この図を見てほしい。今まで売れた転生ものはすべて上昇転生のみだ。
ショタだったり、百合だったりの特殊性はあれど、転生前と転生後の「落差」が大きいほど読者がつきやすい。
異性転生の場合、まあ色々違和感があるのだがそれを割愛しつつ、「性価値」を高めて妄想する、とう需要を満たしていたことになる。
①底辺男が悪役令嬢へ : 紫色
これが最大パターン。15~30の女性がとても価値が高く、無能無職男はほぼ価値が0なので落差が大きい。
②無職男がチートハーレム(古代): 紫色
20年前の転生ものであり、異世界で現代知識チートで無双して女性に囲まれるパターンは、年齢が同じでも価値が急激に上がる
③非モテ女性の令嬢ハーレム: オレンジ色
これはここ5年くらいで急激に増えた女性読者向けの令嬢もの。
基本的に読者や視聴者が望む、楽しめる物語というのは「価値上昇」が必須となる。
老いた女性なら、より若い時分戻りたい。
若い女性なら、若いままチート能力や道具を持ちこして恋夢想したい。
男性なら、チート能力で競争相手に勝ってハーレムしたい。
そうなるように、小説家や漫画家は設定して、売れるようになる。
この逆パターンが売れたパターンは見たことがない。
例えるなら、元々若くて能力ある男性が「老いた無能おじさん」に転生する場合だ。
女性なら、18歳ピチピチなのに事故死して異世界転生し、70の老婆に転生する、という感じ。
図面で言うと、完全に逆向きであり「価値減少」となる。
この価値減少は、マンガや小説で価値がないか? と最初は思ったが、俺は違うと直感した。
それは「自分の若さや能力の価値を失った時の環境を知ることで、若いうちに行動することを意識する」という教訓だ。
今の無双なろう転生、ハーレム令嬢物のアンチテーゼとして「転生による価値減少」を一時的な体験、つまり老婆転生は死ぬまでの3年体験に縛ることで価値がが生まれる。
18歳ピチピチ女子は傲慢で、体を売って稼いでブランド物を買っていた。
酔った自分の転落事故から植物人間状態になり、老婆に異世界転生。
老婆の体の負担、重み、苦しさ、やりたくてもできないふがいなさを3年経験し、老婆の死、子孫の見送られを体験した。
子孫の見送られのありがたさを感じた18歳ピチピチギャルは、今を生きよう、良い旦那を探そうと努力する! という感じ。
この価値減少異世界転生ものは、99.99%の上昇転生のアンチとして価値があると思う。
一つくらい、アニメ化されてもおかしくはない、穴場設定だと思うけど、皆さんどう思うだろうか?