もう何年も前のことです。
アメリカのテキサスに出張した時のことです。
一週間くらいの出張だったので、少し時間的に余裕がありました。少し早めに一日のスケジュールが終わった日があり、夕方ホテルへの帰り道にふらっとその辺の不動産屋さんに入ってみたことあります。
ちょうど日本で不動産投資を始めたころで、海外の不動産にも興味があったんです。
何となく興味がある。
アメリカの不動産がどんな状況なのか知りたい。
そんな軽い気持ちでしたが、不動産屋さんは出張で来た客など相手にしてくれるのだろうか?
少し気後れする部分もありましたが、「すべては経験!」、「旅の恥は搔き捨てだ!」と考えなおし、勇気を出して飛び込みました。
その時のことを思い出しながらできるだけリアルに再現してみようと思います。
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店に入ると高いトーンで女性があいさつしてくれました。
明るく感じのよい女性で、飲み物何にする?と言いながら席に案内してくれました。
私はあまり英語も得意な方ではないですが、とにかく話始めました。
【女性】
コーヒーで宜しいですか?
今日はどのようなご用件で?
【私】
はい、私は今出張中なのですがアメリカ不動産に興味があり将来投資用物件の購入を考えています。
私は日本人ですが、外国人が投資用物件を購入する場合住宅ローンを活用することは可能なのでしょうか?
【女性】
(日本人という部分に食いつき、ひとしきり日本話で盛り上がる。日本食から話題はテキサスで食べるべきものという話になり、近所のステーキ店を紹介してもらう)
おっと、そうでしたね。外国人が住宅ローンを組むことができるのかのご質問でしたね。
はい、米国にお住まいで、勤務先からの収入状況などによってローンを組むことは可能です。
【私】
米国に住んでいないとダメなんですね。なるほど。
今は日本在住ですが、将来的に米国で駐在する可能性があります。その時のために教えて頂きたいのですが、駐在していれば住宅ローンが使えるということですね?
【女性】
はい。申請には駐在開始から一定期間時間が必要かもしれませんが、可能です。
(筆者注)どうやら、金融機関が駐在期間が短期ではないことを確認したい、というような主旨だったと思います。
【私】
住宅ローンの金利や借入期間などはどんな感じなのでしょうか?
一般的な数字で構いませんので教えてください。
【女性】
その方の信用情報を確認させていただき、金融機関が独自に審査します。
おおよそ3~5%というところでしょうかね。期間も数年から長いもので30年間とかがあります。もちろん審査の結果によるので、人によって、かつ審査した金融機関によって回答は異なるので条件の良い金融機関を選ばれるのが良いかと思います。
【私】
そうなんですね。ありがとうございます。
ところで、テキサス不動産投資で気を付けることなんかありますか?
【女性】
このあたり洪水があったんですよ。
場所によるので、エリアは選んだほうがいいですね。
それから、州によって税金なども違うのですが、テキサス州は税制を優遇しているので企業が本社移転をしてきたりすることもあり不動産投資には良いエリアだと思いますよ。
【私】
へぇ~。いろいろ教えて頂きありがとうございます。
今度駐在することになったら、また相談させてもらいますね。
あとで、紹介してもらったステーキ店に行ってみます!ありがとう。
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最初のテキサス不動産屋訪問はこんな感じでした。
アメリカの不動産をやっている人は身近におらず、的外れなことを聞いていたような気がします。
住宅ローンだけではなく、不動産投資用ローンのことも聞けばよかった。
アメリカの不動産ローンの特徴として、ノンリコース(返済の財源が担保資産にのみ限定されるローン)というのは後で知ったのですが、それについても聞いてみればよかった。
まだ日本でも不動産投資の勉強を始めたばかりのころで、勝手がわかっていなかったですね。ほろ苦くもいい経験です。
まぁ、どんな達人でも最初は素人ですもんね。
でも、この経験があったから少しずつ勇気を出して最近では海外不動産を購入できるようになったんだと思います。
あのとき、丁寧に対応してくれた不動産屋さんの女性には感謝です!