サイバーセキュリティ・東側諸国NEWS 2026/09/27

サイバーセキュリティ・東側諸国NEWS 2026/09/27

記事
IT・テクノロジー
ロシアなどのいわゆる東側諸国に関するサイバーセキュリティのニュースで気になったものを書き留めていきます。
今回は、ウクライナのサイバー警察が注意喚起している詐欺に関する話題を。

 「"お子さんの絵に投票してください"は罠かもしれません」


ある日、LINEやInstagramなどで、知り合いからこんなメッセージが届いたとします。

「うちの子が絵のコンクールに出展したので、投票してもらえますか? このリンクから投票できます」

子供の作品や習い事の発表会、ペットの写真コンテストなど、「知人に投票を頼む」というやり取り自体は、ごくありふれた日常の一コマといえます。だからこそ、これを悪用した詐欺が発生しています。

ウクライナのサイバー警察は「国際絵画コンクール」を装ったフィッシング詐欺について注意を呼びかけました。手口はこうです。

1. メッセンジャーアプリで「子供の絵に投票してほしい」というメッセージが、友人・知人になりすまして送られてくる

2. リンクをクリックすると、投票用に作られた偽サイトに誘導される

3. 参加者を選んで投票しようとすると、SNSの本物そっくりのログイン画面が表示される

4. 「ログインを確認してください」「認証を承認してください」と促され、指示通りにすると、実はアカウント情報を攻撃者に渡してしまっている

5. アカウントを乗っ取られ、今度は自分の名前で同じ詐欺メッセージが友人・知人に拡散される

被害者は善意で「投票」しようとしただけなのに、気づかぬうちにアカウントを乗っ取られ、さらに自分が「発信源」になって詐欺を広める側になってしまうのです。

なぜ引っかかってしまうのか?


この手口が厄介なのは、メッセージの送り主が「知らない誰か」ではなく「知っている友人」に見える点です。人は、見知らぬ相手からの怪しいリンクには警戒しても、友人からの頼まれごとにはつい応じてしまいがちです。子供が関わる話であればなおさら「早く投票してあげたい」という気持ちが警戒心を上回ってしまいます。

これは目新しい手口ではなく、日本でもLINEのアカウント乗っ取りや、懸賞・アンケートを装ったフィッシングという形で以前から報告されている手口と本質的には同じです。「自分にも起こり得ること」として知っておく価値があります。

自分を守るためにできること


● 外部サイトで、SNS(LINE・Instagramなど)のログイン情報を直接入力しない。

● 「認証を確認してください」という通知が、自分から操作した覚えのないタイミングで来たら、絶対に承認しない。

● 友人・知人から届いた「投票して」「見て」といったリンク付きメッセージに違和感を覚えたら、その場でリンクを踏まず、電話やメッセージアプリの別スレッドなど、リンクを経由しない方法で本人に確認する。

● 家族、特にSNSに不慣れな親世代や子供にも、こうした手口があることを共有しておく。

「知り合いからの頼まれごと」ほど疑いにくいものはありません。だからこそ、詐欺師はそこを突いてきます。海外発のニュースではありますが、もし、SNSで投票を頼まれたときは、一呼吸置いて確認する習慣を持っておきたいものです。

出典
ウクライナ・サイバー警察の公式チャンネル



サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す