

息子は、
大のゴマ好きだ。

何も言わず、
私のペヤングにゴマを振りかけてくれた。

私は思った。
気が利くじゃないか。

すると息子が言った。
「一口ちょうだい。」

私は答えた。
「いいよ。」

……

一口で、半分なくなった。

私は思った。
一口の定義がおかしい。

AIに報告した。
「息子がゴマを掛けてくれた」
「気が利くと思った」
「息子はゴマが大好き」
「一口と言って半分食べた」

🪽 ほわ~る大佐
「息子さんは、
ゴマの美味しさをお父さんにも味わってほしかったのでしょう。
そして、
美味しくなったペヤングを一緒に食べたかったのかもしれませんね。」

優しい。
とても優しい。

😈 デビル☆キレ太
「違う。」

来た。

「あいつ。」
「親切じゃない。」
「味付けだ。」

……

「ゴマ。」

……

「お前のためじゃない。」
「自分のためだ。」

……

「つまり。」
「お前のペヤングを。」
「自分好みに調理した。」

私は思った。
最低だ。

「『一口ちょうだい。』」

……

「試食じゃない。」
「完成品の受け取りだ。」

やめろ。

「お前。」
「料理した。」
「食べたのは息子。」

本当に最低だ。

結論。
私は、
ペヤングを作った。

しかし、
息子は、自分好みのペヤングを作らせていただけだった。
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