決めたあとも、人は迷う

決めたあとも、人は迷う

記事
コラム
「これで良かったのかな。」

何かを決めたあと、
そんな言葉が浮かんできたことはありませんか。

進学。
恋愛。
転職。
移住。

私たちは、
何かを決められずにいる時間を、
とても苦しく感じます。


だから、
「決めさえすれば楽になる。」
そう思うことがあります。

でも、実際には、
決めたあとも、人は迷います。

「あっちを選んでいたら、どうなっていただろう。」
「もう少し考えた方が良かったのかな。」

迷いはなくなったはずなのに、
心の中では、
違う迷いが始まったりします。

もし、
決断することが
迷いを終わらせることなら、
決めた瞬間に、
迷いは消えてもよさそうです。

でも、
そうならないことのほうが多かったりする。


迷っていたときの迷いと、
決めたあとの迷いは、
同じもののようでいて、
どこか違います。

前者は、
どれを選ぶか、という迷い。

後者は、
選んだことが、
正しかったか、という迷い。

もしかすると、
「決める」とは、
迷いをなくす行為ではなく、
新たな迷いを生み出す行為
なのかもしれません。

一つを選ぶということは、
他の選択肢を失うということでもあります。

あの仕事。
あの人。
あの場所。

選ばなかった未来は、
決断した瞬間に
跡形もなく消えてしまうわけではありません。

しばらくの間は、
心のどこかに残り続けます。

実際にはもう存在しないのに、
その輪郭だけが残っていたりする。

だから、
決めたあとも迷う。

それは、
決断が間違っていたからではなく、
選ばなかった未来が、
まだ心の中に存在しているから
なのかもしれません。


迷いは、
決断できていないのではなく、
一つの未来を選び、
他の未来を見送っている時間。

見送るという行為には、
意外と時間がかかるもの。

すぐに手離せるものばかりでは、
ありません。

だから、
決めたあともしばらく迷うことは、
特別ではないように思えます。


もし今、
決めたはずのことに、
まだ心が揺れているなら。

それは、
決めきれていないのではなく、
まだ、
見送りの途中にいるだけなのかもしれません。

その見送りの時間は、
選んだものを、
正解にしていく時間。

そんな風に考えてみるのも、
悪くないと思います。

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