“人食いバクテリア”の異名も 致死率3割の「劇症型溶連菌」流行 どんな病気? 症状&対策を内科医に聞く

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“人食いバクテリア”の異名も 致死率3割の「劇症型溶連菌」流行 

どんな病気? 症状&対策を内科医に聞く




急激に症状が進み、致死率が3割程度といわれる「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」(劇症型溶連菌)の患者数が2023年に過去最高となりましたが、今年は昨年をしのぐ勢いで患者が増えています。国立感染症研究所によると、3月31日までの累計の患者数は596人で、前年同期の2.7倍に上っています。




 劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、「人食いバクテリア」と呼ばれることもありますが、どのような病気なのでしょうか。病名が似ている「溶血性レンサ球菌感染症」(溶連菌)とは何が違うのでしょうか。「eatLIFEクリニック」(横浜市旭区)院長で、内科医・糖尿病専門医の市原由美江さんに聞きました。




「A群溶血性連鎖球菌」が血液や筋肉、肺に侵入して発症
Q.最近流行している「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」と病名が似ている病気として、「溶血性レンサ球菌感染症」があります。どのような病気なのでしょうか。




市原さん「『溶血性連鎖球菌』と呼ばれる細菌による感染症で、9割以上がA群溶血性連鎖球菌によって引き起こされます。この菌は喉に感染して主に咽頭炎を引き起こしますが、他には舌にイチゴのようなブツブツができる『イチゴ舌』が生じたり、体や手足に赤い発疹が現れたりするケースもあります」




Q.では、「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」はどのような病気なのでしょうか。主な症状のほか、感染しやすい人の特徴について、教えてください。




市原さん「先述のA群溶血性連鎖球菌が、血液や筋肉、肺に侵入することで発症する病気です。初期症状として四肢の痛みや腫脹、発熱などの症状が出現し、その後、急激に全身状態が悪化し、発症から数十時間で死に至ることも少なくありません。




溶血性レンサ球菌感染症は、子どもが感染することが多いです。一方、劇症型溶血性レンサ球菌感染症の場合、子どもから大人まで幅広い年齢層の人がかかります。特に大人が感染するケースが多いのが特徴です」




Q.「溶血性レンサ球菌感染症」「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」が疑われる症状が出た場合、どうすればよいのでしょうか。実際に感染しているにもかかわらず、一般的な風邪だと思って適切に対処しなかった場合、どうなるのでしょうか。




市原さん「軽い風邪の症状であれば様子を見ても問題ありません。ただし、先述のように、溶血性レンサ球菌感染症に特徴的な症状であるイチゴ舌や発疹が出た場合は受診しましょう。医療機関で溶血性レンサ球菌感染症の感染が認められた場合は、抗生物質が処方されます。




溶血性レンサ球菌感染症は、38度以上の発熱や関節痛が生じる『リウマチ熱』のほか、血尿やたんぱく尿などが生じる『急性糸球体腎炎』といった合併症を起こす可能性があります。市販の風邪薬を飲んで咽頭痛や発熱などの症状が治まれば問題ありませんが、症状が長引く場合は自己判断せずに病院を受診しましょう。




劇症型を疑わせるような四肢の痛みや高熱といった症状が出た場合は、早期の治療が命を左右するため、救急車を呼んでください」




Q.「溶血性レンサ球菌感染症」「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」を防ぐには、どのような対策が必要なのでしょうか。




市原さん「いずれの病気も飛沫(ひまつ)や接触によって感染するため、手洗いやうがいが有効です。また、傷口から菌が感染することもあるため、傷口を清潔に保つことも大切です」
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