こんにちは。WEBマーケター兼エンジニアとして活動しているKAZUKIと申します。
これまで数多くのWEBサイトの分析、SEO対策、そしてソースコードの改修に携わってきました。マーケティングの戦略立案から、エンジニアとしての確実な実装までをワンストップで提供できることを強みとしています。
さて、日々さまざまな企業様や個人事業主様のWEBサイトを診断していると、「非常に勿体ない、ある致命的な間違い」に遭遇することが多々あります。
それは、「いまだに『metaキーワード(meta keywords)』に大量のキーワードを詰め込み、肝心な『タイトルタグ(title)』を放置している」という状態です。
もしあなたがWEBサイトを運営していて、「SEO対策をしているはずなのに検索順位が上がらない」「制作会社にSEO対策込みで作ってもらったから安心している」と思っているなら、ぜひこの記事を最後までお読みください。
あなたのサイト、実は「15年前の古い常識」で止まっているかもしれません。
Googleは2009年に「metaキーワードは順位に影響しない」と公式発表している
WEBサイトのソースコード(裏側の設計図)を見ると、<meta name="keywords" content="〇〇,〇〇,〇〇"> という記述を見かけることがあります。これが「metaキーワード」です。
2000年代前半までの古い検索エンジンは、このmetaキーワードの記述を読み取って、「このページはどういうテーマについて書かれているか」を判断していました。
そのため、昔はここに「検索されたいキーワード」をカンマ区切りでたくさん詰め込むことが、SEO対策の基本中の基本でした。
しかし、この仕組みは悪用され、ページ内容と全く関係ないビッグキーワードを詰め込むスパムが横行しました。
その結果、Googleは2009年の時点で明確に、「検索ランキングの決定にmetaキーワードは使用していない」と公式ブログで発表しています。
(※当時のGoogleのスパム対策チームのリーダーであったマット・カッツ氏が明言しています)
2009年といえば、まだiPhoneが日本に普及し始めたばかりの頃です。
それから現在まで、GoogleのAIは飛躍的に進化し、ページ内の実際のテキストや文脈、ユーザーの行動データを高度に読み取って順位を決定しています。
つまり、現在metaキーワードにいくら言葉を詰め込んでも、SEO効果は「完全にゼロ」なのです。
なぜ、いまだに「終わったSEO対策」を続けるサイト制作者が多いのか?
「効果がゼロ」であることが15年以上も前に公表されているにも関わらず、私がサイト診断をすると、驚くほど多くのサイトでmetaキーワードが設定されています。
ひどい場合には、20個も30個もキーワードが詰め込まれていることすらあります。
なぜ、このような事態が起きるのでしょうか?
それには、WEB制作現場の「闇」とも言えるいくつかの理由があります。
1. 知識が古いままアップデートされていない
WEBデザインのスキルと、最新のWEBマーケティング(SEO)のスキルは全く別物です。「綺麗なサイトを作るプロ」が、「検索で勝てるサイトのプロ」とは限りません。
昔の知識のまま、「とりあえずSEO対策としてキーワードを入れておきました」とクライアントに報告している制作者は少なくありません。
2. 古いテンプレートやプラグインの使い回し
制作会社が長年使い回している独自のHTMLテンプレートや、古いWordPressのテーマにおいて、初期設定でmetaキーワードが出力される仕様になっているケースです。制作者が意味もわからず、惰性で入力欄を埋めているパターンです。
3. 「SEO対策をやっている感」の演出
クライアント側が「キーワードの設定はしましたか?」と聞いてくるため、制作者側も「はい、設定しました(順位には影響しないけど、クレームになるから裏側にこっそり入れておこう)」と対応しているケースです。
いずれにせよ、効果のない記述のために時間を割くのは、クライアントにとっても制作者にとっても無駄でしかありません。
metaキーワードよりも100倍重要な「タイトルタグ」の放置という悲劇
metaキーワードが無意味であること以上に問題なのは、「metaキーワードには一生懸命キーワードを詰め込んでいるのに、SEOにおいて最も重要な『タイトルタグ(title)』が適当になっている」という事実です。
タイトルタグとは、検索結果の画面で青いリンクとして表示される「あの文字」のことです。ブラウザのタブにも表示されます。
Googleは現在でも、「タイトルタグ」をページの内容を理解するための最も重要なシグナルの一つとして扱っています。
しかし、ダメなサイトの典型例として、以下のようなタイトルタグになってしまっているケースが非常に多いです。
悪い例1: <title>株式会社〇〇</title>
(会社名しか入っていない。これでは指名検索以外でヒットしません)
悪い例2: <title>事業内容 | 株式会社〇〇</title>
(何の事業をしているのか、検索エンジンにもユーザーにも伝わりません)
悪い例3: <title>ホーム</title>
(論外ですが、WordPressのトップページで意外と多く見かけます)
裏側の見えないmetaキーワードには「東京,リフォーム,壁紙張替え,格安,おすすめ」と大量に詰め込んでいるのに、表に見えるタイトルタグが「株式会社〇〇」だけ。
これは例えるなら、「お店の看板(タイトル)は真っ白なのに、誰も入らない店の裏口(metaキーワード)で『安くて美味しいラーメンあります!』とひたすら叫んでいる状態」です。
これでは、集客できるはずがありません。
本当にやるべき「タイトルタグの最適化」とは?
検索順位を上げ、そしてユーザーにクリックしてサイトへ訪れてもらう(CTR:クリック率を高める)ためには、タイトルタグの最適化が不可欠です。
先ほどの悪い例を、マーケティング視点を持ったエンジニアが修正すると、以下のようになります。
改善例: <title>東京・新宿区の壁紙張替えリフォームなら株式会社〇〇|格安・最短即日対応</title>
【タイトルタグ最適化のポイント】
狙いたいキーワードを含める(例:「東京」「新宿区」「壁紙張替え」「リフォーム」)
重要なキーワードほど左側(前の方)に配置する(Googleもユーザーも左から文字を読むため)
ユーザーのベネフィット(クリックしたくなる強み)を入れる(例:「格安」「最短即日対応」)
文字数は30〜32文字程度に収める(PC・スマホの検索結果で省略されずに表示させるため)
たったこれだけの修正で、検索順位が劇的に改善したり、順位が変わらなくてもクリック率が2倍、3倍に跳ね上がることは決して珍しくありません。
終わったSEO対策であるmetaキーワードに執着するのをやめ、まずは全ページのタイトルタグ(とメタディスクリプション)を見直すことが、現代の内部SEOの第一歩です。