「動画編集はプロにお願いしているから大丈夫」
そう思っている企業の経営者やSNS担当者の方に、ぜひ知っていただきたい話があります。
実は、制作会社に高いお金を払ったからといって、経験豊富なプロが編集しているとは限りません。
私たちBeetsは、これまで3,000本以上の動画制作に携わってきました。
その中で、動画制作業界のさまざまな実態を目にしてきましたが、今回は実際に経験した、ある出来事をご紹介します。
それは、
知り合いの動画制作会社に8分程度のロング動画の編集を3万円で依頼したところ、
同じ案件がクラウドソーシングサイトで5,000円の編集案件として募集されていた
というものです。
今回は、この出来事をきっかけに感じた動画制作業界の問題点と、企業が外注先を選ぶ際に注意すべきポイントをお伝えします。
---
① 3万円で依頼した動画が、5,000円で募集されていた
以前、私たちは知り合いの動画制作会社に、ロング動画の編集を依頼したことがあります。
完成尺8分ほどで編集費用は1本30,000円。
動画制作に携わっている立場から見ても、ロング動画の編集費として特別おかしな金額ではありません。
もちろん、動画の尺や編集内容によって適正価格は変わります。
それでも、3万円を支払う以上、一定の編集技術と品質を期待していました。
ところが、納品された動画を確認すると、明らかに編集のクオリティが低かったのです。
「本当にこの会社が編集しているのだろうか?」
そんな疑問を抱いていたところ、あるクラウドソーシングサイトで、私たちが依頼したものと同じ動画の編集案件を発見しました。
そこに掲載されていた報酬は、なんと5,000円。
こちらが支払った金額は30,000円。
実際の編集者を募集していた金額は5,000円。
つまり、
依頼金額の約83%にあたる25,000円が、
編集者への募集報酬とは別の部分に充てられる構造
になっていたのです。
もちろん、制作会社がディレクションや品質管理を行うのであれば、その費用が発生すること自体はおかしくありません。
しかし今回、私たちが確認できた範囲では、その会社が担っていたのはほぼ仲介業務でした。
期待していた品質にも達していなかったため、その会社への依頼はやめることにしました。
この経験から、動画編集の外注先は慎重に見極める必要があると改めて感じました。
---
② 動画制作業界には「受注して横流しするだけ」の会社が存在する
企業がYouTubeやInstagramを運用する際、動画編集を外注することは珍しくありません。
自社で編集者を採用するよりも、制作会社に任せた方が効率的なケースも多いでしょう。
しかし、問題なのはその先です。
一部には、クライアントから受注した案件を、クラウドソーシングサイトへ格安で再委託することを中心に事業を行っているケースがあります。
例えば、次のような構造です。
企業が制作会社に30,000円で依頼
↓
制作会社がクラウドソーシングで5,000円の編集者を募集
↓
編集者が制作
↓
制作会社が完成動画を納品
この仕組み自体は、外注や再委託という意味では特別珍しいものではありません。
問題は、制作会社がその間にどれだけの価値を提供しているのかです。
企画や構成を考え、編集者に的確な指示を出し、品質をチェックし、修正を管理する。
そこまで責任を持っているのであれば、制作会社に支払う費用には意味があります。
しかし、素材を受け取って編集者に渡し、完成した動画をそのまま納品するだけならどうでしょうか。
企業は何に対して高い費用を支払っているのでしょうか。
ここは、もっと疑問を持っていい部分だと思います。
---
③ ショート動画500円、ロング動画2,000円という募集も実際にある
私たちはクラウドソーシングサイトで、動画編集案件の募集内容を確認することがあります。
その中には、
- ショート動画1本:500円
- ロング動画1本:2,000円
- 修正対応込みで数千円
といった、非常に低い報酬の案件も実際に存在します。
もちろん、動画の尺や作業内容によっては、簡単な編集だけで済む案件もあります。
しかし、カット・テロップ・BGM・画像挿入・演出・修正まで必要な動画で、この報酬水準では十分な作業時間を確保することが難しくなります。
経験豊富な編集者ほど、自分の作業時間や技術に見合う報酬を求めるのは自然なことです。
そのため、極端な低単価案件では、経験の浅い編集者が実績作りのために応募するケースも考えられます。
もちろん、初心者だから必ず品質が悪いわけではありません。
反対に、高額な編集者なら必ず優秀というわけでもありません。
ただし、低すぎる報酬が、制作にかけられる時間や品質管理の余裕を奪ってしまうことは十分に考えられます。
そして、その影響を最終的に受けるのは、動画を依頼した企業です。
---
④ 大手の制作会社に頼んだから安心、とは限らない
これは動画制作に限った話ではありません。
例えば、新築の家を建てるとき。
大手ハウスメーカーに依頼したとしても、実際に現場で施工するのは地元の工務店や協力会社というケースがあります。
動画制作も似た構造です。
有名な制作会社や、立派なホームページを持つSNS運用代行会社に依頼したとしても、実際に編集するのは外部のフリーランスかもしれません。
ただし、ここで誤解していただきたくないのは、外部の人に仕事を任せること自体が悪いわけではないということです。
住宅であれば、ハウスメーカーが施工品質や工程を管理することに価値があります。
動画制作も同じです。
優秀な外部編集者と協力しながら、企画・ディレクション・品質管理を徹底している制作会社はあります。
一方で、品質を確認せず、ただ安い編集者に仕事を流しているだけの会社も存在します。
大切なのは会社の規模や知名度ではなく、誰がどのような体制で制作し、誰が品質に責任を持っているのか。
この違いを見極める必要があります。
---
⑤ 格安再委託で起こりやすい3つの問題
私たちが実際に見聞きしてきたトラブルには、共通点があります。
1. 編集の品質が安定しない
担当する編集者が毎回変わると、テロップのデザインやカットのテンポ、演出の方向性などに差が出ることがあります。
企業のYouTubeでは、動画ごとに品質やデザインが大きく変わると、チャンネル全体の統一感が損なわれます。
2. 修正が多く、納期が遅れる
制作会社と編集者の間で指示が正しく伝わっていなければ、修正が増えます。
企業から制作会社へ修正依頼を送り、制作会社が編集者へ転送し、再度確認する。
このやり取りが何度も発生すれば、納品までに余計な時間がかかります。
3. 動画の目的が理解されていない
私たちが特に問題だと考えているのが、この部分です。
企業の動画には必ず目的があります。
認知を広げたいのか。
問い合わせを増やしたいのか。
採用につなげたいのか。
それによって、構成や編集の方向性は変わります。
しかし、動画の目的が編集者まで伝わっていなければ、見た目だけを整えた動画になってしまう可能性があります。
企業が本当に必要としているのは、編集作業そのものではなく、動画を通じて目的を達成することのはずです。
---
⑥ 失敗しない動画制作会社の見極め方
では、企業はどのように外注先を選べばいいのでしょうか。
私たちは、契約前に次の5つを確認することをおすすめしています。
1. 実際に誰が編集するのか
まずはシンプルに、
「編集は社内の方が担当されますか? それとも外部の編集者ですか?」
と聞いてみてください。
外部編集者だから悪いというわけではありません。
大切なのは、制作体制を明確に説明できるかどうかです。
2. 誰が品質チェックをするのか
「納品前にはどのようなチェックをしていますか?」
これも重要な質問です。
誤字脱字だけでなく、構成・テンポ・音量・デザイン・動画の目的との整合性まで確認しているか。
制作会社としての品質管理体制を確認しましょう。
3. 企画や構成について提案してくれるか
「この部分は短くした方が伝わります」
「冒頭にこのシーンを持ってきた方が興味を引けます」
こうした提案ができるかどうかも、一つの判断基準です。
もちろん、編集だけを依頼する契約なら企画提案が含まれない場合もあります。
その場合は、どこまでがサービス範囲なのかを明確にしておきましょう。
4. 過去の制作実績を確認できるか
単に制作実績の動画を見せてもらうだけでなく、
「この動画では、具体的にどの部分を担当しましたか?」
と聞いてみることをおすすめします。
企画から担当したのか、編集のみなのか。
実績の内容を具体的に説明できる会社の方が、判断材料を得やすくなります。
5. 修正対応や納期管理の仕組みがあるか
修正回数、追加費用、納期、連絡体制。
これらが曖昧なまま契約すると、後々トラブルにつながる可能性があります。
価格だけでなく、制作フローまで確認することが重要です。
---
⑦ 私たちが「編集を横流しするだけ」の会社にしたくない理由
私たちBeetsでは、基本的に社内メンバーが動画編集を担当しています。
そして、単に編集作業を行うだけでなく、
企画 → 構成 → 編集 → 品質確認 → 修正 → 納品
まで、一貫して管理することを大切にしています。
なぜなら、編集者が動画の目的を理解していなければ、本当に良い動画は作れないと考えているからです。
これまで私たちは、3,000本以上の動画制作に携わってきました。
その中には、
- ショート動画で最高1,000万回再生
- YouTubeロング動画で最高450万回再生
- YouTube登録者を1年弱で約1.5万人増加
- YouTube経由で2,000万円規模のリノベーション案件を獲得
といった実績もあります。
ただし、私たちは再生数だけを成果とは考えていません。
企業のYouTubeで重要なのは、動画を見た人がその後どのような行動を取るかです。
そのため、動画編集だけでなく、YouTubeの企画・運用・分析・改善まで対応しています。
さらにWebマーケティングの知見を活かし、必要に応じてホームページや広告など、動画の先にある導線も含めて考えます。
動画を納品することではなく、動画を事業に活かすこと。
これがBeetsの基本的な考え方です。
---
⑧ 動画編集を外注する前に、ぜひ考えてほしいこと
今回の話で伝えたいのは、
「制作会社に依頼するな」
「外部編集者を使う会社は信用できない」
ということではありません。
問題なのは、高い料金を受け取りながら、価格に見合う管理や付加価値を提供していないことです。
30,000円で依頼した動画が、5,000円で再委託されていた。
この事実だけで、すべての制作会社を評価することはできません。
しかし、今回のように完成した動画の品質まで低かったのであれば、依頼主として疑問を持つのは当然です。
企業が外注先を選ぶ際は、料金や会社の知名度だけではなく、
「誰が作るのか」
「誰が品質を保証するのか」
「その動画で何を実現しようとしているのか」
この3つを、ぜひ確認してみてください。
_____
YouTube運用・動画制作でお困りの企業様へ
Beetsでは、YouTubeの企画・構成・編集・運用・分析改善まで一貫して対応しています。
「現在の外注先の品質に不満がある」
「編集だけでなく、企画から任せたい」
「YouTubeを活用して問い合わせを増やしたい」
という企業様は、ぜひ一度ご相談ください。
現在の制作体制やチャンネルの状況を確認したうえで、必要なサポートをご提案いたします。
動画を作るだけで終わらせない。
それが、私たちBeetsの動画制作です。