こんにちは。中国輸入×Amazon自社ブランド専門コンサルタント、「Infinity Brand Creators」代表の酒井勝也です。
私は現在、ラクマート公認認定講師およびラクメイド公式アンバサダーとして、皆様のビジネスを着実に前進させるためのサポートや指導に専念しています。
見事ゼロイチの壁を突破し、商品を継続して発注するようになってくると、さらに利益を伸ばすために「仕入れコスト(原価)の削減」に取り組むタイミングがやってきます。
少しでも安く仕入れたい。そう考えた時、代行業者を通じて中国の工場に「もう少し安くしてくれませんか?(ディスカウント要求)」とストレートに交渉していませんか?
実はこれ、中国輸入ビジネスにおいて絶対にやってはいけない「最悪の交渉術」の一つです。
今回は、品質を落としてブランドを崩壊させる危険な交渉を避け、工場の協力を得ながら安全にコストを下げるための「魔法の交渉ワード(〇〇して)」についてお伝えします。
1. 「安くして」は、品質低下(粗悪品)のスイッチを押す言葉
かつて自動車メーカーの巨大な工場で工員としてモノづくりの現場に身を置いていた時代があるからこそ痛感するのですが、製造の現場において「コスト」と「品質」は常にトレードオフ(比例関係)です。
中国の工場もボランティアではありません。彼らにも必ず守らなければならない「利益率」があります。
そこへ、日本のバイヤーから単に「もっと安くして」と値切り要求が来たらどうなるでしょうか。工場は自社の利益を削るのではなく、「見えない部分の原価を削る」ことで価格を合わせようとします。
生地の厚さを少し薄くする
中のクッション材を安いものに変更する
検品の工程を省いて人件費を削る
梱包を雑にして作業時間を短縮する
結果として、あなたの手元には「安くなったけれど、すぐ壊れる粗悪品」が届きます。それをAmazonで売れば、星1のレビューが連発し、一生懸命育てたカタログは一瞬で使い物にならなくなってしまいます。
無理な値切りは、自分で自分の首を絞める行為なのです。
2. 魔法の交渉術!「安くして」を「〇〇して」に変換する
では、品質を落とさずにコストを下げるにはどう工場と交渉すれば良いのでしょうか?
その答えは、単なる値切りではなく「条件変更の提案(〇〇したら安くなりますか?)」を行うことです。
工場側が「それなら安くできるよ!」と喜んで応じてくれる、具体的な3つの交渉ワードをご紹介します。
①「発注数を〇〇個に増やしたら、いくら安くなりますか?」
最も王道な交渉です。「今回は300個ですが、次回の発注を500個に増やしたら単価はいくらまで下がりますか?」と、ロット数(数量)を武器にします。工場は一度にたくさん作れる方が効率が良いため、品質を落とさずに単価を下げてくれます。
②「梱包を〇〇に変更したら、いくら安くなりますか?」
「現在1つずつ立派な箱に入っていますが、これをシンプルなOPP袋(透明な袋)に変更したら安くなりますか?」という提案です。工場の手間と資材費が省けるだけでなく、日本へ送る際の「国際送料(体積)」も劇的に小さくなるため、ダブルで原価が下がります。
③「素材を〇〇に変えたら、いくら安くなりますか?」
「この金属パーツを、見た目が変わらない強度の高いプラスチック素材に置き換えた場合、コストは下がりますか?」と、機能に影響のない部分の仕様変更を相談します。プロである工場側に「品質を落とさずに安く作るアイデア」を求めると、思わぬ改善案を出してくれることがあります。
3. 工場は「敵」ではなく、ブランドを育てる「パートナー」
「いかに相手から安く買い叩くか」という敵対的な思考を持っているうちは、本当に良い商品は作れません。
中国の工場(そしてその間に入ってくれるラクマートやラクメイドなどの代行会社)は、あなたの自社ブランドを一緒に育ててくれる大切なビジネスパートナーです。
「お互いに利益がしっかり残る形で、長期的にたくさん発注したい。そのために協力してコストダウンの方法を考えませんか?」という姿勢で向き合うことが大切です。
交渉の際は、「ただ安くしろ」という言葉を封印し、「どうすれば安くなるか?」という条件のパズルを一緒に解く感覚を持ってみてください。
まとめ:Win-Winの交渉が、強いブランドを作る
コストダウンは利益を増やすための重要な施策ですが、やり方を間違えるとビジネスそのものを破壊してしまいます。
「安くして」という単純な値切りは、見えない品質の低下を招く
製造現場において、コストダウンと品質維持はトレードオフの関係にある
「発注数を増やす」「梱包を簡略化する」など、条件を提示して交渉する
工場に「品質を落とさずに安く作るアイデア(素材変更など)」を相談する
工場や代行業者は敵ではなく、ブランドを育てるパートナーとして接する
「安く買い叩こう」とするのではなく、「お互いにコストを削減できる合理的な方法を見つけよう」と提案できるのが、真のブランドオーナーです。次回の発注時には、ぜひこの「〇〇したら安くなりますか?」という魔法の言葉を使ってみてくださいね!